美術館に行ったのは何年ぶりになるのだろうか?


5月9日に熊本県立美術館で開催の「語りかける風景 コロー、モネからピカソまで」の風景画展を見るため同館に行ってきました。今年の4月3日から始まっていたことはわかっていましたが、なかなか見に行かず、この日が最終日であることをテレビで知って慌てて見に行った次第です。


展示された絵画は初めて見るものばかりでした。ほんものだけが持つ質感や色合いなどはなかなか写真では忠実に再現できないようですので、原画を直に見ることができたことはほんとうによかったと思っています。でも、なぜか私には高名な画家が描いた絵画を見ても、音楽を聴いたときのような感動が沸いてこないのです。


私の好きな画家にイギリスの風景画家のコンスタブルがいます。以前に彼の作品の原画を見ることができたときの喜びは大きかったのですが、そのコンスタブルの絵を見ても同郷の音楽家ヴォーン・ウイリアムズやディーリアスの曲を聴いて感涙にむせぶようなことはなかったのですから。


ただ私に絵をみる目や感じ取る心がないだけかもしれませんが・・・・


私は全作品を見終えて展示場から出たときに、ガラス越に目に入ってきた新緑の美しさに目を奪われながら美術館を後にしました。