高性能と高機能|コストとパフォーマンス
いきなり余談からになるけど、
「高性能」と「高機能」の違いって知ってますか?
博識の諸兄には釈迦に説法で恐縮ですが、敢えて。
高性能とは即ち、そのモノの出せる(持てる)パフォーマンスが高いというコトで、楽器で言うなら「いい音」が出せること、時計で言えば、如何に正確な時刻を保てるかというコト、車ならどれだけ安全に早く走れるかなどなど・・。
高機能とは「多機能」とも表されるように、そのモノが出来る事の多さ、用途の多様さを表している。
例えばデジタルカメラなら撮影メニューの多さや画像の編集機能の多さ、高枝切りバサミなら、柄の部分が何段階伸びるかとかアタッチメントの数とか・・・。
もちろん物を作るメーカーはコストとパフォーマンスの間で苦慮し、試行錯誤を繰り返し製品を世に送り出すワケなので、その時点、そのメーカーなりには最善の性能と機能を持たせてると思われる。
もちろん、その製品のコンセプトのプライオリティを性能重視に置き、無駄な機能を排除した潔いモノのあるし、逆に各クオリティはそこそこに機能をバラエティたっぷりに詰め込んだ様なモノもある。
前者は「一生モノ」「匠の一品」等と称され、もてはやされる事があり、後者は使い物にならず「安物買いの銭失い」的な扱いを受ける事がある。
例えば古くからある多機能ツールの代表的存在に「十得ナイフ」がある。
若い人にはピンと来ない呼び名かも知れないが、アーミー・ナイフ、キャンピング・ナイフと言えば分かりやすいかな。
まあ、これである。
ナイフ、缶切り、栓抜きや、はさみ、ドライバーなどが一体化れれたコンパクトツールだ。
アーミー・ナイフとしてはスイスの「ビクトリノックス」が有名で信頼できる。
ベタだけど、
もしある日、突如として自分が無人島でサバイバル生活を強いられる状況に陥ったとしよう。
所持品は、なぜかリュックに入ってた
缶詰のレーションとアーミー・ナイフだけ。
この時に、このナイフがビクトリノックスのような優れものなら問題ないけど、残念なことに100円ショップで売ってそうな見るからに出来の悪い粗悪なナイフだったらどうだろうか?
ツールを開いて見るとちゃんと、ナイフ、缶切り、栓抜き、はさみ等、一般的なツールはある。
しかしこれが、全く切れないナイフ、はさみ、金属が軟弱過ぎて缶が開けられない缶切りだったら・・・。
今夜のディナーは諦めるしかないだろう。
いい物と本当にいい物の間には
余談と前置きが長くなった・・・。
高性能と高機能を備えたモノはある。
しかし、お値段の方も相当なもの。
例えば1人で食べて、お会計が3万円もするような焼肉店は美味くて当たり前。
この当たり前って感覚を実際の満足感が上回っていればその店はいいパフォーマンス出してる事になるし、
その3分の1以下の値段で同じ位の満足感を得れる店もある。
世の中には色んなモノが手に負えないほど溢れかえってる。
人、産業、アート、音楽。
時間の流れも、流行り廃りもサイクルが加速してる。
その瞬間、最高だって思えるモノも
次の瞬間にはガラクタになってる事もある。
いい物と本当にいい物の間には
本物と偽物ほどの違いは無い。
ちょっとした価値観や背景、
ましてや気分で変わるくらい危うい違いしか無いのかも知れない。
偽物でも愛すべき偽者ならそれでもいい。
でも、自分が信じるものが「本当にいい物」であると願う。

