ELUNちゃんのブログ
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燃えるスカートの少女

こんにちは、スタッフの愛翔ですクローバー

今日は、アクセサリーではなく

私の好きな本を紹介します晴れ


 
 
燃えるスカートの少女 (角川文庫)/エイミー ベンダー

好きな人に書いた手紙の下書きだとか

押し花にするスミレだとかを

そっと隠して置きたくなるような一冊です。



ロサンゼルス在住の作家、エイミーベンダーの

デビュー作とも言える短編集なのですが



童話のような物語が16話詰め込まれていて


胸をひりひりさせながら、その世界を愛さずにはいられない気持ちにさせてくれます。



恋人が逆進化していって、人間、猿、ウミガメ、しまいにはサンショウウオになってしまう

『思い出す人』


戦争から戻ってきた恋人が、唇をなくしていたのでキスができなくなってしまった

『溝への忘れもの』


泥棒と恋に落ち、一緒に盗みに入った家で見つけた砂糖缶、その中から指輪を発見する

『指輪』



などなど



さみしさを内包した世界がそっとこちら側へ開いて、少しずつ変化を見せてくれます



『指輪』では、

砂糖にまみれて愛しあった後、盗んだルビーの指輪を入れていた小麦粉が赤くなってしまったり

しまいには水に溶けて、海を赤くしながら消えてしまったり



そっと訪れる変化は、鋭く繊細な哀しさでもって、読む側の心をくすぐってくれます



ちょっぴり寂しくなる感じと愛しさとは、こんなにも近しいものなのかと感じました。



シフォンケーキの食べかすを払った時のような笑顔で、抱きしめてあげたくなるような

少女じゃないけど思春期の鋭さをもった女性たちの物語です。



『指輪』のヒロイン、ペニーが舐めた砂糖が

「あの特別な砂糖よ」

だったように、


つい

「秘密よ」

とつぶやきたくなるような

特別な一冊です。



もし興味がわいたら、図書館にも置いてあるかと思いますので

ぜひ手にとってみてください星





愛翔




クーゲルシュライバー!

こんばんは



ドイツ語ではボールペンのことを

クーゲルシュライバー と発音するらしいです。

なんだかビームソードみたいですよね!
手のひらサイズのボールペンも
ドイツ語にすると荘厳でかっこいいです。


明日はドイツ語のテストなので
まじめ半分、休憩半分、くらいのペースで
こつこつがんばっています。


今日は、私の好きなドイツの小説を
紹介させていただきますね。




メルヒェン (新潮文庫)/ヘッセ
¥380
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「車輪の下」で有名なヘッセの「メルヒェン」です。


まさに大人のための童話集です。

普段、そこまで意識しているわけではないけれど
なんとなく悲しいこと
というのは案外たくさんあって

そこまで意識しないことというのは
大きすぎるテーマだからだったりします


ヘッセの童話は
美しい文章のスプーンを使って
大きい器から悲しみをすくいあげるようだから
胸がしめつけられます



「誰からも愛される子に育つよう
魔法をかけられた少年は
簡単に愛されるがゆえに
人を愛せないまま育ってしまった」
『アウグスツス』


「死体をたくさんの花で覆うため
花を求めて違う星に向かうが
そこで目撃したのは戦争の後だった」
『別な星の奇妙なたより』


「なんでも願いをかなえてやろう、
という鏡屋に、僕は山になりたいと願った」
『ファルドゥム』



などなど。
童話って、グリムやアンデルセンばっかりじゃないんですよ!!
もちろん、日本にも素敵な童話作家さんがいるので
それはまた後日、紹介させていただきますね。


それでは、失礼します^^




『ジェントルマン』山田詠美

こんばんは。

雪の日は町の街頭が優しく
見えるからいい気分です^^


雪の日は布団でぬくぬく読書日和です。


今日は山田詠美の最新作『ジェントルマン』
を紹介させていただきます。


ジェントルマン/山田 詠美
¥1,470
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私、山田詠美、だだだだいっすき、なんです。

「放課後の音譜帳」
はもはやバイブルですし

「僕は勉強ができない」
で物語に恋をし

「蝶々の教室」「風葬の教室」
で涙し

「A2Z」「無銭優雅」「風味絶佳」
でこんな大人になりたいと憧れ……


……彼女の他の著作は
また今度の機会にブログに書かせていただきますね!



山田詠美の作品はどれも
とにかく登場人物がすごく愛らしくて惚れてしまうんです
かっこいいモデルさんが出ている雑誌を眺めているような感覚
私もこんな風になりたいな、だからせめてヒールの高い靴でも履いてみようかなって




今回の小説「ジェントルマン」も
登場人物が魅力的であるところは変わらないのですが

だいぶ毒が、強めです

登場人物に憧れるというよりも
ただただ圧倒されてしまいます



山田詠美が描く登場人物がとても素敵に見えるのは
論理的じゃないからだな、と思っています

理由や動機は他人に納得してもらうためにこしらえるもので
本当はもっと情動的なはず

私は、物語を読んで「あぁ、なるほどね」って飲み込んでしまうよりも
理解不能だけど、とても激しい熱量に飲み込まれていく方が好きです



恋と道徳とを天秤にかけた時
どちらを選んだらいいのでしょう

「ジェントルマン」の主人公は
とんでもない方法で、両方選びとってしまったように思います……


アマゾンであらすじもチェックできるので
もしよかったら見てみてください



それでは、失礼します。



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