食券機の色分けはどうやらカレーのベースの種類ごとに分かれているらしい。ポーク系ルウ、ビーフ系ルウ、チキン系ルウ、印度カレー系ソース、グリーンカレーソースの５種である。
具材とベースをそれぞれ選べる訳ではないが、メニューもトッピングも種類が豊富で迷ってしまう。人通りの多い地下街に面した食券機前で考え込むのは気が引けるが、店内も空いている時間帯だったので悩みぬき、私はポーク系ルウのハムカツカレーとポテトサラダ、Bはよくばりカレー（ビーフ・ポーク・チキンが一度に味わえるというけしからんメニュー）とグリーンサラダに決定。私が先に食券を買い、店内へ。回転寿し屋のように、厨房に続く店員の作業スペースを囲むようにカウンターが並んでいる。店を見渡せる端の方へ着席。店内は全体的に黄色く、壁には水彩で描かれたボタニカルアートがありこれまた明るい雰囲気。
そんなことを口走りながら、後から入ってきたBが着席するよりも先にポテトサラダとハムカツカレーが到着。スピード提供をうたっているそば処しなのよりさらに早い。Bが荷物を足下に置ききちんと着席するころにはグリーンサラダとよくばりカレーも到着。リアルに２０秒提供。しかもカレールウの表面が芸術的なまでになめらか。はまるで風のない日の湖である。食品サンプルに偽りなし！
スプーンは魚用のナイフのような、平でちょっといびつな形状だが、色々な具やトッピングに対応しているようで、分厚いハムかつも切りやすかった。また、平らなお皿だったので、ルーもすくいやすかった。カレーの味は、ちょっと良いレストランで食べるカレーと、サービスエリアで食べるしょっぱいカレーのちょうど中間くらいで、味付けはサービスエリア的だが少し高級感があるといった感じだろうか、個人的にはとても好きな味。ポテトサラダも居酒屋で食べるそれのような素朴な味わいだが、冷え冷えで知覚過敏の私には歯にしみる。Bのよくばりカレーの方は、３種類の味にはそれほど違いがないとのこと。（なんと。）私達の他はみな１人客で、５組くらい入っていただろうか。揚げ物やハンバーグなど一通りのったMEGAカレーが以外にも人気のようだった。MEGAカレーでも８００円と、コスパが高い。福神漬けときゅうりのキューちゃんてきな漬け物が２種置いてあるのもうれしい。
厨房の方を観察すると、２人の男性が作業している。注文を受けると１人の男性がまず皿を取り、ある機械のボタンを押すと皿に一定量のご飯がポコっと落ちて出てくる。それを素早く特大しゃもじで形成し、構えると奥の男性の腕がのびてきてごはんの上に具材が載る。ここまで10秒くらい。そしてご飯を形成した男性が鍋から鮮やかな手つきでルーをすくい、皿の空いてる部分へ流し込む。丁寧に、勢い良く、一回で注ぎ込む。そして最後にお皿をグルっとまわすと美しい湖面ができあがる。
そして厨房外、カウンター内の女性店員に渡され、配膳されて、２０秒。すばらしいフロー。
めずらしいカレーを求めて、とか究極のこだわりカレーを求めて、とかでなく、今日はどうしてもカレーが食べたい！そんな時に絶対オススメ。早い・安い・結構うまい。そして地下の閉鎖感をあまり感じさせないなんとなく明るい雰囲気の店内は、忙しく行き交う人々の為にある地下街飲食店の鏡では。
カレーハウス１１イマサ
http://www.imasa.co.jp/elevenimasa/menu/
営業時間：
[月～金] 7:00～23:00
[土] 7:00～22:30
[日・祝] 7:00～22:30
電話番号： 03-3348-3011
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