やちよ緑です!

今回は炭化ケイ素鉄道図鑑ってことで何かSiCインバーターが使われてる車両の乗車レポをしたいと思います。
(まぁがっつり化学って内容では無いですがお楽しみください。)

まず見る前にそもそもSiCって何?炭化ケイ素って何?何がいいの?って思ってる方はこっちを先に見ることを勧めます

今日レポートする電車はこちら

横浜市営地下鉄ブルーライン 3000V形です!
デザインが凄くカッコ良い!

↓まずはざっくり基本情報をば↓
走行区間:あざみ野(横浜市)~湘南台(藤沢市)
製造:日本車輌製造
主制御器:VVVFインバーター(SiC素子)
ブレーキ:電気式
最高速度:75km/h
架線or第三軌条:第三軌条方式(AC750V)

記事に関わるのはここら辺です

写真のところを見れば分かるのですが、ブルーラインの電車は天井より上の電線から電気を得ず、三本目のレールが線路に敷かれており、そこから電気を取ります。なので電圧は直750Vと少なめ。

にもかかわらず片道60分最高速度75㌔で32駅快速運転をさせるなど、ちょいちょい無理をしているように見えます。

ちなみにこの電車は従来型の3000A形の置換えとしての役割がありますのでそれと比較してSiCの特徴をはなします。

↑3000A形、もう10年単位で経歴が数えられる位使われてます。

これと比較して考えられるSiCインバーター車両の良さは二つあります!

まずは加減速音!

3000A形はGTOというインバーターを使われていますが、人によってはうるさいと感じる加減速音が特徴です。(私はこういう音も好きですよ)

しかしこれが3000V形になると、SiCインバーターの音は静か!この音で動いているのか判断しにくくなる位

静か!

です。これならイヤホンのノイズキャンセルとかも要らないですね。

ちなみにどれだけ静かかを聞きたい方はYouTubeとかで検索をかけると出てくるので是非聴き比べを。

二つ目は挙動が緩やかなこと!

これもモーター音とちょっと関連するのですが、モーター音の静かさと乗り心地(揺れの少なさ)は比例しているように思えます。

特に横浜市営地下鉄はATOやTASCを使った自動運転、自動ブレーキを利用しているため、コンピュータ制御で加速やブレーキが管理されてます。そのためブレーキや加速が人が操作する時よりぎこちなくなります。

そしてモーターが古いとそれが目立ちやすくなります。約十数年前に作られたちょっと新しい3000S形や3000R形ですら正直ブレーキとかがキツかったりと個人的に思える時がしばしば。

しかしそれが3000V形のSiC-VVVF、つまり炭化ケイ素によって改善されたのです!

電気効率面や環境面だけでなく乗り心地にも貢献するなんて凄いですよね、炭化ケイ素。

是非皆さんも横浜市営地下鉄ブルーラインを使う時には3000V形を使ってみてください!

次はどの炭化ケイ素利用車両を紹介しようか…


また次回!

やちよ緑