イソップ寓話の中で、「ヘラクレスとアテナ」というお話、ご存知でしょうか?

 

日本では「おばけりんご」という絵本で、知っている方もいるかもしれません。

 

 

 

さて、どんな話かと言うと・・・

 

 

ヘラクレスが旅をしていると、狭い道に林檎に似たものが落ちているのを見て踏み潰そうとした。

 

しかしそれは倍の大きさに膨れ、もっと力を入れて踏みつけ棍棒で殴ると、さらに大きく膨れ上がって道を塞いでしまった。

 

呆然と立ちつくすヘラクレスのもとに女神アテナが現れて言った。

 

「およしなさい、それはアポリア(困難)とエリス(争闘)です。相手にしなければ小さいままですが、相手にして争うと大きく膨れ上がるのです」

 

『イソップ寓話』第316話「ヘラクレスとアテナ」より。

 

 

この寓話は一般的には、争いを力でなんとかしようとするのは逆効果であると解釈されています。

 

しかし、もう一度物語を読んでみてください。

 

そもそも林檎は、ただ落ちていただけ。

 

ヘラクレスは、林檎を跨いで素通りもできたのに、なぜか踏み潰そうとして、ただの林檎を怪物(大きな問題)にしてしまったのです。

 

つまり問題ではないもの(狭い道に落ちていた林檎)に対して、ヘラクレスは勝手な判断(たぶん邪魔だと思ったのでしょう)で余計なこと(踏み潰そう)をし、「問題」を作り出してしまい(林檎が大きくなる)、さらにそれに対処(棍棒で殴る)をしてしまい、ますます問題を大きくしているのです。

 

こんなこと、日常でやっていませんか?

 

何も起きていないのに、不安にかられて対処して、問題を起こしてませんか?

 

問題の大半は、実際には起きておらず、あなたが不安を感じることから始まっています。

 

だからこそ、不安を感じたら、「○○に関して、私は不安を感じているんだね。でも大丈夫。問題は何も起きていない。それはヘラクレスの林檎。ただの林檎だよ」と、心を落ち着けましょう。

 

不安を感じている自分を受容するだけで、不安も問題も消えていきます。

 

女神アテナも言ってましたよね。

 

相手にしなければ、小さい(ただの林檎の)ままだと。

 

 

問題は放置!放置を習慣にしよう!と「習慣放置」を提唱している吉田一敏所長の本も、読んでみると目からボロボロ鱗が落ちますよ!

 

 

 

 

 

 

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