アメリカの夫のところに戻って来ました。
「帰ってきた」って言うと、なんか紛らわしい。
「日本に帰る」とも言うし、でも今住んでいるのはアメリカだから、自宅に帰ると言えばこっちだし…
まあそれはいいや。
今回やっぱり戻ることにした理由は、何も決められなかったからです。
日本に強行留置することは、二度とこっちには戻れない…取り返しがつかない系の選択でした。
でも最終的にそこまでの決断と覚悟がなかった。
滞在期間中、鬱っぽい(or追い詰められた)精神状態が大半を占めていたし、こんな状態じゃ、大きな決断はするべきじゃない。
こっちに戻ることは、とりあえず今はまだ決断しないということ。
日本に永住帰国する可能性も、アメリカで離婚するorしない可能性も、全部残したままに出来るということ。
確かに、今後の決断がもし「結局日本に帰る」だった場合、今回戻ることは時間とお金と労力のロスになります。
それでも、取り返しがつかない選択を間違ってしてしまうよりは、多少ロスをしてでも、心底納得して決めるべきだと思いました。
滞在期間中ほとんどずっと「これからどうしようどうしよう」と悩んでいて、全く身動きがとれませんでした。先が決まらないことには、何も楽しめないし荷物もカオスだし…
「海外から一時帰国中」でもなければ「日本在住」でもないような、全くスタンスがあやふやで、居場所がない、「自分はなんなんだろう」って感じでとにかく辛かった。
復路の予定日1週間くらい前に「とりあえず今回はいったん戻ろう」と決めてから、少しラクになりました。
とりあえず決断を先延ばしに出来ること、とりあえずアメリカに戻れることに、ホッとしました。
それから弁護士に会いましたが、目をつけていた人が、思っていた以上に国際離婚やハーグ条約、対アメリカの親権問題などに詳しくなくて、ほとんど参考になりませんでした。
他にも何人かアポを取っておけばよかったのかもしれませんが、なんせ九州なので、そもそも国際弁護士が少ないし、対アメリカやハーグ条約ともなれば、さらに絞られ…
ネットで探した時点で、この人しかいなかったんですよね。
言われたのは、
・日本でハーグで裁判をして、移住国への返還命令が出た件に関して、返還は全て失敗している。(命令が出ても母親が返さなければ、強制執行力はないということ。ただし1日いくらという単位で罰金が課せられたりするらしい…)
・ただ、ハーグに加盟したのに返還が成し遂げられてないことで日本は批判されているし、経済制裁などの理由になれば、今後もっと厳しくなってくる。
・夫のアルコールとDVで返還拒否が認められるかどうかは、実際に裁判をやってみなければわからない。(その弁護士はハーグ裁判について全く経験や知識がなさそうな感じ)
・弁護士としては、正攻法=アメリカで離婚してから許可を得て日本に帰ることを勧める。(それが簡単じゃないから聞いてるんだろ)
それから、有名な占い師のところにも行きました(笑)
夫のアルコール問題などは話してませんが、海外から日本へ移住についてや離婚について聞きました。
言われたのは、
・夫との相性は悪いが、子どもがいるから離婚は勧めない。あなたが多少我慢すればいい。
・海外でも日本でもいいと思うけど、移住するなら今年か6年後(2024年)
・とにかくお金を貯めなさい。
でした。
まあ、弁護士も占い師も、眉唾ものではありますが…
そんな感じで、とりあえず戻ってきたわけですが…
なんか、帰ってきてホッとしました。
空港に着いた瞬間から、なんかこっちがホームな感じ? 日本に着いたときより「帰ってきた」感があるような…
夫のことはともかく、私はこの土地を好きになっているんだな、と実感しました。
空港から家に向かう車の中で、ローカルソングを聴きながら街を眺めてて、ここに二度と戻って来られなくなるのはやっぱ嫌だな、と思った。
ただ、飛行機に乗る日の前日、airbnb(民泊)で、福岡市内のワンルームアパートに娘と2人で泊まったんですが、それが母子家庭のお試し体験みたいな感じで、なかなかよかったんですよね。
それまでがずっと誰かの家に居候で、ようやく私たちだけの居場所を得た!みたいな感じだったのか、すごくささやかな幸せを感じました。
だから、日本も、素敵なんだよね。居候がしんどいだけで。
でも自宅はやっぱり落ち着く。
家がだいぶ夫仕様になってて、女でも連れ込んでたのかと思うほど私の私物が収納に詰め込まれてたり…
これからベビーに安全な空間に模様替え必要だったり…
まだ掃除やオーガナイズしないと快適には住めませんが。
それでもやっぱり落ち着くわ。
またすぐにアル中夫の現実に直面するんだろうけど…
しかし丸1ヶ月間野放しにしてたわりには部屋も汚れてないし、車も無事みたいだし、仕事もクビになってないし、逮捕されてないし、なんだかんだ1人でちゃんと生きてるんだな。と、少しだけ感心。
またアラノン再開して、私は私自身に生きれるよう勉強しなきゃ。