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ko+tamago [コタマゴ]

儚いからこそ大切な日々。

コトバ+タマゴ=コタマゴ

 このブログに直接の関係は無いのですが、私とCHEEBOWさんでやっているユニットBubble of Everydayの新曲「Bye Bye Teenage」を公開しました。3曲目の歌詞はCHEEBOWさん。というのも、この曲はCHEEBOWさんが19歳の頃に作り歌っていたものを、Bubble of Everydayでカバーしたものなのです。まさに80年代テイスト。それにイマドキのエッセンスを加え、素敵なモノに仕上がりました。

Bye Bye Teenage

作詞、作曲、編曲:CHEEBOW
歌:まい
ギター:MAT(Aero Finback)
コーラス:Yuka、tko(Orange Thompsons)、椎茸

muzie:Bubble of Everyday
http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a033163


 お時間がある方は、ぜひ、muzieで聴いていただけると嬉しいです。投票などをしていただけると、も、浮かれまくっちゃうんじゃないかと思います。今の季節にピッタリな爽やかソングです。楽しんでいただけることを願っています!!
「好きになっちゃいけない、そんな相手なんていないよ」

 私の肩をぽんと叩きながら彼女は言った。手首の静脈から優しく香るジャドール。なぐさめの声が響く。

「好きになるのは自由なんだから」

 そうだねって言えたらどんなに楽か。彼女の瞳を見られない。押し黙る私を、それでもまだ見放さないでくれるんだね。
 何の話からこうなったんだろう。ゼミ上がり、夕方の教室。2人きり。西日が眩しかったのは覚えてる。逆光の彼女は女神みたいで油断したんだ。「恋愛、上手くいってるの?」なんて不意討ちに。

一瞬の曇りも見逃さない人。
友達の苦しさを自分のように思う人。
とても、とても清廉な人。

 だから彼女と居ると苦しくなる。私の穢れに染めたくないの。いつまでも朗らかで居て欲しいの。

それは贅沢な願いかな?

 延々と返事を待ってくれそうな彼女に根負けして聞いた。

「ジャドールの意味って知ってる?」
「あ、この香水? よく分かったね」
「うん、いつもそれだよね。似合ってる」

 優しいだけじゃない。ラストノートが微かに官能的で、まるで彼女そのものだ。
 話を逸らしたと思ったかな? 誉められて嬉しかったのかな? 手首を顔に近づけてその香りを確認している。

その隙に言った。

「大好き」

 怪訝な表情で振り向いた彼女を、笑顔で迎える。なるべく穏やかな、なんでもない笑顔で。

「ジャドールって『大好き』って意味なんだって」

 これが私の精一杯。気づいてるのか、気づいていないのか。そんなのもう関係ない。ただ少しでも私の言葉が記憶に残るのなら。

「素敵だね」と一言、彼女はそう言った。
突然降り出した
雨の音で 街はリズムを変える
いつもの 夕暮れが
コマ送りでその色を失った

ああ 覚えてる
横顔に 光るしずく

I still miss you still love you 
あなたの唇
いま愛が こぼれ落ちてく
Last summer seems so far away
乾いた言葉に
いま愛が 時にさらわれた



突然切り出した
あの言葉が 涙雨になっても
今でも信じてる
あなたの嘘 私への優しさね

ねえ 気づいたの
この胸に 残る 意味を

I still miss you still love you 
指輪を投げても
まだ恋は 続いてるから
Last summer seems so far away 
残った日焼けで
まだ恋は 終わらないからね



さよならの駅 発車のベルに
夏を逃してしまいたくないから

束ねた髪 アゲインストの風に
ほどいてみた



I still miss you still love you 
指輪は無くても
まだ恋は 続いてるから

Last summer seems so far away 
残った日焼けで
まだ恋は 終わらないから

I still miss you still love you 
別れを告げても
この愛は 続いてるから

Last summer seems so far away
2人の記憶で
この愛は 終わらないからね


もう雨はあがってるからね



I still miss you still love you
Last summer seems so far away






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Still Love You / Bubble of Everyday
作詞:まい
作曲・編曲:CHEEBOW

MUZIE
 Bubble of Everyday
JKEN
 Bubble of Everyday  → Still Love You

For whom did you color?


何度も視線を感じて振り向いた。
それがはじまり。

For whom did you color?
あたなのためのAMARIGEじゃない。

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Date: 2003/12/15
均衡

 湯船に体を浸して、バスタブの栓を抜くのが好きだ。浮力のせいで感じていなかった体の重みが、水量が減るに従って戻ってくる。その現実感が好きだ。

 私は決まって泣きながら栓を抜く。流れ行く水は私の涙より遥かに多くて、まだ泣いていても大丈夫だと安心する。間抜けな顔のアヒルが渦に巻かれて慌てている。その滑稽さに癒される。

体躯に残った紅い華も綺麗に流れていけばいいのに。産毛で聴いた嘘も全て流れていけばいいのに。

ああ、もう肩が冷え始めている。

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Date: 2003/12/02
 上手に言葉を選ったメール。誰に見られてもおかしくないように、だけど二人だけの鍵をちりばめて三点リーダーに隠された謎を解く。

 機械が苦手だと言った彼が言葉を紡ぐ、その姿を想像する。困ったようにぎこちなく動くその指を、私は知っている。きっとあの時と同じ顔をしながら、携帯の画面を覗いているんだろう。眉毛をハの字に傾けながら。

「いいの?」と聞く彼の手を無言で導いた日から
彼は何も変わっていないのに
何で私たち、別の場所に居るんだろう。

彼のメールを全削除した。
痕跡は私の中にだけ残ればそれでいい。

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Date: 2003/07/11 a.m.24:30

赤信号


 いつもの高架下、丸いハザードを灯して停まっている彼の車を確認して小走りになる。短く切りすぎた前髪がなんだかとっても気になって、額に撫で付けながらウィンドーごし覗きこむ。

 気づいたアナタは私を一瞥してドアのロックをコツンと開けた。言いかけた挨拶と浮かべた笑顔を飲み込んで、助手席に素早く身体を滑り込ませる。

 「待った」「ん」「ごめんね」「ん」…必要以上に喋らない、どころか、必要以下も喋らない、だから、気持ちも見えない。でもこれが日常。サイドギアを下ろして滑り始める車。流れる景色を眺めていることしか出来ない。

どこにも行けない私たちだから、狭い世界で気持ちが濃縮する。
だから口も利けない。
言葉で空気を薄めると、きっと希釈熱で溶けてしまうから。

信号が赤に変わって、車が停まる。
「残念。ずっと順調だったのにな」

アナタが言った。何故か泣けた。

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Date: 2003/06/21 a.m.3:30
 ああ、また親知らずが痛い。この季節、夏へと向かう気圧の変化が大きな時期になると、奥歯が疼く。片手を頬に当てて痛みをやりすごす。気のせいか、熱を持っているような気もする。

ポーチの中のアスピリン、確か切れちゃってるんだっけ。

 脳裏で鞄の中を探りながら寝返りを打つ。狭いベットが軋んで、アナタまで振動が伝わったらしい。夢うつつのまま私を抱きしめ直す。…困った…これじゃクスリ、探すことも出来ない。

「ごめん、ちょっと」
「…どした?」

控えめに声をかけるとアナタが気づいた。
鼻にかかった声が甘さを残して耳に届く。

「親知らずが痛いの」
「ああ、歯でも磨けば?」

そっか、歯、磨けばちょっとはマシになるかな。

 緩めた腕から逃げ出して、洗面所へと向かう。素足にフローリングの冷たさが心地良い。鏡に映った私の頬は、掌の熱で紅く染まっている。

洗面台には歯ブラシが1本。
そうだ、この家には私のための歯ブラシは無いんじゃない。

ざぁざぁと流した水を掌ですくって口をゆすいだ。
疼きはなおも強くなる。



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Date: 2003/06/26 p.m.25:00
思い出の曲

 ハジメテの日にはREBECCAのMOONがかかっていた。この曲ってそうだ、途中に幽霊の声が入ってるとかって噂があったよね。確か『先輩…』と呻くような声。まさに今の私にうってつけかも知れない、なんて思いながら冷静に唇を受け止めた。


MOON あなたは 知ってるの
MOON あなたは 何もかも
初めてキスした日のことも


切なげなリフレインと衣擦れの音だけが室内に響いてる。
思わず漏れた乾いた笑い。


「何で笑うの?」
「別に。なんか可笑しくて」
「やりにくいんだけど」

そういいながらも休まない指、困ったなという顔をするあなた、また笑う私。可笑しくて笑ってるんじゃない。怖いんだ。止めてと言ったら何かが壊れてしまいそうで。

だから笑う。
あなたは知らない。
何も知らない。

私が初めて肌を見せたあの日にも、空には月が昇っていた。

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Date: 2003/06/17 p.m.19:30

 
メモこのブログについて

 このブログは、戯れに書いた拙いショートストーリーやつぶやき(詩)などを保管する場所です。独りよがりの内容になると思いますが、それでも楽しんでいただけたら幸いです。よろしく願いします。

作者:まい
メインサイト:える日和 http://maitake.kir.jp/elle/
他ブログなど:
ひとことRT日記 / ne+tamago / mo+tamago / おかわり!


メモ歌詞について

 このブログの「歌詞」というカテゴリーに登録しているものは、私のユニットBubble of Everydayに向けて、私が書いたものです。歌詞の下部から試聴ページへのリンクを張ってありますので、ぜひ、聴いてみてくださいね。

MUZIE:Bubble of Everyday

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