トランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブ
 
午後12時20分の予約は、4万円だが10分後の午後12時30分は2万円

たった10分の違いで大違い。
 
時は金なり。金が全てを制するカジノ・不動産王のトランプのゴルフ場らしい。
 
予約時間によっては6万円とか12万円とかが有り、理由が良く分からない。
 
理由をあれこれ考えるよりも兎に角、安い予約だ。

当初は、気軽にHISの高級ホテル、ハントレー宿泊6日間十五万円コースを計画、

サンタモニカに泊まり海岸をブラブラ、散歩がてらに近くの

1R数千円位のゴルフコースを回ろう、と思っていたが、

シングルプレーヤーで九州名門コース理事のハチは、それなりのコースでないと

満足出来ないとのこと。

サンタバーバラのゴルフ場、サンド・パイパーでのプレーも希望。

飛行機のエコノミーでは、腰が痛く成ると言い、

ホテルマンのイクは、高級ホテルの宿泊を希望。

レンタカー代も倍、ホテル代も倍、航空料金もゴルフ代もと予算を既に大幅にオーバー

それに円高で、数年前の1ドル80円から120円と米国では150%高だ。

一ヶ月前の深夜の予約受付から気合が入る。
 
何しろ予約が取れなければ、一からスケジュールの再調整だ。
 
無事に一番初めに安値の予約を取れた時には、長いバーディパットを入れた時の様な喜びと
達成感に浸る。
 
サンタモニカからトランプ迄は1時間程、予定通りに一本道を曲がり損ねて、世界一巨大な
コンテナ置き場を大回り。

もはやUターンには慣れたものである。

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少し遅れたが、無事にトランプゴルフ場に到着。
 
入り口前の駐車スペースが空いていたので停めようとすると、係員に制止される。
 
金を払っていた客のスペースで、我々は隅の方の駐車場に追いやられる。
 
全てが金次第である。
 
入場すると内部は、カジノのVIPルームの様な造りだ。
 
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トイレに入るとパイプの真鍮までが金メッキでピカピカである。
 
それも日本サイズの4倍位に太いパイプ。
 
小水をしながら眼前に見えるその太さに何故か気後れを感じる。
 
スタートホールの横には、バカでかいアメリカ国旗がはためいている。
 
その旗の下に居ると米国に敗戦、屈服をした日本の無念な思いが自然と湧き上がって来る。
 

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電動カートは最新式で、ナビも英語・日本語・中国語・韓国語に対応をしている。
 
川崎国際カントリークラブは、戦後初めて出来たゴルフ場で国際交流目的で作られ、
名前も国際と付けられているが、英語も韓国語もクラブ内には全く見当たらない。
 
川崎国際や東京国際で何度かプレーをしたが、外人がプレーをしているのを一度も
見たことが無い。
 
東京から最も近いゴルフ場でこれだから日本は、グローバル時代から遥かに遠い閉鎖国で
有るのには違いない。
 
残念だが、国際と名の付くゴルフ場で外国語対応のカーナビに出会う事は、この先も
ないであろう。
  

いよいよスタート、前の組には韓国人グループが。
 
10分違いで倍程も違うプレー費を払っているのには、尊敬?をする。
 
一番ホール 雄大な滝がグリーン前に聳え建っている名物ホール。

トランプが莫大な金を注ぎ込んだ象徴の人工滝である。 

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全員フェアウェイをキープ
 
残り、135ヤード グリーン前後は滝壺、
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滝の中ほどに位置するグリーン迄は上りも入れて150ヤード程を打てば良いであろう。
 
7番アイアン、ツア―中でベストの高い弾道のショットを放つ。
 
僅かにドローの掛った高い球はピンに向かって一直線
 
我ながら惚れ惚れするショットに幸せホルモン、エンドルフィンが脳内に充満する。
 
ハチもシングルプレーヤに相応しい最高のアイアンショット、ピンに向かって一直線。

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イクは、球を引っ掛け滝壺の土手に当たりラフへ。

運が悪ければバウンドして滝壺にポチャリか。
 
デニ、ハチは、ピンにピッタリと寄っている球を見るのが楽しみだ、、、
 
と思ったが、ハチもデニもボールが見当たらない。ラフにも無いし、、、。
 
イクはラフに落ちているボールを見事ピン側にピタリと寄せてパー。
 
ハチ、デニは、腑に落ちない出だしからのロストボール、2ペナに憮然とする。
 
出だしパーに気を良くしたイクは、見違える様なティ-ショットを連発。
 
数年前とは見違える様にブッ飛ぶ。
 
100切りが出来なかったプレーヤーが、日々進化する姿を見るのは嬉しいものだ。
 
それよりも連日のロストボールで、デニはボールが残り一球に成ってしまった。
 
ボールが無く成り失格、では話に成らない。
 
絶体絶命の時には強い、やっとUSツアーの悪夢から目が覚める。
 
次にやって来たのは、前のフェアウェイが見えない、前方は草むらに覆われた崖だ、
 
イクは、「何処に打つのか分からない!!」と大パニックに
 
崖超えには120ヤード程だが、前にブッシュが有り少し下っているので
 
遥か遠く200ヤード以上に見えるので有ろうか。
 
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「打つところが無い、何処に打っても崖下だ」と騒ぐイクに
 
「兎に角、真っ直ぐに打ってみたら良い」と、ハチが何とか説得・アドバイス、
 
ショット後に崖を回り込むとフェアウェイのド真ん中にイクのボールが有った。
 
それを見てイクは、子供の様に満足げ、自慢げに歓ぶ。
 
パニックっていた姿からの余りの変貌にハチは、唖然とする。
 
呆然としながら打ったハチの第二打は、ラフの方向に。
 
ロストをするボールでは無かったが、ボールが全く見つからずにロストボールに。
 
ハチは、その一連の流れ、騒ぎに呆然自失。 言葉を失う。
 
もはや、シングルプレーヤーの凛々しい姿・スコアは、何処にも無かった。
 
 
前の韓国組がモタモタしているので時間が掛る。
 
打ち込んでは駄目だ、と250ヤード辺りで行ったり来たりしている前の組を長く待っての
ハチのティーショット。
 
そこに何処からともなくマーシャルが現れた。
 
前のホールでクラブを置き忘れ、取りに戻っていたイクの姿を見ていたのであろう。
 
イクは、ロストボールでも見つけてくれるスタッフとでも思ったのか、Thank you! 

Nice Day! とかマーシャルに挨拶をして呑気である。
 
ピッタリと付いて来て鋭い眼つきで監視をしている。
 
世界一巨額の金を注ぎ込み造った海岸線に沿った美しいコースを愛でている余裕もない。
 
前の組が遅い、と言っても許されないだろう。
 
何しろ前の組は、我々の倍のプレー費を支払っている。
 
金がモノを言う世界だ。
 
この場面では、ラフにボールを入れてボール探しなどは許されない。
 
ハチの完璧なティーショット、力強いイクの高弾道のドライバー、
 
そしてデニの第二打のピン側50cmにピタリと付けた怒りのアイアンショット。
 
そのデニのバーディパットを見届けたマーシャル軍曹は、
 
Very Nice ! と言って己の過ちを認めたのか、
 
前の韓国組の監視へと消え去って行った。
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アメリカ国旗の翻る最終ホールのパーも沈め、どんなもんだ!と拳を握り締めて国旗に挨拶。 

国旗も小さく成り、うな垂れている様だ。

全員喜びのハイタッチ!
 
USツアー劇場の閉幕である。
サンタ・バーバラよりサンタモニカに戻る。


宿泊ホテルは、最高級クラスのShore Hotel 

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サンタモニカ海岸の観光スポット、ピア(桟橋)の直ぐ前に有る出来たての最新鋭ホテル。

浴室は、電動開閉式のシャッターが部屋との仕切りとなっている。

ボタンを押せばシャッターが上がり、ベッドから入浴姿が拝めるので何かと便利だ。

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最新式のシャワーは、数十センチは有る大きな正方形の蛇口から優しく滝の様に体に温水が降り注ぐ。

一度に全身が洗えるので、洗い流し忘れも無い。

二人同時にでも体を洗い流せる。

勿論、蛇口を閉め忘れても浴室からの水漏れの心配もない。

(ホテルを代る毎に水漏れの点検癖が付く)

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ホテルは、直ぐ前のビーチをビキニの美女が歩く姿が見える最高のロケーション。

(早朝なので人は殆ど居ないが、、)

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一泊、5万円でサンタバーバラのホテルの倍以上だ。

一流ホテルに宿泊は、イクの要請で決定がされた。

2流、3流ホテルでは、世界トップのホテルのディレクターとしての誇りが許さない様だ。

しかし、夕方にサンタモニカに到着、早朝にトランプゴルフ場に出発、

夕方に帰還では、全くサンタモニカ海岸に来た意味が無い。

数百メートル陸側に入れば、3~4割は安く泊まれたであろう。

本来は「来て~♪来て~♪サンタモニカ~♪」の歌声に誘われ水着姿で

ブラブラと海岸を散策をし、ビーチパラソルの下で昼寝をして

目も心もリフレッシュ!

の計画だったが、「来て、来て、サンタモニカ救急病院へ」のお呼び出し

で、治療費等の精算手続きに病院へ向かう。

何かと想定外の時間を取られる。


病院前には、ハチをお迎えに来たパトカーと救急車が停まっていた。

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その夜は、夕日が沈むサンタ・モニカビーチを一望出来るハントレーホテルの最上階での食事に向かう。 

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しかし、最上階への直行エレベーターに乗っていると、ハチが眩暈をすると言う。

難関ゴルフ攻略と長時間の慣れない運転、不安なカーナビにスッカリ疲れ切ったのであろう。

食事の始まる間もなく宿泊ホテルに一人で帰ると言うので、一階まで送って行って別れた。

気に成るので戻ってみると宿泊ホテルと全く逆の暗い道の方向に歩き出していた。

慌てて追いかけて捕まえ、宿拍ホテルへの道を教える。

見知らぬ異国の街をそのまま歩き続けていれば、何処に行ったやら、、、、、又もやポリスの御厄介?

3日前はホテルで倒れ、今度は道で行き倒れ、、ではポリスも呆れ果てるであろう。


翌朝には、ハチも元気に回復、

いよいよ、カジノ・不動産王トランプがコース・施設に世界一巨額な金をつぎ込んだトランプ・ナショナル・ゴルフクラブでのプレーに出発だ。


期待に胸膨らむ


つづく
インコースに成ると風景が一変する。
 
出だし10番、右も左も崖と海、

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アウトのなだらかな平穏なコースとは大違いだ。
 
恍惚と不安の中、崖に落ちないで、、、と神頼みのティーショット
 
3人ともティ-ショットを何とか浅いラフに運びホッとする。
 
心理学的に言うと初頭意志緊張から解放された時が一番危険だ。
 
「意志的な努力の結果で当初は成果が見られるが、その後、意識が急に
低下する。 
これは激しい意志緊張の後にくる弛緩とかなり無理な頑張り に伴う疲労の現れである。」
  
イクの第二打、
 
最も行っては駄目なグリーン横のバンカーを超えて、ボールは険しい崖下に
一直線!
 
完全に意識の低下、気の緩みの結果であろう。
 
ボールはバンカーを超えて、崖下に落ちてしまった、、、と思って諦めた時に
ハチが崖下2メートルに何とか引っ掛かっているイクのボールを発見。
 
しかし、ボールを打ってイクが遥か崖下に転落!となっては、又もや救急病院。
 
打つのを止める様に言おうとする間もなく、イクは崖に体を斜めにしながら
トラブルショットを放つ。
トラブルには、強いのか?見事にグリーンエッジにオン!
 
崖から這い上って来る姿に全員拍手と笑い!!
 
デニは、手堅く第二打をグリーン前に運びパー。
 
無事に難関コースを攻略し大満足である。
 
11番ショート、オナーでの崖下のグリーンへ向かうティーショット、
 
雄大な海原、、打ち寄せる波も穏やかだ。

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が、前のホールをパーで制した気の緩みか、この優しそうなコースで
左に引っ掛けロストボールに
 
出だし10番を制し安心、「初頭意志緊張から解放された時が一番危険だ。」
 
の言葉通りだった。
 
ガックリのダブルパーでホールを上がり、次のホールに向かう矢先、
 
ロストと思っていたボールが、直ぐ隣の12番ホールの道端に。
 
セーフだったか、、、と思うも時遅し、失態をあざ笑うかのようにボールが転がっている。
 
虚しくボールを拾い上げる。
 
ここでは、アホーと無く様なカラスはいない。
 
サンドパイパー(いそしぎ)が一匹、何事も無かった様に海を背景にジ~ッと
佇んでいる。
 
些細な出来事、嫌な事も全てを忘れさせてくれる静寂・癒しの世界だ。
 

悪戦苦闘の中、何とかインコースを乗り切っての最終18番、ショートホール。

 
ティーグラウンドには様々な多くの海鳥が集まっている。
 
初めての多くの海鳥に囲まれてのティーショット
 
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最後のショットに満身の力を込めたイクのボールは、海の水面に向かって
まっしぐら。
 
ワンバウンドして水没か!と思ったら又、バウンド。
 
水没か!と思うや又もバウンド、
 
六回余りバウンドしてグリーン前に無事着地。

長年ゴルフをやっているが、こんな水切りショットは見た事がない???。
 
周りを取り囲んでいた多くの水鳥も我々と共に一斉に、ギャー、ギャーと笑って大騒ぎ。
 
サンド・パイパーよ、有難う、、
 
心ゆくまで楽しませて貰った、、、

サンド・パイパーの夢の様な光景を目に焼き付け、別れを告げる

 
ホテルに戻り、レストランガイドで4つ星が付いているシーフード・レストランに
タクシーで向かう。
 
値段は少し安めだが、こう言う方が地元のシーフードに出会える穴場だ、
と期待、
 
何しろ4つ星だ。
 
しかしそこには、見るからに新鮮そうでない、色の変色したマグロやヒラメの
大きな切り身がドロ~ンと並んでいる。
 
レストランもファーストフード風のメキシカンスタイルだ。
 
シーフード店だが、生の魚介類を敬遠して、タコスやサラダ類を頼む。
 
客の殆どが高齢の男女のグループだ。
 
ファーストフード店では余り日本では見慣れない風景。
 
気温も温暖で過ごしやすいから年金生活者が多いのかも知れない。
 
4つ星レストランの評価は、誰がしたのか?
 
やはり利用の多い彼らであろう、、、
 
日本では、高齢者は余り外食をしないが、こちらでは社交場なのであろう。
 

翌朝、全米最古のミッション教会を見学、
 
過去、地震で2回も教会が崩壊をしたと言うから、ここでも200年毎に巨大地震が起こるらしい。
 
風光明媚は、地震による地形変動でもたらされているのか?
 
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 全米一美しきミッション教会  汚れた心が洗われる。


サンタバーバラ産ワインを買おうとワインショップに行く。
 
金髪美女のショップマスターが応対に
 
ワイン談義に花が咲き、ワインを購入、
 
今夜、そのワインでパーティをすると言うと
 
「私も一緒に参加したい!」と笑顔の返答
 
残念ながらサンタモニカに戻らなければならないので、泣く泣くのお別れ

 
I love Santa Barbara! 
 
I shall return!! 

明日は、カジノ王トランプがコース・施設に世界一巨額な金をつぎ込んだ
トランプ・ナショナル・ゴルフクラブでのプレーだ。

期待に胸膨らむ

つづく