似た者同士の一部屋暮らし -2ページ目

似た者同士の一部屋暮らし

精神的引きこもりの飼い主と精神的引きこもりの猫、似た者同士の共同生活

お母さん予定の人は通うようになってすぐ、勝手に私の名前を考え始めた。

というより、初めて会った時、ピンと来た名前があった。


それは、ハードリピートする程にハマった劇団四季のミュージカル『ウィキッド』の主人公「エルファバ」。


自分を重ね合わせたこの主人公に、さらに私を重ね合わせてしまったらしい。


でも「エルファバ」や「エルフィー」(エルファバのニックネーム)じゃストレートすぎるし…と悩んでいたところ、もう一人、共感したキャラクターを思い出した。


それが、『アナと雪の女王』の主人公「エルサ」。


エルファバもエルサも、ストーリーの始めはマイノリティゆえに自分の殻に閉じこもっていた。

お母さん予定の人は、人間に心を閉ざしている私に二人を見たらしい。


そんな訳で、新しい名前は二人の名前に共通する「エル」に決定。


どうやら、ありのままの自分を受け入れてくれる人と出会い心を開いていった二人のように、いずれは心を開いてほしいという願いも込められているらしい。


そうして1カ月半が過ぎた頃、引き取り態勢が整ったとのことで急遽手術を受け、いよいよ新たなおうちに行くことになったのです。


もうすぐ「北京」から「エル」に


のちの“お母さん”と初めて会ったのは2014年の秋。


猫を飼いたいという願望が強まった時、当時の同僚の知人が保護活動をしていることを聞いて訪ねてきたらしい。


保護されてから3カ月経つのに人に慣れず、姉妹の上海(仮)とともにケージ暮らしを余儀なくされていた私の名前は北京(仮)。

この来訪者は、20匹近く“お仲間”がいる中で、そんな私に一目惚れしてしまったらしい。

引きこもっているところが自分に似ていて親近感を覚えたとかなんとか…。

まだ家が引き取れる状態ではないので、とりあえず見に来ただけとか言っていたのにねぇ。


そんな訳で、お母さん(予定)の人は家の引き取り態勢が整うまでの間、毎週通ってくるようになるのです。


こう見えて(?)女の子です


姉妹でべったり