$せつない広告屋




50年前に作られた
オールドグレッチギターを抱えて、
新宿のスタジオへ。

ロッキンフレンズと、
ロカビリーバンドのリハだよ。

毎週大切にしてること。



で今日は
ネットのメンボで捕まえた、
新しいドラムの人がくる。
数人入れ替わってて、
落ち着かないんだよ。

どんなヤツなんだろう?
ドキドキ期待する僕。
こういう時って、なんか楽しい。



スタジオに着くと、
いたいたハンチングに
スカシャツににブーツ、
長身でガタいの良いナイスガイね!


「初めましてぇ!」笑顔で挨拶するよ。
シゴトはええーっ!!
なんと現役自衛隊員らしい。
お国を守ってるなんて、マジですげー!
身分証明書には、
まるでエルヴィスのGIブルースのような、
りりしい写真だ。
本物ジャン!


つーか偽物持ってたら、
怖いけどね。

ライブや練習も、
急に震災とか戦争が起きない限り、
大丈夫だって言われてもw
むむむなんかスゲー人だ....

けど街で不良に絡まれたら、
心強いぜー。




いじったウッドベースや、
僕のオールドグレッチを見て、
めちゃ興味を示すドラム君。
ホントにロカビリーが好きそう。


そんな彼はシンプルなセットに、
なんとスタンディングドラム!
立って叩くスタイル。


俺たちの神様「ストレイキャッツ」の名ドラマー、
スリムジムファントムのようさ。
バシッと長身でカッコいいよ。



今日はセッションだから、カバー中心。
エディコクランの「Twenty-Flight Rock」「Summertime Blues」、
バディホリィの「Oh Boy」、ジーンヴィンセントの「Be-Bop-A-Lula」、
エルヴィスの「Mystery Train」「Blue Moon Of Kentucky」
「Baby lets play house」「That's All Right Mama」。

初めて逢った者同士でも、
ポンポン合わせられるのがロカビリーのいいとこさ。


彼はそんなにテクがあるわけじゃないけどさ、
気持ちのよいシャッフルが刻めてて、
ロカビリーが好きなカンジが伝わってくる。
僕のギターもノリが良くなるよ。



続けてヴィンステイラーの「Brand New Cadillac」、
我らがストレイキャッツの「Double Talkin' Baby」
「Too Hip Gotta Go」「Baby Blue Eyes」。


素敵な時間が過ぎていく。

オリジナルも試しに合わせてみると、
初めて聞く曲なのに、
2回目でもう構成も理解してくれて。
なんか勘もいいみたい。


何より「楽しい!楽しいなぁ!」って、
ずっと笑顔でさ、いいカンジじゃん。

あっという間の2時間だった。



終わってから、
ボーカルのキャンクンとドラム君の3人で、
マクドナルドで談笑ね。
うーん高校生かっw



つーか入ろうとしたスタジオ近くの居酒屋は
23時ラストオーダーなのに、
それよりも遅くまでやってるマクドナルド。
妙に感心したなぁ


こんな時間に一人単価200円で、
経営できてるのが不思議だよ。



聞けば彼は、
前のバンドはロカビリーやロックンロールの
メンバーが集まんなくて、
なんと中途半端に懐かしいboowyとかジギーの
コピバンに参加してたんだって。


「ツラかったですよぉ...」
苦笑いのドラム君。



しかたなく
何ヶ月かやってたんだけど、
相当つまんなかったらしい。


そんな時スタジオの隣の部屋で
イカしたロカビリーバンドがリハしてて、
ヤツらを見てパッと目が覚めたみたい。


もうムリしてやってるのがアホらしくなって、
スパっと抜けたらしい。
それからずっとメンバー探してたみたいで。


まぁニッチなオンガクだから
なかなか見つからなくて...

そんな境遇だったからかもしれないけど、
ヤツは終わってからもずっと
「今日は楽しかった!楽しかった!」って。



おんなじオンガクを愛してるヤツに逢えて、
僕も嬉しいよ。



「オト出してる時だけは、
ウソついちゃダメだぜー!」


なんて僕に大きくうなづくドラム君。


もうアタリマエだよ。
キモチよくなるためにやってんだもん、
バンドってさ。


フィーリングがあって、ナンボだし
テクなんかよりも、そんなキモチを大切にしたいよ。
そういう意味で、今日はキブンよかったな。


なんか長く出来そうだ。


まぁ、こんなくだらねー世の中で、
ロッキンに楽しく生きたいよ。、

くたばるまでね。