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2013-14年 ロシア・ナショナルチーム(女子シングル)

5月に発表された2013-14年シーズンのロシア・ナショナルチームです。
女子シングルのみ書き出しました。
ただ、ジュニア・メンバーに入っていてジュニアの年齢に達していても、主要な国際大会に派遣されるかどうかは別のようです。
昨年も、ショハック・サファリアン選手がチームに入っていましたが、派遣はありませんでした。


ナショナル・チーム
ニコル・ゴスヴィアニ
アリョーナ・レオノワ
ユリア・リプニツカヤ
エレーナ・ラジオノワ
アデリナ・ソトニコワ
エリザヴェータ・トゥクタミシェワ

ジュニア
エフゲニア・ゲラシモワ
エフゲニア・メドゥヴェージェワ
アンナ・ポゴリラヤ
セラフィマ・サハノヴィッチ
マリア・ソツコワ
マリア・スタヴィツカヤ
ユリアナ・チトゥシュキナ

ジュニア以下
アナスタシア・コロミエツ
ユリア・リー
ナタリア・オゴレルツェワ
ダイアナ・ペルヴシュキナ
アレクサンドラ・プロクロワ
エリザヴェータ・ツルシンバエワ

リザーブ・チーム
ポリーナ・アガフォノワ
ポリーナ・コロベニコワ
クセニア・マカロワ
アンナ・シェルシャク


ロシア全体のチーム構成はこちら(ロシア語のPDFファイルです)↓
Список кандидатов в спортивные сборные команды Российской Федерации по фигурному катанию на коньках на 2013-2014 гг.

2013-14年 アメリカ・ナショナルチーム(女子シングル)

今季のチーム・アメリカです。
女子シングルのみ書き出しました。


Team A
アシュリー・ワグナー、グレイシー・ゴールド

Team B
長洲未来、クリステ;イーナ・ガオ、アグネス・ザワツキー、コートニー・ヒックス、ハンナ・ミラー、ポリーナ・エドモンズ

Team C
キャロライン・ジャン、アンジェラ・ワン、サマンサ・セサリオ、ヤスミン・シラージ、リア・カイザー、マライア・ベル、バービー・ロング、カレン・チェン、アンバー・グレン、タイラー・ピアース、ブレイディ・テネル、エイミーー・リン、アリッサ・シズニー

Reserve Team
アシュリー・ケイン


全種目のTeamA~Reserve Teamはこちらの右の表から見れます↓
Team USA

選考基準はこちら↓
2014-15 Team Envelope Criteria

国際大会への派遣選手一覧はこちら
U.S. Figure Skating Team Assignments and Results
2013-14 International Competition Season

キム・ヨナ 復帰戦と今後の課題

『国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員に挑戦する』ために復帰宣言をしたキム・ヨナですが、その復帰戦が今日発表されました。

NRWトロフィーだそうです。しかし、コンディションも考えて、翌週のゴールデン・スピンにもエントリー予定とのこと。

復帰戦発表に伴って韓国内では多くの記事が出ていますが、その中から、復帰戦について詳しく書かれているもの、今後の課題や平昌五輪までの計画について書かれているものを3つ。


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キム·ヨナ、復帰初の公式大会は12月にドイツNRWトロフィー
http://starin.edaily.co.kr/news/NewsRead.edy?newsid=01184086599696856
2012.10.26 13:01 イーデイリースター イ・ソンム記者
 
『フィギュアの女王』キム·ヨナ(22、高麗大)が、復帰宣言後、初の大会にドイツNRWトロフィーを選んだ。キム·ヨナのマネージメント社の『オールザットスポーツ』は、キム·ヨナが来る12月5日から9日までドイツ·ドルトムントで開催されるNRWトロフィー大会に出場すると26日発表した。

今回の大会は、キム·ヨナが昨年4月末、ロシアで開かれた世界選手権大会以後、1年8ヶ月ぶりに出場する大会だ。キム·ヨナは2013年の世界選手権大会に参加することができるミニマム・スコアを得るためにNRWトロフィー大会参加を決定した。キム·ヨナが獲得に必要な最低のミニマム・スコアはショートプログラム28点、フリープログラムは48点である。

今回の大会で、キム·ヨナの新シーズンのショートプログラムである『ヴァンパイア・キス(Kiss of the Vampire)』とフリープログラムである『レ·ミゼラブル(Les Miserable)』が初めて公開される予定だ。

特にキム·ヨナはショートプログラムで『ヴァンパイア・キス』で吸血鬼に噛まれヒロインを演じることでより一層期待を集めている。キム·ヨナは「コーチ達と相談した結果、12月の最初の週のNRWトロフィー大会に出場することが最も良い選択であると判断した。」とし、「久しぶりに出場する大会なので少し負担になるが、残りの期間の間、熱心に準備して満足のいく成績をおさめ​​てくる。」と伝えた。

オールザットスポーツは、「選手のコンディションに変化があるかもしれないので、NRWトロフィー大会の翌週、クロアチアで開催されるゴールデンスピン·オブ·ザグレブ(Golden Spin of Zagreb)大会にも参加申請をしておく予定。」と明らかにした。一方、去る24日、今シーズンを共にする新しいコーチにシン・ヒェスク、リュ・ジョンヒョン両コーチを発表したキム·ヨナは、12月の大会出場のために現在の泰陵選手村で訓練に邁進している。



本格的に開かれたキム·ヨナの『挑戦2幕』
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2012/10/26/0200000000AKR20121026081300007.HTML?did=1179m
2012/10/26 11:04 ソウル=連合ニュース ゴ・ドンウク記者

『フィギュアの女王』キム·ヨナ(22·高麗大)が新しいコーチ陣と一緒にドイツNRWトロフィー大会で2012~2013年シーズンを開始することを決定した。『第2幕』に当たる新しい挑戦が開始された。

何度も直接明らかにしたように、1996年、7歳の時、スケート選手として第一歩を踏み出して以来、キム·ヨナの最初の挑戦の目標はオリンピックの金メダルに固定されていた。

グランプリ・シリーズと世界選手権大会を席巻し、2010年バンクーバー冬季五輪で女子シングル歴代最高点(228.56点)で金メダルを首にかけて、15年にわたった挑戦は派手に幕を下ろした。

若い年齢ですべての夢を叶えて短くない悩みの時期を経たキム·ヨナは、2014年ソチ冬季五輪に挑戦すると、今年7月に発表した。

虚脱感に苦しんでいたキム·ヨナに挑戦意欲を再呼び覚ましたのは、スポーツ行政と呼ばれる新たな道だった。

2018年平昌五輪の招致過程に大きな力を注ぐことで、国際スポーツ外交の世界に魅力を感じたのだ。

2014年ソチ冬季五輪に出場してから、国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員に挑戦するというのがキム·ヨナが選択した『挑戦第2幕』の目標だ。

オリンピックに出場した選手たちの投票で選ぶIOC選手委員は、当該オリンピックや直前オリンピックに出場した選手のみ出馬資格が与えられる。

キム·ヨナは2010年バンクーバー冬季オリンピックに出場したため、2014年のソチ大会にも立候補資格がある。

しかし、IOCは全世界で15人しかいない選手委員を国別1人に制限している。

韓国は、2008年北京オリンピックで当選したムン·デソン委員が現在活動中であるため、8年の任期が終わる2016年リオデジャネイロ五輪以降に次の候補を出すことができる。

平昌までの6年間につながる2番目の挑戦が始まったわけだ。

それまでキム·ヨナは少しづつ段階を踏んで上がって行かなければならない。

12月に出場するNRWトロフィー大会はその第一歩である。

ここで、一定水準以上の記録を作ってから、来年1月に木洞(?)で開かれる国内総合選手権大会優勝をすれば、2013年の世界選手権大会の出場権を得ることができる。

世界選手権大会で24位以内に入れば、2014年ソチ五輪の出場権を得ることができる。

キム·ヨナの基本的な実力と最近の身体の調子を考慮すると、ソチ五輪までは大きな困難なしに出場することができると言うのが国内フィギュア界の評判だ。

しかし、この程度で満足することはキム·ヨナの性格とは程遠い。

自分に満足のいく演技で良い成績をおさめて『フィギュア女王』の自尊心を保つことが最も重要なのである。

2014年ソチ五輪でも表彰台に上がれば平昌で開かれるIOC選手委員選挙でも有利な立場に立つことがあるので、なおさらである。

ここで自分に憧れて芽を開き始めた有望な後輩達に多くの機会を与えるためにも良い成績をおさめなければならない。




キム·ヨナの課題 『実戦感覚の回復·変わったルールの適応』
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2012/10/26/0200000000AKR20121026082400007.HTML?did=1179m
2012/10/26 11:12 ソウル=連合ニュース ゴ・ドンウク記者

新しいコーチ陣と一緒にドイツNRWトロフィー大会で1年8ヶ月ぶりに氷上に復帰する『フィギュアの女王』キム·ヨナ(22·高麗大)の最も大きい宿題は、鈍った実戦感覚を回復することとその間に変更された規定に適応することの二つに要約することができる。

久しぶりに試合に出る時、実戦仕様の氷と競技の雰囲気などに適応することは、ほとんどの選手にとって決して容易なことではない。

2014年ソチ冬季五輪を控えて国際スケート連盟(ISU)がかなり変更した規定もキム·ヨナには疎いと言える。

◇実戦感覚の回復=キム·ヨナは銀メダルを首にかけた2011年モスクワ世界選手権大会以後一度も実戦の試合を行わなかった。

その間、着実に個人的な訓練を進めてきたし、アイスショーで演技を繰り広げたが、実際の試合の舞台とは違いが大きいため、これだけで十分に準備したとは言い難い。

昨年の世界選手権大会にも1年ぶりに試合に出たキム·ヨナは、フリーで普段はしたことがないジャンプのミスを二回もして逆転を許したことがある。

当時、キム·ヨナは、競技を終えて 、「空白の影響がなかったとは言えない。」とし、 「緊張した足が震えた。」と久しぶりの試合に負担を感じたことを認めている。

今回は空白期間がさらに長い。それだけ実戦感覚も鈍っていると見なければならない。

したがって、どれだけ早く失われた感じを取り戻すかが、良い演技を見せてる鍵となる見通しだ。

希望的な部分はキム·ヨナの技術は全く錆びていないと分析されている点だ。

マネージメント社のオールザットスポーツの関係者と泰陵で訓練場面を見守った国内のスケート人達は一様にキム·ヨナの体の状態について親指を上げた。

訓練時の動きが、最盛時と比較してほとんど落ちていないというのが評価だ。

また、多くの女子選手が20代前半を超える時、体型変化と共に身体の中心が崩れるのとは異なり、物理的な条件もほぼ変わらなかったという。

実戦のリンクに適応さえ完了したら十分満足のいく演技を見せてくれるだろうと期待される。

久しぶりの実戦舞台が世界選手権大会であった2011年とは違い、今回は小さな大会を先に経て、コンディションを調整する時間を稼いだということも見通しを明るくする要素だ。


◇変更したルールへの適応= 2002~2003年に新採点制度を導入して以来、フィギュアスケートの規定は毎年少しずつ変更を繰り返して来た。

オリンピックが開かれるシーズンには、混乱を減らすためにほとんど変えないが、代わりにその直前のシーズンに大きな変更をすることが多い。

今季がそうだ。

今年のシーズンを控えてISUが変更した規定は、大きく三つに分けることができる。

最も目立つのはスピンだ。

様々な演技を誘導するために、ISUは4つの段階で基本的な点を与えたスピンのレベルを5段階に増やした。

同時に基本姿勢などはより厳密に見ながらも、レベルをあげるために満たす必要条件は多少緩くした。

千編一律的に進行していたスピンで選手達が創造性を発揮する余地を作り、点数差を広げ差別化をするという意味である。

大韓氷上競技連盟のチョン·ジェウンフィギュア審判理事は 、「最近になって、誰でもできるスピンをしてみんな似ていることが多いので、このような風土を変えるということで解釈すればよい。」と説明した。

新しいスピンの規定は、キム·ヨナが一番気にしている部分でもある。

キム·ヨナは8月のアイスショーを控えて、新しいシーズンの計画を明らかにして 「今はスピンが『休む時間』ではない。」と言い、「スピンに重点を置いて練習している。」と伝えた。

もちろんキム·ヨナがかつて演技で見せてくれたスピンだけを再演しても現スコアシステムの下でも高得点が可能である。

それでもスピンに気を使うことは、それだけ新しい演技にもっと良いスコアを受けたいという意欲であると解釈することができる。

チョン·ジェウン理事は、「泰陵で訓練するのを見ると、構成とレベルなど、いろいろ細かくチェックしていた。」と伝えた。

二つ目に、ISUは女子シングルの演技要素の一つであるコレオレオスパイラルを『コレオシークエンス』に簡略化した。

スパイラル姿勢を時間の規定なしにしばらく示すだけで認めるように調整し、この部分でも気軽に様々な表現ができるようにしたのだ。

最後に、ショートプログラムでも1分25秒を過ぎた後の後半部分でジャンプをすると10%の加算点を与えることにした。

これも様々な演技を誘導しようとするものだ。

これまでの後半のジャンプで同じ加算点を与えるフリーとは異なり、ショートプログラムはこのような規定がなかった。

そのため、体力の負担が少ない序盤にジャンプをまとめて跳ぶことが固定され、「音楽が違っても演技は似ている」という弊害が起きたということがISUの判断だ。

3つの重要な規定の変化は、最終的に選手たちがより一層多様な演技で楽しさを提供すること合わせられている。

全盛期の頃から卓越した表現力を認められてきたキム·ヨナは、もしかしたら良い方向に作用することもあるわけだ。



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これからのキム・ヨナがたどろうとしている道は、

 NRWトロフィーで実戦経験を積む&ミニマム・スコアのクリア
   ↓
 国内戦で優勝して世界選手権の切符を取る
   ↓
 世界選手権出場
   ↓
 平昌五輪出場枠取り&出場権獲得
   (獲得はおそらく韓国内のルール?)
   ↓
 平昌五輪出場&上位入賞
   ↓
 IOC選手委員

ということのようです。

確か、出場大会の発表は来週と言っていたはずですが、今日発表したようです。
スケートカナダに合わせたように復帰戦を発表したり、復帰戦をグランプリ・ファイナルと同日程のNRWトロフィーにしたりと、大イベントにぶつける発表の仕方は相変わらずですが・・・。

「技術は錆びていない」とのことですので、復帰戦のNRWトロフィーを楽しみに待ちたいと思います。