ドッグフードの選び方
・ドライフードとウェットフードとスナック
犬のドッグフードには、ドライフード、ウェットフード(缶詰)、ジャーキーなどのスナックがあります。一般的な傾向として、ドライフードが最も栄養バランスがよく、硬さもあるので犬の歯や顎が鍛えられ、おすすめです。
ウェットフード(缶詰)は柔らかく、質よりも味によって犬が好むことを重視している傾向にあるので、普段の食事には不向きで、犬の食欲が落ちたときにドライフードに混ぜて食べさせるようにするといいでしょう。
またウェットフードは賞味期限が短いのも特徴で、開封後は密封した容器に移し替え、1日程度以内に使い切るようにします。ちなみにドライフードは開封後1ヶ月以内には使い切るようにしましょう。
ジャーキーなどのスナックは、しつけの際のとっておきのご褒美として与えるようにして、日常的に食べさせるのは避けましょう。
・総合栄養食と一般食
すべてのドッグフードには、総合栄養食と一般食の2種類があり、これは必ず明記されています。総合栄養食とは定められた主食としての基準を満たしている食事で、一般食はこれを満たしていないということになります。ドッグフードを買うときは、総合栄養食を選ぶようにします。
またアメリカ製のドッグフードには、『AAFCOの基準を満たしています』という記述がありますが、これはアメリカの基準を満たしているということなので、アメリカ製のものを買うときは、この記載があるものを選びます。
・原材料と成分表
ドッグフードには必ず原材料や成分表が記載されていますが、アバウトに表示されているものより、細かく表示されているものを選ぶようにします。特にたんぱく質の含有量は、その商品が質を重視したものなのか、味付けや安さを重視したものなのかを量る基準になります。
子犬の場合はたんぱく質27%、成犬は23%、老犬は18%程度を目安にして選ぶといいでしょう。また「代謝エネルギー」「ME」と書かれているのは、その食事から犬が吸収できるカロリーのことなので、自分の犬に必要なカロリーと見合っているかどうかチェックしましょう。
・エコノミーブランドとプレミアムブランド
ドッグフードには、広く市場に出回って販売するペットショップを限定しないエコノミーブランドのものと、限られたペットショップでしか販売されていないプレミアムブランドのものがあります。
エコノミーブランドは、量販店などで販売されていて、安さと、犬が好む味付けを重視しているので、品質がそこまで良くない傾向があります。逆にプレミアムブランドは、品質を重視しているので安心ですが、価格が多少高い傾向があります。
・正規輸入品と並行輸入品
海外のドッグフードを、正規の代理店が輸入して販売しているのが正規輸入品です。代理店は商品を宣伝するために費用をかけて売り上げを伸ばしますが、人気が出てくると、同じ商品を直接輸入して安く販売する並行輸入品が出てきます。
以前は並行輸入品は日付が古かったり、品質が悪いといわれてきましたが、最近ではそれほど変わらなくなってきているようです。正規の代理店が仕入れた正規輸入品を買うか、同じ商品を安く買える並行輸入品を買うかは、飼い主の考え方次第です。
・オメガ脂肪酸
必須脂肪酸には、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸があり、リノール酸とアラキドン酸をオメガ6、リノレン酸をオメガ3といいます。このうちリノール酸は犬の必須脂肪酸なので、オメガ6はたいていのドッグフードに含まれています。
また犬の免疫力を高めるために、リノレン酸、つまりオメガ3もいっしょに摂取すると効果があるということがわかり、最近ではオメガ3を含んだドッグフードも増えています。リノレン酸は皮膚や被毛のつやも良くしてくれます。
ドッグフードには「オメガ3」「オメガ6」「オメガ脂肪酸」という記載があるので、必要に応じて選びましょう。
・グルコサミンとコンドロイチン
ドッグフードの進化によって、近年犬の寿命が大きく伸びているといわれています。それに伴って老犬が増え、関節に疾患を抱えた犬も多くなっています。老犬や、関節を痛めやすい運動量の多い犬には、関節を強化してくれるグルコサミン、コンドロイチンが含まれたドッグフードを与えてもいいでしょう。
プロポリス配合の最高級犬猫専用プレミアムサプリメント
こだわり抜いたワンランク上のペット専用サプリメント。あなたの家族を守りたいから・・・。選び抜かれた原料と安心の製法でペットのためだけにこだわり抜いて作りました。ご注文はワンランク上の最高級犬猫専用サプリメント をご覧ください。
老犬の食事
・老犬の食事【7歳~】1日2回
老犬になると、運動量が少なくなり、消化機能も低下してきます。成犬と同じ食事内容だと、運動不足のため肥満になったり、内臓疾患になりやすいので、低カロリーで食物繊維を多く含んだドッグフードに切り替えるといいでしょう。
また噛み切る力も弱くなっていくので、硬いものは控えて、必要であればお湯でふやかしてから与えます。足腰が弱ってきたら、関節を強化するグルコサミン、コンドロイチンを含んだドッグフードを与えてもいいでしょう。
子犬の食事
生後1年までは子犬です(大型犬などは生後2年まで)。子犬は急速に成長するため、成犬の2倍の栄養分が必要だといわれています。この時期に栄養が不足すると、骨や筋肉の形成が不十分になる可能性があります。
そのため、子犬専用のドッグフードは、成犬のドッグフードより栄養価が高くなっています。子犬の食事には、子犬専用のドッグフードを使いましょう。またドッグフードは栄養バランスに優れているので、この時期にカルシウムなどのサプリメントなどを与える必要はありません。過剰摂取も発育障害の原因になります。
また、子犬に限らず、犬を飼っている間は、常に新鮮な水を容器に満たしておいて、いつでも水分をとれるようにしてあげましょう。
・子犬の食事【~6週齢】
授乳期なので、母乳か代用乳を与えます。
・子犬の食事【7週齢~3ヶ月】1日3~4回
離乳期には、離乳食か、子犬専用のドッグフードをお湯でふやかして、1日3~4回与えます。飼いはじめの時期は、以前食べていたものと同じものを与えます。環境に慣れてきたら徐々に、新しい食事を混ぜるようにして、切り替えていきます。
子犬は食欲が旺盛で、食器をペロペロとなめます。一見きれいに見える食器も唾液でベタついているので、洗剤でしっかり洗って清潔を保つように心がけましょう。
・子犬の食事【3ヶ月~6ヶ月】1日3~4回
ドライフードをそのまま与えるようにします。ただしある日突然切り替えるのではなく、少しずつ混ぜていき、徐々に新しい食事を増やすようにしていきます。急に食事を変えると、下痢や嘔吐をすることがあります。
またドライフードを転がして遊んだり、食事中に残したまま移動してしまったりするのは、食事量が多すぎるのが原因です。また、食事が酸化していたり、新鮮でなくなっている可能性もあります。ドライフードは、開封後1ヶ月以内には使い切るようにしましょう。
身体が大きくなってくると、特に大型犬の場合、食事の量を減らす方もいますが、この時期はまだ1日3~4回の食事を与えるようにしましょう。
・子犬の食事【6ヶ月~1歳】1日2回
この頃から食事の回数を1日2回に減らします。子犬は急速に成長して成犬程度のサイズになると、今度は急速に成長がゆるやかになります。それに伴って食欲も落ちるので、1食抜くようにしましょう。これをしないと肥満や下痢、嘔吐などの原因になります。
ただし大型犬は成長が小型犬ほど早くないので、生後7~9ヶ月、超大型犬は9~11ヶ月あたりから1食減らすようにしましょう。
・子犬のおやつ
また生後12週齢ぐらいになるまでは、おやつは与えないようにします。おやつは嗜好性が高く、子犬もほしがりますが、消化器官が充分に発達するまで待ちましょう。しつけのごほうびにはドッグフードを少量与えるようにします。生後12週齢あたりになったら、しつけのごほうび代わりにおやつを与えてみましょう。
まずは一種類をひとつ与えて、下痢や嘔吐などの症状が出ないかチェックします。犬によって合う合わないがあります。またおやつを与えすぎると栄養バランスが崩れ、肥満や内臓疾患になる可能性があるので、あくまでしつけの一環でとっておきのごほうびとして与えましょう。
パッケージに記載されている量は、多く書かれていることがあるので、小さくちぎって与えるようにしましょう。
犬に食べさせてはいけないもの
犬に人間の食べ物を与えることがあります。もちろん与えても問題ないものも多いですが、もともと人間と犬が必要とする栄養素の量は違います。人間にとってバランスがいい食事でも、犬には良くないことがあります。
例えば人間はビタミンCを体内で合成できないので、食事からビタミンCを接種する必要がありますが、犬は体内で合成できるので、基本的に摂取する必要はありません。人間は汗によって塩分を排出することができますが、犬は汗をかかないので、塩分の多い人間の食事を与えるのは好ましくありません。
その点、ドッグフードは犬にとってより良い栄養バランスを考えて作られているので安心です。近年、ドッグフードの進化によって、犬の平均寿命が大きく伸びたといわれています。
・タマネギ
タマネギは、犬の赤血球に対して毒性を持っています。ひどくなると赤血球が急激に溶け出し、貧血を起こして死に至る場合もあります。タマネギのこの成分は、加熱しても消えないので、絶対に与えないようにしましょう。万が一、口にしてしまった場合は、尿の色に変化があるので、すぐに病院に行って見てもらいましょう。
・卵白(生卵)
卵は人間にとって貴重なたんぱく源ですが、生の卵白は犬の皮膚や神経に疾患をもたらすことがあります。卵白を加熱して与えるか、ランプをいっしょに与えれば問題はありませんが、与えないに越したことはないでしょう。
・牛乳
人間は平気で牛乳を飲みますし、犬がミルクをペロペロしているシーンもよく見かけますが、犬にとっては完全食品ではなく、下痢の原因になる場合があります。ミルクを与えるのであれば、犬用のミルクにしましょう。
・鶏ささみ、赤身
鶏のささみや赤身は犬も好んでよく食べますが、この味を覚えてしまうと、これがないと食事を食べなくなってしまうこともあります。また、過剰に与えると、カルシウムとリンのバランスが崩れることによって、骨に異常が起きるなどの病気の原因にもなります。
・その他、食べさせてはいけないもの
えび、かに、くらげ、こんにゃく、しいたけ、豆類、たけのこ、貝類ネギ類、にら、にんにく、お菓子やケーキ等の甘いもの、鳥の骨、鯛などの骨、香辛料、チョコレート、カフェインの含まれたもの、生の豚肉
・置きエサはなるべくしない
食事を残したまま放置しておくのは良くありません。空気中のほこりなどによって腐ったり、カビが生えたりする可能性があるからです。特にウェットフードの場合は注意し、外出などでどうしても置きエサをする時はドライフードにした方がいいでしょう。また、置きエサをすることによって、食べ物に対する執着が薄くなり、食欲が減る場合があります。
成犬の食事
・成犬の食事【1歳~6歳】1日2回
1歳を迎えると身体もずいぶん成長します。大型犬以外は、子犬専用ドッグフードから、一般的なドッグフードに切り替えましょう。大型犬の場合は、2歳を過ぎてから成犬になります。
子犬専用のドッグフードは、犬の急速な成長に合わせて、栄養価の高い高カロリーな食事になっています。成犬になっても子犬専用のドッグフードを食べていると、余分な栄養素やカロリーを摂取することになり、肥満や内臓疾患になる可能性があるからです。
食事を切り替える際には、ある日突然変えるのではなく、少しずつ混ぜていき、数日かけて徐々に新しい食事の量を増やすようにしていきましょう。これはドッグフードのメーカーを変えるときも同様です。これをしないと、お腹を壊し、下痢や嘔吐をする場合があります。
また食事の回数を1回にする人もいますが、犬によってはあわててガツガツと食べ過ぎて、空気をいっしょに飲み込んで、しゃっくりや胃拡張を起こすこともあるので、1日2回与えることをおすすめします。
犬が活発になってくる時期でもありますが、食後すぐの運動は避けます。食事をしてすぐ運動をすると、胃拡張や胃捻転などの原因になり、場合によっては命の危険にさらされることもあります。
また、食事中に邪魔をしたり、犬があわてて食べざるを得ないような状況になると、同じような危険があるので、落ち着いて食事ができる環境を作ってあげましょう。
小型犬などの運動量が多い犬種の場合は、たんぱく質の多いドッグフードにしてもいいでしょう。また肥満の傾向がある犬は、低カロリーで食物繊維を多く含んだ、ダイエットドッグフードを与えてもいいでしょう。
また、常に新鮮な水があるように、容器を満たしておいてあげましょう。
犬の栄養学
・エネルギー
食事から得るエネルギーは、身体のすべての機能を動かし、体温を保つための燃料となるもので、犬に限らず、すべての動物の生存において、とても重要な要素です。
犬も人間と同じように、低カロリーの食事より、高カロリーの食事を好む傾向があります。身体が必要としているエネルギーを摂取している分には問題ありませんが、最近では、犬の食事の嗜好性の高さと、食事の与えすぎによって、肥満になる犬が増えてきています。
犬が1日に必要とするエネルギーは、体重や週齢などによって異なります。基本的に犬の体重が多いほど必要エネルギーも多くなりますが、小型犬は運動量が多く、成長の速度も速いので、特に子犬の頃はたくさんのエネルギーが必要になります。また、避妊、去勢手術の有無によっても変わってきます。
犬が食事から摂取したエネルギーのうち、すべてが活動のエネルギーとして使えるわけではありません。食事全体のカロリーを総エネルギーといい、そのうち糞として排泄されるエネルギーを差し引いたのを可消化エネルギーといい、それからさらに尿として排泄されるエネルギーを差し引いたものを代謝エネルギーといいます。
可消化エネルギー=総エネルギーー糞に含まれるエネルギー
代謝エネルギー=可消化エネルギーー尿に含まれるエネルギー
ドッグフードを選ぶ際に、参考にするのは代謝エネルギーです。ドッグフードの成分のところに記載されている「代謝エネルギー」「ME」というのがこれにあたります。
・水
水は犬に限らず、命を維持する上で最も大切なものです。食事から得た栄養素を運んだり、体温を調節したり、余分なものを排泄したりなど、その働きは無数にあります。
成犬は体重の50~60%が水分で構成されていて、これが不足すると、脱水症状を起こしたり、体温調節ができなくなり、死に至るケースもあります。犬は水を飲みすぎるということがないので、専用の清潔な容器に、常に新鮮な水があるようにしてあげましょう。
・炭水化物
炭水化物は、食事から得られるエネルギー源で、犬の活動のエネルギーとなり、さらに消化の機能を正常に保ってくれます。これが不足すると、低血糖になり、たんぱく質の吸収が阻害され、発育が充分に行われなかったり、病気の回復が遅れるなどの原因になります。逆にとりすぎると、体内で脂肪に変わり、肥満の原因にもなります。
・たんぱく質
たんぱく質は、犬の筋肉、血液、内臓、毛、爪、皮膚など、身体の組織などを作る材料となります。たんぱく質は消化されるとアミノ酸になりますが、体内で合成できる非必須アミノ酸と、体内で合成できない必須アミノ酸に分かれます。外部から摂取する必要のある必須アミノ酸を、食事からしっかり摂取しなくてはならないということです。
犬の細胞は、23種類のアミノ酸からできていますが、そのうち10種類が犬の必須アミノ酸となっています。これらは主に動物性たんぱく質に多く含まれます。
たんぱく質が不足すると、発育障害や貧血、抵抗力の低下、食欲減退、被毛が劣化するなど、様々な病気の原因になります。また病気からの回復も遅くなります。逆にとりすぎると、肥満の原因になったり、肝機能に障害が起こったりすることもあります。
・脂質
脂質は犬のエネルギー源となると同時に、脂肪酸の供給源になります。脂肪酸の中で身体に最も必要なものを必須脂肪酸といいます。必須脂肪酸にはリノール酸(オメガ6)、リノレン酸(オメガ3)、アラキドン酸(オメガ6)の三種類があります。犬はリノール酸からリノレン酸とアラキドン酸を作り出すことができるので、犬の必須脂肪酸はリノール酸ということになります。リノール酸はほとんどの植物性、動物性脂肪に含まれています。
脂質が不足すると、発育障害になったり、犬の皮膚や被毛のつやが悪くなり、免疫力も低下します。逆にとりすぎると、肥満の原因になるのはもちろん、消化が追いつかず下痢になったり、肝臓などの内臓に障害が起こることがあります。
・ミネラル
ミネラルは、犬の身体の組織の形成や、細胞、神経、筋肉の機能など、様々な機能に影響する栄養素です。ミネラルにはカルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄分、亜鉛、ヨウ素、銅などがあり、これらをバランスよく摂取することが大切です。
・ビタミン
ビタミンは犬の身体の様々な生理機能を整えてくれます。ビタミンにはA、B群、C、D、E、Kなどがあり、体内で合成できるビタミンCやK以外は、バランスよく摂取する必要があります。
