つなぎを着ているせいかオレンジ色の塊に見える少女。
シミ一つなく目に眩しいくらいの白い服に髪の少年も遠目から見たら白い塊に見える。
「ねえねえ、新作のゲームでるじゃん。わたし、まだ前作も前々作もやってないとこあんだよね」
「ったく、遅いなあ。大体行動も遅いのにゲームもか」
少年の方というと呆れているのにもかかわらず少女の方はニコニコ笑っていたが少女は唇を尖らせる。
それは、ちょっとだけあひるっぽい。
「シオンだけには言われたくないし! そっちはまだ前々作のシナリオ攻略すらやってないじゃん!」
「うっ、そこ言われると痛いな・・・・」
シオンが表情を少しだけ歪ませる。
それを見た少女が思わず吹きだす。
「ちより、うぜぇ・・・!」
腹から捻り出したかのような声にまた、ちよりが笑う。
つられて、少し目を瞬かせてシオンもほほ笑む。
シオンの笑顔に気分を良くしたちよりは鼻歌を漏らす。
聞き入るシオンもそれはそれで楽しそうにも、見える。
―これが、日常。