無性にお好み焼きが食べたくなって

ふらっと商店街にある

お好み焼き屋に入った。


小さめの店内で

他のお客さんの喋り声も

よく聞こえる。


私が注文を終えると、

猫背のチェックシャツの男性が

1人で入店。


私の隣のテーブルに案内されたが、

どうやら採用面接に来たらしい。


そこに社長と名乗る男性登場。

どうやらこのお好み焼き屋だけでなく

焼肉屋も経営してるそう。


社長「こんにちは〜

何見てきてくれはったん?

タウンワーク?」


男「あ、はい、そうです。」


社長「お好み焼きと肉屋、

どっちの志望かな?」


男「お好み焼き屋です。」


と、まあ会話は筒抜け丸聞こえ。笑

プライバシーもクソもなく

鉄板を挟んで面接スタート。


私が聞こえたことといえば

彼の住所、電話番号、

これまでの経歴等…

つまり面接内容の全てです。


聞こえたことを軽くまとめると、

彼はこれまで飲食店を渡り歩いてきて

キッチンもホールも経験あり。

寿司も握れるそうな。


調理師免許はないけど

フグを捌ける免許ありの逸材。


社長「へぇー。フグ捌けるんや

うちフグは使わんけどな。」


でしょうねw


喋り方はもじもじ、ボソボソ。

姿勢も猫背キープで

カバンも肩にかけたまま。


私、飲食店での勤務経験ないけど

これでホールいける?

って心配になるレベル。


そして社長から自身の長所を聞かれ


男「…明るいところです。」


近くで聞いてた私の心の声

「嘘やろw」


今、明るさが微塵も出てない。

陰のオーラしか出てないぞ、君。

面接こそ長所出さんと!!!


社長も「お、おう、そうなんや」

ってちょっと困ってたわ。


その他に彼の要望等も確認。

日払い希望で、なるはやで働きたい

とのこと。


そんなこんなで面接は終盤へ。

「最後に確認しときたいこととか

言っときたいことはある?」

と定番の質問。


少し考えた彼が絞り出した一言は


男「合否の連絡はメールでお願いします」


え、斬新w

連絡手段をこちらから指定すんの。

しかも早く働きたいのなら

合否も電話の方がよくないかい?

すぐ連絡つくやん。


最後までおもろいな、この人。

寿司とか関係ないお好み焼き屋を

チョイスしたのも不思議。


そういや社長、

志望動機聞いてなかったな…。

経歴でお腹いっぱいになって

社長も聞きそびれたんかなw


面接当日は

彼のお誕生日だったらしく


男「僕、今日誕生日なんです。」


社長「そうなん!おめでとう!

今からパーッと飲みに行くか!」


とまで繰り広げてたけど、

彼は果たして合格したのか… 


「飲みに行くか」とまで言うといて

不合格やったら気の毒。


以上、

私のいま気になってることでした。


いま気になってること

 

 

 

 

 

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