このところ鎮痛剤が増えた影響で眠る時間が日に日に長くなっています。
起きていても集中力が続きません。
痛みがコントロール出来ていて患者としては悪い事ではないです。むしろそれを望んでいます。ただ、矛盾するようですが、自由に動く事が出来なくなっていく、どうにもならないこの状況はやはり寂しいです…。

これまでの人生、まだまだ学び足りないことばかりですが、それでも精一杯仕事をしてきて、たまには少しの贅沢もし、様々な事を受けとめ支えてくれる夫がいて友人がいて、親より長生きでき、愛する2匹の猫を最期まで看取ることが出来ました。今はツイッターやブログを通じて見守ってくださる方々もいて励まされ幸せです。どこで終わっても自分の人生に悔いはないです(投げやりな気持ちではなく)。でも、ひとつだけ心にトゲがあります。

このブログタイトルの「猫のエリー」エリーというのは社会人になって実家から独立した時に飼いはじめた真っ白なペルシャ猫です。知人の家で生まれてタイミング良く声をかけて頂き譲り受けました。ちょっと臆病な大人しい女の子。サザンオールスターズの"いとしのエリー"が好きだったのでエリーと名付けました。

一緒に暮らしはじめて3年後、仕事で2週間ほど留守にすることになり、エリーを近所に住んでいる叔父叔母に預けることにしました。実家より近かったし日頃から可愛がってくれていたので。ところが何かの拍子に外に出てしまいそのまま行方不明になりました。ほうぼう手を尽くして探しましたが見付けることが出来ずにいます。ですから "ずっと前に星になりました" としか表現できないのです。預かってくれた叔父叔母は罪悪感から心に傷を負ってしまいました。私が悲しむことで誰かを傷付け自分自身も傷付く、誰も悪くなく誰も責めることは出来ません。

行方不明になって1年たった時にエリーの事は自分の心にしまおうと決心しました。見付ける事が出来ないのであればせめてどこかで幸せに生きてくれてることを願おうと、それからは自分だけの心にしまってきました。もちろん探すのをやめたという事ではありません。

その後、保健所で殺処分寸前のところを保護された2匹の子猫を保護施設から譲り受け1匹は17年、もう1匹は18年ともに暮らすことが出来ました。無責任な人間に捨てられたので生年月日が分かりませんが、とてもとてもお行儀の良い猫達で、家族の一員として私の生きる支えになってくれました。このコたちを置いては死ねないなと、その気持ちがとても強かったです。だから今まで病気にも乗り越えられたと思っています。

2匹の猫には愛情をいっぱいかけ、最期も付ききりで看病して看取れました。家族を順番通りに看取れるというのは悲しいけれど幸せなことでもあるなと思います。でもエリーにはそれをしてあげられなかった、どこでどう生きていたのかなと思うと今でも胸が張り裂けそうです。月日がどれだけ過ぎても無かった事にはならないです。

それで半年前ツイッターをはじめる時に、22年ぶりに心の中のエリーを取り出してみようと思いハンドルネームを「エリー」にしました。家族にも親族にも教えていないSNSの中でだけど、エリーと共にいられる場所です。

エリーに似てるコ、画像は借り物です。ごめんなさい。

大切なペット達と万が一離れ離れになった時に備えて、あらゆる角度から写真を撮っておくと捜索に役立つと思います。加齢に伴い変化しますので毎年沢山撮って特徴などもメモに残しておくと良いと思います。どうぶつは喋ることが出来ませんからね…。離れ離れは本当に辛いです。

複数回の開腹手術でいくつかの臓器摘出とリンパ節郭清をしています。その後遺症があり、年がら年中、入退院の繰り返しでしたが退院はいつも嬉しいのです(当たり前だけど)。仲良しの看護師さんと、退院が決まって喜ぶ２人。

再発後、抗がん剤治療で抜けてしまった髪の毛がやっとここまで伸びた頃です。
この後、再再発して現在に至るわけですが積極的な治療はやれる事はやり切りました。今、転移もあり身体的には痛みがあって非常に辛い状況ですが、精神的には穏やかです。

今日はエリーのことを綴れて良かったです。ツイッターをはじめてからのこの半年はそういう時間をも与えてもらったのだなと、綴ってみて気付きました。
キッカケをいただいた猫組長さん、そして鈴木さん、西岡さんに改めて感謝いたします。私にとっては出会うべき時に出会えたご縁だったように思えます。

長々と纏まりのない文章に最後までお付き合いくださりありがとうございました。
皆さんの明日が良い日になりますように。

猫のエリーのこと