人生を楽しく豊かにする食の専門家
管理栄養士 神田由佳です
突然ですが毎日の食事がご自身の命に関わると
気にされたことはありますか?
私は仕事で食に関わっていても、普通に口から食事ができることが
当たり前になっていたので生死にかかわるということを忘れてしまうことがあります。
今日お伝えしたいと思ったのはやや重たい話にはなってしまいますが
口から食事ができるということが、寿命、生きる力になると改めて再認識したからです。
義理母の自宅へ行きました。
そしたらベットの上に義理母が倒れており意識がない状態でした。
こういう表現を使うことはよくありませんが、
本当に骨と皮だけにまで痩せこけてしまっていました。
おそらく私たちが行かなければ
そのまま息を引き取ってしまっていたと思います。
なぜそのような状態にまでなってしまったかというと
①持病に糖尿病があり病院からいつもカロリー制限と
食事はあまり食べてはいけないと言われていたこと。
②食事を作ることが苦手・面倒
③独居のため食事時間が楽しくない
④もともと食に興味がない
短期間で何か起きるわけではありませんが、
長期間でみていくと人は衰えていき、命にまで影響をあたえかねません。
もし元気でいたい、健康でいたいという思いだけで食事を気を付けるのなら
もしかした栄養素のバランスが100%のドリンクやサプリメントでOKなのかもしれません。
でもそうではないですよね?
食事は体を作るために食べているのではなく
食事の役割は
大切な家族や友人とワイワイ食べる、
楽しみから人間関係を深めていき
五感を生かして食べることでの感動があり
やりたいことに向けてのパワーにもなります。
これら全部が揃って私達が生きる力になっていると思います。
今までご自宅での食事が中心だったと思いますが
コロナ対策に配慮したうえで外食を楽しんでいただいたり
家族や友人、同僚との食事の時間を過ごしながら
生きるための食の在り方を考えるきっかけになったら幸いです。
特にこれを食べなければいけない〇〇は食べてはいけないなどありません。
ご飯&具沢山味噌汁の基本とし時にはパンや麺類などいろいろな食事を楽しむことが
人生を楽しく豊かにする食事なります。
最後になりますが病気になっても食事次第で回復力はアップします。
治療は薬などでできますが食べる力は薬で治すことはできません。
自分次第です。
日頃から
よく噛んで食べる習慣
胃腸の機能を整えておくということは
食べられなくなるか、ならないかの瀬戸際で大きく影響します。
是非、毎日の食事の内容だけでなく
食べ方に目を向けて、体の機能を使っていってくださいね。