
大企業に入りたい大学生、
自分の子どもが公務員になってほしい親に
是非読んでもらいたい書
近い将来、大企業や公務員の終身雇用制は崩れるでしょう。
現在の不況を脱するためには、終身雇用制を崩すしかないという著者の考えには、全く共感します。
でも問題は日本人が「不安」をもちやすいタイプが多いということです。
今の日本では、終身雇用制という「安心」感を得たい人が、まだまだ多いと思います。
終身雇用という「安心」と引き替えに、「自由」を失ってしまっている。こうした大人の姿勢は確実に後の世代…つまり子どもたちにも影響しています。
しかし実際に、学校現場で親たちと接していると、子どもの夢を応援するタイプの「先進的な」親が徐々にではありますが増えています。著者の使っている「積極的にリスクを取って」生きてゆく子どもの姿勢を見守って支援する親です。
このような親の子どもたちは、私の主観が入っているのかもしれませんが「目が輝いている」と思います。少なくとも、自分の将来を語るときは、とっても嬉しそうにしています。聞いている私も楽しくなります。
これも主観的ですが公務員志望の子どもの親が、低所得で苦しんでいる場合が多いような気がします。自分がお金のことで苦労しているから子どもにだけは苦労をさせたくない…気持ちはわかりますが、公務員の将来は決して安定はしていません。
公務員も財政難で給与カットやリストラがすすみつつあります。
公務員である私は地元の知事にたいして提言したことがあります。
「給与を大幅にカットしてもいい、ただし、そのリスクを取る見返りに副業を認めて欲しい」と…もちろん、私の提言は黙殺されたようです。
フィンランドでは、学校の先生が映画監督をやったりして活躍をしています。
映画監督で得た経験を子どもたちに還元しているのです。フィンランド教育の強みは、こんな「自由」な教師の在り方にあります。
文科省や教育委員会にがんじがらめに縛られている日本の教師たちに、フィンランド型の教育を求めるのが間違っています。
私は毎日教壇で「お上に頼らない」生き方を子どもたちに教えるのが精一杯です。
北朝鮮と対等に交渉できる人材を草の根から育てていくために、学校現場に自由(もちろんリスクは取ります)を与えて欲しいと強く願っています。
