クサイΣ(-ω-;)!?


・・・ずっと思っていた。

いつの間にか仕事車両の運転室が臭いのだ。
なんだこのおっさん油みたいな臭いは?

私か?

私が臭いのか?

・・・

いや、自分のにおいは耐えられる。

これは私のにおいではない・・・

じゃあ誰だ?

誰かが乗っているのか?

・・・

いや、一度乗ったくらいでここまでにおいは継続しないだろう。
認めたくはないがやはり私のおっさん油なのか?



座席に鼻を近付け嗅いでみる

・・・?

あまり臭くない。



カーテンも古い

・・・これでもないようだ。



解らない(´・ω・`)

だけど
確実にクサイ!


普段使わない香水を撒き散らした。

頭痛い(´・ω・`)

でもとりあえずにおいは判らなくなった。





数日後

またにおいは帰って来た。

たぶんずっとそこにいたのだろう。

再度香水に頼った。



仕事が早く終わったので、運転室の掃除をすることにした。
そう言えば長い事ほったらかしで、ホコリがたまっている。

狭い運転室内を掃除するため、座席を畳んで前いっぱいにスライドさせた。

雑巾を搾るのが面倒なのでウェットティッシュを持ち、腕を突っ込み拭き取りをはじめた。

フキフキ

ゴシゴ・・シ?・・ゴロリ?

・・・?

私の手は何かを拾い上げた。

なんだ?


・・・


カラアゲだこれΣ(・ω・ノ)ノ!?


クンクン

・・・


クサΣ(-ω-;)!?


しかもカラアゲがあった場所は油とホコリでネチネチしてる!

クサ!


そう言えば去年の秋にカラアゲ弁当をまるごとひっくり返した事を思い出した。

4ヶ月か・・・

見付けて欲しかったんだね(´・ω・`)ごめんよ。



住職に頼みカラアゲを供養した。

空は澄みわたり、心地好い風が髪をゆらす。

いつまでも想い出の中に