「台湾有事」と聞くと、多くの人が真っ先に
“武力衝突”を思い浮かべて怖くなりますよね。
「自衛権発動」という言葉でついそれを連想してしまうでしょう。
だから逆に、考えないほうが良い・
触れないほうがいい…と反応する人もいる。
特に「考えると、不安になると逆に引き寄せてしまうのでは…」
と考える人もいるのでは?
と思い、今回の記事を書きました。
当の台湾は、そっちじゃなくて
“戦わずに防ぐ”ための準備に全力振りです。
台湾が特に重視してるのはこの3つ👇
①外交(味方を増やす)
②情報戦(中国国民・世界世論に働きかける)
③「長期戦=中国に巨大な損失」と周知させる
台湾の狙いはシンプルで、
「侵攻したら勝っても地獄、
負けても地獄」
という現実を可視化すること。
例えば中国が侵攻した場合——
●中国の貿易の約40%が通る台湾海峡が封鎖
●輸入エネルギーの約70%が海上輸送頼み
●GDPの約20〜25%が輸出に依存
●各国が制裁すればGDPが最大16%減少
●世界経済損失は10兆ドル超(約1,500兆円)
さらに台湾にある
世界の半導体の90%を生産しているTSMCは
「侵攻されたら操業停止&技術者退避」
を宣言しています。
つまり、占領しても世界一の半導体工場は得られない。
中国側のメリットは実質消える。
だから台湾は軍事強化より、
外交・発信・抑止が中心。
戦争を避けることこそ最大の国益だから。
要するに台湾の戦略は👇
①侵攻前から情報で止める
②やらないほうが絶対得、と認識させる
③平和を維持する仕組みをつくる
だから私たちがイメージすべき未来も同じ。
武力衝突の無い外交と情報戦で勝つ——
それがいちばん現実的で賢い解決策です。
出典一覧
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Bloomberg Economics:「If China invades Taiwan, it would cost world economy about US$10 trillion」
ブルームバーグ
※中国がもし 台湾 に対して軍事的行動に出た場合、世界経済全体に 約 US$10 兆(世界GDPの約10%) の被害が発生する可能性が、 Bloomberg Economics によって報告されています。
Dutch HCSS報告書:「The Cost of Conflict」―半導体・供給網依存を指摘
HCSS
※欧州の分析機関では、主要半導体製造拠点の台湾が紛争によって途絶えた際、前工程で世界の 70%以上、後工程で 80%以上が東アジアで完結しているという構造的危機が浮き彫りになっています。
Reuters:「Taiwan estimates China spent US$21 billion on Pacific drills last year」
Reuters
※日本にとって、台湾は地理的・産業的に「最前線の隣国」であり、もし台湾で戦争や封鎖が起これば、供給網が停止し、日本の輸出産業・ハイテク産業・中小部品企業にまで甚大な影響が及ぶことが明らかです。さらに、台湾側の分析によると、中国の軍事演習だけでも2024年には約 US$21 億(約2,100 億ドル)と推定され、これは中国の軍事予算の約9%に相当する規模です。