ザッハークの暇つぶし -24ページ目

ザッハークの暇つぶし

 ~ワニとヤモリとヘビとタランチュラとサソリ、そして總統についての雑文~

さて、最近では国内でも爬虫類の飼育書が数多く出回っています。
はじめての○○とかビギナーズガイドとかあって、一通り読んでおけば
とりあえず間違いはないのでなかなか便利です。
とはいえ…
「はじめてのワニ」とか「ムカシトカゲ ビギナーズガイド」とかは流石にないので
参考にするには過去に掲載された雑誌の記事とか、20年くらい前の爬虫類飼育書に載っている
メガネカイマンの飼い方とか、洋書とかでないとまともな情報がありません…

雑誌でいえば、ビバリウムガイドVol.16とか…
ハープライフとかクリーパーのバックナンバーにもワニ繁殖記事とかありました。

一般的な動物図鑑とかでも生態とか体長は載っていますが、
専門的な本はないかね~洋書でもいいから…と思っていたらありました。
The Chinese Alligator: Ecology, Behavior, Conse.../John B. Thorbjarnarson
¥5,810
Amazon.co.jp

もうそのものズバリ!Chinese Alligatorすなわちヨウスコウワニ!

中身も写真は少なく英文ばかりという学術書レベルの内容。
当然、内容もじっくり読まないと理解できませんが…
でも、ヨウスコウワニは巣穴を掘るといわれていますが、どのくらいの穴を掘るのかとか、
野生での生態とか流し読みレベルでも理解したところによると…

このワニ、柵で囲った庭の池で飼ったら間違いなく穴掘って逃げます。
巣穴の規模半端じゃない長さでした。
流石中国語で土龍と言われているだけある…(モグラじゃないですよ?)
将来的に庭で飼おうとするなら飼育場の下コンクリ張っておかんとヤバイ!

ところで、どこかの出版社が出してくれませんかね…
「ビジュアルガイド ワニ」とか
「ワニ ビギナーズガイド」とか
「はじめてのヨウスコウワニ」とか
「可愛い(?)ワニと暮らす本」とか…
需要がないかな、やっぱり?
なにやらやけに哲学的なタイトルですが、何のことはない
ヘルマンリクガメの名前の由来について。
よくリクガメ飼育本ではギリシャリクガメの名前の由来を
「甲羅の模様がギリシャ織orギリシャモザイクに似ているから」と紹介していますが、
同じチチュウカイリクガメの仲間のヨツユビリクガメ(ロシアorホルスフィールド)や
我らがヘルマンリクガメについては名前の由来は紹介されていません。
(ヨツユビとロシアは形態や産地名って紹介もありますけど)

学名:Eurotestudo hermanni 英名:Herman's tortoise…わざわざ所有形です。
このHermanなる人物(多分人物だと思いますが)、一体誰なのかと調べてみました。
日本で有名な動物関係のヘルマンさんといえば、シュレーゲルアオガエルにその名を残す
ドイツの動物学者ヘルマン・シュレーゲル(1804-1884)が挙げられますが、
年代的にも合いませんし、ウィキペディアでも特に献名された動物にリクガメはいない様子。
(ヘルマンリクガメの種名登録は1789年)

さてはと思って海外からリクガメ関連の書籍を取り寄せて調べてみましたところ、
フランスはストラスブール大学の自然学者
Johann Hermann(ヨハン・ヘルマン?)(1738-1800)に由来する名前という事が判明しました。
高い本を買った甲斐があったぜと喜んでいたら、
ドイツ語のウィキペディアにはしっかりと載っていました。
…本代を返せ!

ちなみに、ストラスブールはアルザス・ロレーヌ地方にあり
フランス領とドイツ領の間を行き来している地域な訳ですが、
このヘルマン氏がいた時代はフランス領。
名前もフランス風にJean Hermann(ジーン・エルマン?)とも表記されています。
ということはヘルマンリクガメではなくエルマンリクガメ?

種明かしをすると、このヘルマン(エルマン)氏が自分の名前を付けたわけではなく、
ドイツの自然学者Johann Friedrich Gmelin(ヨハン・フリードリヒ・グメーリン?)(1748-1804)が
このリクガメの種名をつける際に献名したという事らしいです。故にドイツ風にヘルマン!
なんでも動物コレクションが凄かったとか動物園?の権威だったとからしいです、
このヘルマン氏。

しかし、この両名とも日本では全くと言っていいほど無名…
というか日本語の読み方すら表示されない始末。
(グメリンなのかグメーリンなのかも分からない…)
ちなみに英語のウィキペディアではこのヘルマンさんの名前が残るもっとも有名なものが
ヘルマンリクガメだそうで…
本人よりも名付けられたカメの方が世界的になっているようです。
嬉しいのか悲しいのか理解に苦しむところではあります。

あ、ちなみにホルスフィールドリクガメの方は
アメリカはペンシルバニア大学の自然学者Thomas Horsfield(トーマス・ホルスフィールド)(1773-1859)にちなんだ命名だそうです。
でも、やぱりこのトーマスさんも日本では…(以下略)

たまには、種名の由来になった人物について考察してみるのも面白いかもしれません。

ちなみに、上記の洋書、一冊すべてヘルマンリクガメについてという日本では考えられない代物
入手したのはドイツで出版されたものを英訳した本なので、一応英和辞典があれば読解可能。
ヘルマンリクガメの外見の特徴から学術的考察、野生での生態や飼育方法など
ヘルマンリクガメ好きにはたまらない一品です。(日本でもコレくらいの本が出れば…)
その内書評で紹介したいと思います。
 
今週は風邪を引いてダウンしていました。仕事が一段落着いたので気を抜いたらこの有様だよ!
いろいろやることはあったんですがね…動物取扱業の申請手続きの確認とか。
それはさておき…
ぶりくらで一剣堂様のレオパ本について書いたので
それに関連して国内で手に入るヒョウモントカゲモドキ関連の書籍についてでも書いてみます。
結構公立の図書館なんかでも所蔵さてているので、見る機会もあるかもしれませんが…

ヒョウモントカゲモドキとその仲間/江島 勝康
¥2,000
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すでに絶版となっておりますが、中古本で手に入れることは可能のようです。
今となっては少し古い情報になります。
(タンジェリンとかの紹介写真を見ると、これでタンジェリン?とかいう具合に…)
その代わりワイルドとか細かく乗っています。
後は日本のトカゲモドキ類の紹介とかもありました。(発刊当時はオビトカゲモドキは飼育可能だったそうです。)
新版 可愛いヤモリと暮らす本―レオパ&クレス (アクアライフの本)/冨水 明
¥2,000
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現在手に入るトカゲモドキ本の中では代表的な一冊です。
名前の通り、地上性の代表としてヒョウモントカゲモドキ、
樹上性の代表としてクレステッドゲッコー(オウカンミカドヤモリ)を紹介、
それに付随する形で各種ヤモリが紹介されています。
レオパのモルフとしてはエニグマ辺りまでの紹介となるので
今となっては少し古い?のかもしれません。
飼育の基本は書かれていますので、コレ一冊持っておけば~という意味では安心かも。

洋書だと

The Herpetoculture of Leopard Geckos (Amazon.comのページが開きます。)

この間のぶりくらでドラゴンハープのブースにおいてありました。
すでに絶版という事になっていました。ナンテコッタイ…
確かにamazon.comでも絶版状態…
(自分はすでにamazon.com経由で購入済)
複数の方の共著となっていて、中にはあのトレンパー氏もいます。
英語は辞書を片手に…解読中ですが、写真をみるだけでも面白いですし、
単語を追いかけていて何とか大意をつかめますし。結構オススメ。
手に入るうちに手に入れておくべきかもしれません。
ちなみに現在の値段は$89.99…なんかプレミア付いてるよ!