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国立がん研究センターは2016年7月20日、がんと診断された患者が10年後に生存している割合を示す「10年生存率」 は全体で58.2%だったと、詳しいデータを公表した。
10年という長い期間の生存率を大規模データに基づいて算出したのは初めて。
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同じ分析対象での「5年生存率」 との比較では、
胃がんや大腸がんは、はぼ横ばいだった一方、乳がんや肝臓がんなどは10年生存率のほうが目立って低く、これらのがんは長期にわたって経過観察が必要であることを示した。
10年生存率とは、「ガンの治療開始から10年後に、再発していようがいまいが生存している人の割合」 のことをいいます。
10年生存率というのは、そのがんが完全に治る可能性とは限らないですし、10年生存している割合のことをいいますので、必ずがんで死んでいるとも限らないのです。
16年予測・・・・・・高齢化で初の大台・・・・・・![]()
国立がん研究センターは、がん統計をまとめるには数年かかるため、14年からその年のや側を開始。
2016年に新たにがんと診断される患者は101万200人。がんで死亡する人は37万4千人になるとの予測を発表した。
死亡する人は昨年より3千人増加。 肺がんの7万7300人が最多で、2位は大腸がん、3位は、胃がんだった。
がんは、日本人のやく2人1人がかかり、死因も第一位の国民病。 また近年、高額な新薬による財政圧迫が懸念材料で、 「持続可能ながん対策」 として費用対効果の視点も求められそうだ。
平成28年(2016年)7月15日(金曜日) 静岡新聞…社会


