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サカナクション SAKANAQUARIUM2013 sakanaction
2013.05.18 (Sat)
Open 16:30 / Start 18:00
幕張メッセ国際展示場 9-11ホール





「映画館みたいだ。」

会場が暗転し、スクリーンにドルビー6.1chサラウンドのCMが流れた瞬間そう思った。

音に包まれ、音の中にいる。私はそう感じた。


「幕張メッセは音が最悪。コンサート向けに作った会場ではないから仕方ないが・・・」とのネット情報に関心を抱く3月末、こんなニュースが飛び込んできた。


ドルビージャパン 人気バンド サカナクションの全国ツアー「SAKANAQUARIUM2013 sakanaction」に協賛


このニュースを受け直ぐ、同行者に「知ってる?今度のサカナのライブ、ビルボード社が協力するとかで、音が立体的になるんだって。」と伝え、当日開演前も「楽しみだね。何せよビルボード社だって言うんだから。」そう言った。

暗転して10秒後に、画面に映ったDolbyの文字を見て、

「あ、ドルビー・・・、ドルビ・・・、ビルボード・・・。

この気持ち、分からなくないでしょ。


詳しい事はよく分からないけど、とにかく凄いライブになりそうなことは予想できた。


暗転後、オープニング映像が流れ、メンバーが登場した。
1曲目はステージ全方でのMac5台で"INORI"。

会場は「ラーララララー」の大合唱。

「ドゥクドゥンドゥーンで踊り出すお客さん。

WIREに来てしまったのかと思うくらい(行ったこと無いけどイメージで)、幕張メッセはダンスフロアと化していた。

ダンスやってます的な女性が踊っていたり、毎晩クラブ通ってます的な女性がお酒片手に揺れていたり、子どもが走り回っていたり、リュックを背負ったお父さんがハートの団扇を掲げていたり(??)、いわゆるロックキッズだけで無い、多種多様なお客さんだった。沢山の人にサカナクションの音楽が聴かれている証だろう。


音は勿論、照明も凄く迫力があり、レーザービームビューン!グチャグチャ!グルグル!

これ以上のライブってあるの?いや、無いでしょう。そう思うほど凄い空間、そして凄いライブだった。


アルバム『sakanaction全曲と過去のシングル曲を織り交ぜたセットリスト。ライブでの人気曲"ホーリーダンス"、アルバム『シンシロ』からの"アドベンチャー"も披露された。

何本もの緑色のレーザー光線がグチャグチャになった照明演出が途中にあった。サイケデリックな空間に「クスリをやってる気分」思った。(イメージで)

山口一郎の「まだまだ踊れる?」の声で始まった"夜の踊り子 "では舞妓さんが登場。盛り上がりが最高潮に達し、本編は終了した。

アンコールは「ラララ」とお客さんに歌わせ、「何かの曲に繋がるのか?」なんて思っていたが、そのままメンバーを紹介し、曲が終わった。山口一郎が色が変化する特殊な衣装を身に纏い(この記事の写真の衣装ではない)、ラララ」とお客さんに歌わせ、見るからに気持ち良さそう。

あれはまさに、山口一郎自己満足タイム!!!


そしてMCを挟み、デビュー曲"三日月サンセット"。ラストは"朝の"だった。

エンドロールが流れライブが終了。

始まってから終わるまで、笑顔が止まらなかった。「(こんなに楽しくて)どうしよう!」って思った。


今回チケットはA3ブロック。ステージ向かって右のスクリーンの前でライブを楽しんだ。


終演後、駅に向かう夜空の下、「ごめん、皆に謝らなければならないことが・・・」と私は話し出した。

「ビルボード、ビルボード言ってたけど、ドルビーだった。うへへへへー!」と謝ると、

「・・・今日は許す。楽しかったから。」

音楽は世界を救う。


余談、海浜幕張駅にKALDIや本屋ができていたことに感動。今年秋にはさらにリニューアルするらしい。それから駅の北口(幕張メッセとは逆方面)に初めて足を運んだのだが、意外と飲食店が充実しており、ライブ後に1杯!と思ったが、充実していたとは言え、ライブ終演後はどこもかしこも満員だった。市ヶ谷へ移動し、軽く乾杯して帰った。

次はいつサカナクションのライブが観れMETROCK!!


――――――――――


セットリスト

01. INORI
02. ミュージック
03. M 
04. アイデンティティ 
05. ルーキー 
06. multiple exposure 
07. mellow 
08. ボイル 
09. アルデバラン 
10. なんてったって春 
11. ホーリーダンス 
12. 僕と花 
13. 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
14. ネイティブダンサー 
15. アドベンチャー 
16. アルクアラウンド 
17. Aoi 
18. 夜の踊り子 
 ―アンコール―
19. ストラクチャー 
20. 三日月サンセット
21. 朝の唄


ジャイアンナイト
2012/04/19
Open / Start  23:30
新代田FEVER

DJダイノジ(大谷ノブ彦/大地洋輔)
ヒサシtheKID
タイラダイスケ(FREE THROW)
DOACOCK



フェスやライブイベントでのダイノジのDJは何度も観ている。そこでの彼らのDJがあるのはジャイアンナイトがあるからなのだ。

ロックバンドがフェスで、去り際に「ライブハウスで会いましょう」と言う。サッカー日本代表のキャプテン長谷部がワールドカップでパラグアイに負けた後、「Jリーグの方もぜひ、足を運んで盛り上げてもらいたい」と言った。この「ライブハウス」や「Jリーグ」にあたるのが、DJダイノジにとっては「ジャイアンナイト」。

フェスでのあの集客数や盛り上がりと比較すると、やはり、Jリーグよりワールドカップが盛り上がるように、劣るものがあったが、DJをするダイノジに劣りは一切なかった。


徒歩圏内の新代田FEVERは一度行ってみたかったライブハウス。ランニングした時に前を何度か通ったことがあった。入口に白い犬がいると聞いていたがいたが、この日は居なかった。夜だから、寝ていたのだろう。

環七沿いにある新代田FEVER、そのまま環七を上り、右にずれた所に笹塚という場所がある。都外民には馴染みが無い地名だろう。私もそうだった。先日、笹塚駅周辺をゆっくりと歩いた。とても良い所だった。住んでいないのに住みやすいと思った。商店街の入り口で買った焼団子を口に入れた瞬間に、住みやすいと思った。新宿まで1本、渋谷までは明大前で乗り換えが必要だが、遠くは無い。そう考えると新宿も渋谷も1本で行ける明大前、良い評判も耳にするからと降りてみたが、そうでもなかった。笹塚の富士見ヶ丘学園の前のベンチ、居心地が良かった。


片桐仁 感涙の大秘宝展 ~粘土と締切と14年~
2013/04/05(Fri) - 22(Mon)
10:00 - 21:00
渋谷パルコパート1・3F パルコミュージアム




Predawnのインストアライブの前に観ようと足を運んだのだが、階段下まで続く入場待ちの人の多さにたじろいでしまい、その場を後にした。列を成す人の目の当たりにしてらから引き返したので、「あの人、圧倒されて帰っていったねー」と思われたに違いない。ああ恥ずかしい。後日、再度訪れてみた。先日とは打って変わってすんなりと入場できたのだが、中に入ると平日の夜にも関わらず結構な人。驚いた。


「みんなエレ片リスナーかな」などと心で思いつつ、沢山の作品を鑑賞。そして、公開制作のブースの前に行って仁さんの製作の様子を生で見る事に。不在だった。眼を擦って再び見たが、不在だった。もう一度言おう、不在だった。

コバケンの公式サイトのスタッフブログの個展に行った記事のツーショット写真を見て、「あっ、ラーメンズだ」と思った。ラーメンズなのに。

Predawn「A Golden Wheel」リリース記念 インストアライブ

2013/04/14(Sun)
Start 18:00
タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース




先月リリースされたPredawnのファーストフルアルバム「A Golden Wheel」。良いんだまたこれが。「本読みながらコーヒー片手に聴きたい一枚」と見出しを付けたいところだが、生憎読書もコーヒーも苦手。

過去にミニアルバムを1枚出している彼女だが、ライブで演奏される知らない曲を聴く度、「音源化はまだか!!」と切に思い、首を長くして待ち望んでいた。まさに「待望」のファーストフルアルバムとなった。勿論、火曜日の仕事帰りにタワーレコードに走り、CDを購入した。久しぶりのフライングゲットだった。

今回のインストアライブ、観覧フリーなだけに、開始30分前で店内は満員。今回のアルバムを中心に、過去のミニアルバムから「Suddenly」、そして新曲も披露され濃厚な30分間だった。タワーレコードの販売展開と、集まってくれた沢山のお客さんを前にした彼女は、「これからもマイペースでやって行きます」と発言。Predawnの好きな要因の1つはそういうところにある。

相変わらずのおどおどした拙いMCでどもりながら「みなさん大丈夫ですかー?」のひと言にはあの場にいた全員が「いやお前が大丈夫かよ!!」って突っ込んだと思う。そんな愛おしい彼女をこれからも追いかけたい。


4月になってラジオが熱い。くりぃむしちゅーやオリエンタルラジオ、次長課長などの番組が終わって以来、ニッポン放送を聴くことは殆ど無くなっていたが、最近では毎1242にチューニングを合せている。週に3回も。JUNKもオールナイトニッポンもどちらも面白い。耳が2つじゃ足りない。アルコ&ピースのオールナイトニッポンZEROが特に面白い。毎週夜明け前まで聴いてしまう。


PUNKSPRING 2013 Tokyo

2013/03/31(sun)
Open 11:00  /  Start 11:00
幕張メッセ9,10,11ホール



weezerのライブがとても良かった。

The BeatlesやOasisなんかとは違って、知らない人には全然知らないバンドだと思うが、私にとっては彼らのPUNKSPRING出演が決まった時から、早くも爪先は幕張メッセを向いている、そんな心情であった。

「パワーポップ」の代表格バンドweezer。「パワー」なんて如何にも力強さを感じそうなジャンルだが、「泣き虫ロック」なんて呼ばれたweezer。メガネで華奢でめそめそしているイメージからそう言われるみたいだが、泣いている彼らには爽快感がある。何処か物悲しさを感じるが、キャッチーでポップ。アンニュイで気だるいのに気分はハッピーになる。そんなバンドと解釈してみた。彼らの代表曲はこちら。

weezer 「Buddy Holly」





weezer 「Say It Ain't So」





weezerを知ったのは、好きなバンドマンが好きなバンドとして挙げていたことから。細美武士(ELLEGARDEN)も後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)も彼らに敬意を表している。

weezerは知らなくても、Scott & Riversはご存じかも。Scottとは、米国のバンドAllisterのScott Murphyのこと。「ドラえもん」や「となりのトトロ」などを日本語でカヴァーしたアルバムを数枚発売するなど親日家であり、今や日本語もお手の物。そしてRiversというのがweezerのフロントマンRivers Cuomo。同じく親日家であり、weezerのアルバムのジャケットに浮世絵を使用したり、ライブで「崖の上のポニョ」を一節歌ったり、何よりも奥さんが日本人である。昨年末から、この日本大好きの2人がオリジナルで日本語で歌うユニット「Scott & Rivers」を組み、先日アルバムも発売された。その際に日本テレビ「スッキリ!!」にも出演したのだが、私のロックスターRivers Cuomoは極楽とんぼ加藤浩次に弄られ、たじたじ。好きなロックスターが好きなお笑いスターに弄られ、何とも言えない気分だった。加藤浩次の高笑いはいつもに増していた。この画像からも伝わるでしょう。(真ん中が
Rivers Cuomo



20時40分過ぎ、「事実上のトリ」とも言われたNOFXのライブが終わり、スクリーンには「20th Century Fox」のロゴを模したオープニング映像が流れ、weezerが登場した。クロージングアクトなんて声を吹き飛ばすかのように1曲目は名盤ブルーアルバムの1曲目"My Name Is Jonas"。体が震え上がった。イントロを聴き、歌声を聴き、「weezerだー!」と率直に思った。weezerを知ってはじめて聴いた曲"Photograph"、年末のCDJでのScott & Riversのライブでやってくれたのだが是非weezerで聴きたいと思った"Say It Ain't So"、そしてScott Murphyを呼び込み"HOMELY GIRL"、もちろん”Buddy Holly"も盛り上がり、あっと言う間の素晴らしい時間だった。

拙い日本語でのMCをするRiversだが、歌い終わった後に「スッキリ」と一言。そこから「スッキリ!!」出演はみんな見てくれたかと問いかけ、出演時に茶道を披露したのだが「「マズクテノメネーヨー!!」ッテカトウサンニイワレマシタ」と今でも気にしている模様。あの狂犬っぷり、和の心を持つ繊細なRiversには迫力があり過ぎたのかも知れない。


「PUNKSPRINGにweezer?」なんて声も聞こえてきた今回のキャスティングだが、TOTALFAT、Fear, and Loathing in Las Vegas、ONE OK ROCKなどと邦楽のラインナップが大満足だった。踊って騒いで一番楽しかったのはTOTALFAT。自然と両手を挙げてしまう。Joseの空に突き抜けるような歌声を聴いたらそうせざるもえない。NOFXの存在がバンドに大きな影響を与えているだけに、今回NOFXと同じステージに立つということで、特別なライブになったんだと思う。またライブに行って騒ぎたいって思う今一番のバンドかも。ONE OK ROCKのライブは凄かった。彼らが売れる理由は、容姿とか、過去からくっ付いてるブランドとかじゃないと確信した。しっかりと一本筋が通ったライブで、そこには「美しさ」があった。緩んだMCをワンマンライブでしか見せないとか、そういう拘りって大切なんだと思った。新譜も格好良いんだこれが。Fear, and Loathing in Las Vegasを見逃したDEVILOCKから約1年。同じ会場で念願が叶った。様子見のつもりでいたが、心も体も踊っていた。格好良かった。今のところこのジャンル唯一無二ではなかろうか。難波章浩率いるNAMBA69がHi-Standard"STAYGOLD"をやることは予想できたが、"California Dreamin"には驚き、とても興奮した。カナダのバンドSimple Planもとても良かった。weezerとはある意味対極に居るような気だるさが全く無いハッピーバンド。"Can't Keep My Hands Off You"でweezerのRivers Cuomoが登場し、"SUMMER PARADISE"でONE OK ROCKのTakaが登場し共演を果たした。

PUNKSPRING、初めて参加のフェスだったが、あのステージ配置は私好み。BAYCAMPでこの配置を初めて目の当たりにした時は面を食らったが、2つのステージが隣同士にあり、片方が終わると10分もしないうちにもう片方でライブが始まる。移動も無くとても効率が良い。


「家入レオ」の対義語は「オレ家出」。
家入レオが話題になった時、ふと思いつき、「これは名作ができた」とニヤニヤしながら確かTwitterでつぶやいたのだが、無反応だった。雨上がり決死隊のラジオでかつて対義語のコーナーというものがあり、今でも思い出す秀逸なネタがある。「黒田アーサーの対義語白田ヨールー」、「壇ふみの対義語ゾンゼフ」、「南こうせつの対義語北こうせつってない」などなど。これには勝てないが、なかなかだと思うんだけど。落ち込んで、weezerを聴いた。