忘れられることの辛さ
忘れてほしいと思う辛さ
アルツハイマー病の薬が
できつつあります
アデュカヌマブというらしい
アメリカで認可されたのね!
と解釈していましたが
どうやらエビデンスがはっきり
しておらず
今は『仮免許』状態だそうです
アデュカヌマブができる前
よく耳にした薬がアリセプト
この薬を開発したのが
エーザイの杉本八郎さん
だそうです
杉本八郎さんのお母さまが
アルツハイマー病になり
「あんたさん、どなたですか?」
と言われたことに
ショックを受けて薬の開発に
取り組んだそうです
母親が子供の事を忘れてしまう…
とてもとても悲しい現実ですが
それを私は何年も望んでいました
ひどい娘です
…
私の父は男尊女卑で
いわゆる典型的な
昭和ヒトケタの男
言葉のDVもひどかった…
私たち子供の目の前でも
平気で母を罵倒していました
今となっては父が母に対する
愛情は実はとても深かった
って思えることは沢山ありますが
当時の母には辛すぎて…
辛すぎて…
その辛さをいつも私に
ぶちまけていました
小学生だった私は
母がかわいそうで
黙って聞き役に徹するほか
ありませんでした
私はそのころから
度々めまいの発作に
襲われるようになります
発作が起こると学校にも行けず
一日中寝たきりになりますが
次の日には回復するので
病院に連れて行ってもらうことも
ありませんでした
結婚してからもその発作に
悩まされ続けましたが
体質なんだと諦めていました
が…
14年前に体調を崩しうつ病と
診断されたときの事です
心療内科の初診では
家族構成やどのような生育歴
だったかなど詳しく聞かれます
その時に私のめまいの原因が
母であると言われました
強いストレスだったのです
どおりで耳鼻科の薬が効かなかった
訳だと妙に納得しました
そこで初めて
アダルトチルドレン
という言葉を知ったのです
アダルトチルドレンとは
幼少期に不適切な環境で
育った人たちの事を言うそうですが
私もそのアダルトチルドレンに
当てはまると言われたのです
まぁ大きなくくりの端っこの
端っこだと思いますが…
そしてアダルトチルドレンは
成長するとうつ病を
発症しやすいそうです
両親の名誉のために
付け加えておきますが
私は親の愛情はしっかり受けて
何不自由なく育てて頂きました
ただ…母は私たち子供よりも
父の事が大好きだっただけなのです
なので父にやさしくされなかったのが
辛かっただけなのです
父はちょっと幼すぎたのです
自分の思い通りにならないと
母に当たり散らす…と言う幼さ
母はよその優しそうな
旦那さまを持った奥さまを
いつも羨ましがっていました
隣の芝生…なんてこともあるのにね
そして自分の楽しみを見つけるのが
とても下手な人でした
好きなことは畑仕事くらい
下手…と言うより
自分を楽しませる優先順位が
低かったのかもしれません
家族が最優先…
当時はママ友とランチルンルン
なんて全くない時代でしたしね
なので当たりどころがなく
そのはけ口を
私に求めてきたのでしょう
はけ口にされた娘が
どんな思いでいたのか…なんて
想像する余裕もなかったのでしょうね
なのでわたしへの愚痴攻撃は
母が認知症になるまで続きました
いえ、認知症になってからは
一層ひどくなりました
…
ちょっと長くなるので
次回に続きます