ねんがんのキョクトウサソリ | ザッハークの暇つぶし

ザッハークの暇つぶし

 ~ワニとヤモリとヘビとタランチュラとサソリ、そして總統についての雑文~

前回の続きより
キョクトウサソリを求めて台北のペットショップ(キワモノ系)を
探して旅立ったわけですが…
日本に近いとはいえやはり異国、

ザッハークの暇つぶし-謎看板
ホテル近くの商店街…
日本語の振り仮名はありがたいけど
「の」に振り仮名はいらないだろう、ひらがな的に考えて…

あと街中に文化遺産的な建物が結構残っていたり…
ザッハークの暇つぶし-北門
北門といって日本統治以前の清代の門だそうですが…
普通に道路の真ん中に残っているだけ。

街中を見回りながら聞いていた熱帯魚店が集まる一角に到着。
熱帯魚店ばかりで爬虫類とか虫とかはいないようですが、
意を決してお店の主人に尋ねてみることに。
英語は通じなかったので筆談で会話、
「蠍子・蜘蛛sellドコ?」なんて
日中英混在会話でも何とか意思疎通ができました。

どうもこの一角では蠍は取り扱いがないらしく、
また別のお店を教えてもらいました。
この辺向こうの人は親切で助かりました。

そして散々回った挙句に着いたお店で、
ついに蠍を発見しました!がこれはダイオウサソリ。
こちらの主人は少し日本語が通じたので
他のサソリ、特に鋏蠍(キョクトウサソリ)がいないか聞いてみたら
わざわざ店の奥から出してきてくれました。
いよいよ念願のキョクトウサソリとご対面!

ザッハークの暇つぶし-ジャイデスベビー
見せてくれたのはまだベビーサイズ(1.5cmくらい)の幼体。
黑粗尾蠍…すなわちParabuthus transvaalicus
これがあの凶悪な親になるとは信じられません。
ちなみにお値段は一匹100NTD(大体300円くらい)
子持ちのメスも居てそちらは3,000NTD(大体9,000円)と言っていました。

おっちゃんは「いいサソリ、安くするよ」と言ってくれたのですが
さすがにこれは日本に持って帰れないよ!
ちゅうか、この場合の「いいサソリ」というのは
飼い易いという意味での「いい」なのか、
はたまた毒が強烈という意味での「いい」なのか…

毒とか危なくないのか聞いてみたら
「痛いけど死なないよ」とのお言葉が。
いやそれ場合によっては死ぬクラスのサソリだから!
とはいえこちらは知識として致命的な毒と知っているだけですが、
向こうは長年?扱っているだけに経験的な知識とかもあるのかもしれませんが…

他のサソリはといえば
「黑肥尾蠍」(Androctonus bicolor)
ブラックファットテールとか、
「黃肥尾蠍」(Androctonus australis)
イエローファットテールとか…
こいつらは漢字でも意味が通じるんですが、
やばいのが「以色列金蠍」。
そのまま訳すとイスラエルゴールデンスコーピオン(Scorpio maurus)ですが
中国語だとこの名前はデスストーカー(Leiurus quinquestriatus)のことです。
間違えて買ったら大問題ですね。
写真は撮ることができませんでしたが…
キョクトウサソリの数々、堪能しました。

蠍の他にはタランチュラも売っていました。
チリアンコモンとかが多かったのですが
中にはチャコジャイやスミシー?の姿も。
成体メスでこちらも3,000NTD…日本に比べれば安いかな?
スミシーはサイテスに引っかかるので難しいですが、
チャコジャイなら新血統の導入も…と考えたのですが
税関で引っかかっても面倒なので泣く泣く断念。
おっちゃんにお礼をいっていくつか器具を買ってお土産とすることにしました。

というわけで、ねんがんのキョクトウサソリの実物を見ることができ
ジャイアントデスストーカーを手に入れることにも成功しました!
…10分間だけど。
上記のネタをやるためだけに行った甲斐がありました。

屋台の料理も(一部を除き)おいしかったですし、
台湾にはまた行ってみたいですね。