ある日のこと。
「おいっ、聞いてくれ。」
と電話で開口一番言う彼。
(はじまった…。)
「俺、Tさん(会社の先輩)傷害で訴える!!」
(はい、はい。)
「それで?」と私。
「それで…って。酔っぱらって叩いてきたんぞ。」
「酔っぱらって…ね。あんたは?酒飲んでないの?」
「そりゃあ、俺も飲んだよ。」
(ばっかじゃない!?)
でも、ここではあえて何も言わないのだ。
聞けば、昨夜の会社の飲み会で酒癖の悪い後輩が絡んできたので、それを止めようとしていたのをTさんが勘違いして叩いてきたらしい。
Tさんも酔っぱらっていたようだ。
そんな酒の席でのいざこざなのに、こともあろうか彼は病院にまで行ったと言うじゃないか!
そう、よくある話。
そして、普段の行動から後輩ではなく、彼が絡んでいる方に間違えられるのだ。
「そう。大変だったね。で、これからどうするの?傷害事件にするなら警察に行かないとね。会社の飲み会なんで会社にも一言いっとかないとね。あーでも、そんなでかい体でぴんぴんしてて小さな体のTさんにやられたって言いにくいよね。もう少しアザとかつくったら!?」
と、ここまで言うと彼は考え込む。
基本的にネガティブなのだ。
「やっぱ許してあげようかな…。」
(ほらね…(`ε´))
「そうよ。Tさんには世話になってきたじゃん。偉いねぇ。さすが!」
その日のうちに、Tさんも酔っぱらってて何も覚えてないということもあり、一件落着。
病院代4800円の領収書だけが残った。
Android携帯からの投稿
