入居者様の視点に立って
この写真は、エルダーハウス上前津の3階介護フロアです。現在は、6名の入居者 様が暮しておられます。また、この階以外の一般居室にも、生活の中で介護を必要
とされる方がいらっしゃいます。その方々に、上前津に勤務する介護職員、看護職
員が日々、生活のこと、健康のことに関して、お世話をさせていただいています。
また、それ以外の入居者様に対して、フロントが窓口となって、日々の何気ないコミ
ュニケーションを大切にしています。
今、この文章を書いている私は、上前津で勤務するに当たり、常に意識していること
があります。
それは、「入居者様の視点に立つ」ということです。入居者様と自分の立場を入れ替
えてみる、入居者様のご家族の立場になってみる、そのようにして、自分たちの日頃
の業務を立ち止まって検証してみるのです。誇れるホームでありたいと思います。
自分の両親がもし入居先を探していたとしたら、自信をもって上前津を勧められる、
そんなことを考えながら勤務しています。 (中村)
エルダーハウスの写真家
エルダーハウス上前津にご入居されて、もうすぐ1年になるKさんです。
写真を撮る事が大好きなKさん、それと根っからの中日ドラゴンズファンです。
興味を持たれたきっかけは、高校時代に修学旅行のスナップ写真を撮る係りで、そこから写真の楽しさにのめり込んでいったそうです。
自分自身の頭の中でイメージしていた通りに撮れた時が、写真を撮ってい一番うれしいし瞬間だそうです。今は主に花を主体とした写真を撮っていおり、早い時には朝6時くらいに撮りに出かけられます。東山植物園や鶴舞公園、市外にも足を延ばされて季節の花を撮りに出かけます。
Kさんのお部屋には自身で御撮りになった写真が沢山飾られており、エルダーハウス上前津のフロントの壁にもKさんの撮られた写真が飾られております。
なぜフロントに飾ってあるのかというと、なかなか遠くに行く事の出来ないご入居者の方にも、季節の花を見て頂きたい、というKさんのとても温かい思いがそこにあるからです。これからは原点に戻り、スナップ写真も撮っていきたいとの事でした。
戦前の名古屋を教えていただきました。
エルダーハウス上前津にご入居のMさんに、とても貴重な資料を見せていただきました。Mさんの通われていた小学校の資料図録集なのですが、たくさんのお写真に混じって、小学校周辺の昭和4年の詳細な地図と昭和40年代に撮った同地域の航空写真が掲載されていたのです。
ご存知のように、名古屋市は大規模な空襲と占領軍による都市計画によって、お住まいだった方が分からなくなるほど戦前の面影を失ってしまいました。
Mさんも例外ではありませんでした。地図と航空写真をパラパラとめくっては比べてみるのですが、ご自身の家のあったところが恐らくは道路になっているなど、大体の見当がつくだけで、正確なところはお分かりにならないとのこと。名古屋を呑み込んだ戦火の大きさを今更のように思い知らされます。
それでもMさんからお借りした資料をコピーし、重ね合わせてみて気付かされたことなのですが、占領軍は以前の名古屋を全く無視して道路をレイアウトしたのではなく、線路や幹線のほとんどは焼け出される以前の位置のままにしたようで、地図と写真はかなりの確率でぴったりと重なることが分りました。
Mさんは、記憶を辿りながら、「ここで長々と続く貨物列車を友達と眺めていた」「栄に出る時は、ここをこんなふうに通ると近道だった」「空襲の時は地図でいうと下から火が迫ってきたので反対側に逃げた」等など、戦後世代の筆者にも目に浮かぶような生々しいお話をしてくださいました。いずれも地図に勝るとも劣らない貴重なお話ばかりです。
この地図と航空写真は、10月の中旬から上前津の館内で催される作品展示会で展示の予定です。関心をお持ちの方はぜひお越しください。
