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えーインドにはカーストという階級制度が存在するということは皆さんご存知でしょう、日本では士農工商などが近いものですが厳しさ厳密さは比ではありません。インド憲法によって否定された今もなお人々の間にはこの概念は存在しています。当然といえば当然でしょう、仏教以前からの宗教に依存し、憲法の施行から50年もたっていない。そもそもインドにおいてはいまだに憲法尊守という概念はないのですから。
さてこの表題になっている不可触民とは…といいますとこのカーストの中核を持つ4大カーストの外に存在する階級の人たちです。
カーストの外、といっても階級から解き放たれたのではありません。最下層に存在するゆえに不可触民…「アンタッチャブル」なのです。
インドはどんな国よりも浄と不浄の感覚が強い国です。それゆえ最下層の不可触民はありとあらゆる不浄と呼ばれる行為、肉体労働や汚物処理・食肉加工・皮加工などを強いられてきました。
彼らは人間扱いされていません、公的機関はいまだに上位カーストの味方であり、事件事故問わず「無かったこと」にされてしまいます。
このような残酷な事実とともに彼らの証言を取り上げた一冊なのですが、さてわれわれは何を思い何をすればいいのでしょうか。私はいまだに考えています、おそらく所詮聞きかじりでしかない知識でもって明確な答えはマズでないでしょう。
すくなくとも「インドは近代化を推進すべきだ!」とか「宗教的闘争!」とか「こんな残酷なことがあるなんて!」とか、そーゆーことではないと思います。
私たちにできることは、知ることだけかもしれません。個人的な交流の中から開放的組織の活動に賛同し、活動支援するのがどう逆立ちしても限界点です。それも陶酔せずにいできるかどうか…
