こんにちは。禅タロット占い師の楠 隆英です。
T様（小説家）の鑑定結果の続きです。
②頭（思考）ー 「円熟」
2枚目、頭（思考）を示すカードは「MATURITY（円熟）」でした。
自分の内側にある「良いもの」に気づいている状態を表すカードです。
自信を喪失しかけているTさんの現状とは、一見、真逆であるかのように感じられます。
しかしこれは、もともと会社員をしていて、その会社員としての適正のなさに悩まされていたTさんが
近年やっと、ものを書くという自分の才能を見つけたからこそ、それに伴う自信と悩みの両方が生じていることを表しています。次の季節（ステージ）が来たのかと。
続いて、次の2枚の説明です。
③心 (感情) ー 「勇気」
④ 魂（潜在意識）ー 「無」
3枚目③はひび割れた岩場に咲く花。
厳しい環境でも、自らの信念を持って花を咲かせるという、力強いカードです。
名前は「COURAGE（勇気）」。
先①のカード「LETTING GO（手放し）」と併せると、今のTさんへ「自分はこうだ」といったしがみつきはやめて、恐れずに勇気を持って今の作品に取り組むようチャレンジを促していると読み取れるカードです。
禅タロットは「自然の流れのままに」というメッセージの多いのですが、このカードは「今が頑張り時！」という意味合いがあります。
Tさんはこのカードにとても勇気付けられたようです。
そして④。魂（潜在意識）を表すカードは「NO-THINGNESS（無）」でした。
はじめに6枚のカードがめくられて、この1枚を目にした時から、Tさんはこのカードが怖かったようです。
なにせ真っ黒ですから......。
この位置にこのカードが来たことに対しては、かなり解釈が難しくなります。
「無意識」を表す位置に「無」なもんで（笑）
これは読みようによっては、可能性を示すカードでもあります。
「何も無い」を示すと同時に、「全ての始まりがここからにある」とも言えるカードだからです。
Tさんの場合はクリエーターですから、潜在意識の位置にこのカードが来るのは、無意識の奥に眠っているところで、豊かなものが産まれつつあるとも取れました。
しかし逆の見方をすれば、Tさんの深層心理では小説に対する気持ちが既に「無」......。
つまり、物語を描く情熱を失い、自分でもどうしていいのかわからない。
二作目にしてして早くも大切なものが尽きてしまった状態とも取れます。
事実、このカードの「無」を意味することを知ったTさんの頭には、ポジティブとネガティブな両方の思いがよぎったそうです。
ですがTさんは、このことに関してご自身の意思決定を下されたそうです。
これからプロでやっていくなら、常に理想的なコンディションで小説が書けるわけではない。
だから自分の潜在意識がどうあれ、決めてことをやります。
とのことでした。
難しいカードですが、これにおいてはご本人のその意思の力こそが、何より強いと捉えました。
素晴らしい！
そして、次のカードはその意志を後押しするかのように、希望の兆しがあるものでした。
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