書籍「仏陀は奇跡をどう考えるのか」と「幸福の法」の中に
殺人鬼アングリマーラを回心させた奇跡の話が出てきます。
マングリマーラは、人を殺しその指を斬っては首にぶら下げるような
間違った外道修行に入りました。
マングリマーラを止めに行った仏陀を
斬ろうとしても、仏陀は滑るようにかわし、
おかしいと思ったマングリマーラが
「止まれー!」というと
仏陀は「私は止まっている、動いているのはおまえのほうだ」
と言って諭し、マングリマーラはびっくりして
そこで回心をしました。
仏陀が彼に教えたかったことは、、マングリマーラの
心の中にある虎のような獰猛さを捉えて、
「動いているのは、おまえのほうだ」
仏陀の心は澄み切っていて、そういうものとは
一緒の世界には住んでいないということです。
そのような殺人鬼が、悔い改め、石つぶてを
投げられながら修行をつむことになります。
「多くの悪を犯したけれども、それを反省し、
立派に精進して、自分を立て直した。」という人も
多くの人を導く力を持っているそうです。
自分の心の傾向性を自分で見極め反省し、
直していくことはとても難しいと思います。
だからこそ、反省し、回心し自分を立て直すことが
出来れば、人によってはそれが奇跡のように見え、
人によい感化力を発揮するのだろう思います。
人によっては失敗さえもチャンスに変えてしまうのですね。

