こんばんは
人生を楽しく豊かにする食の専門家
健康食育シニアマスター 管理栄養士 神田です
今日はSarabeth's東京でブランチしてきました
ずーーーっと行ってみたかったんだ~
行きたかったお店に行けると幸せ~~~~~~~~
まさにこの絵のような感じ
今日食べたお料理
このウキウキ気分で、クリニックの栄養相談に行ったんです。
まあ~いつもは食べることが大好きな方々のお悩みを聞いているから、「食べることって楽しいですよね~」とか、「ご飯って美味しいですよね~」って感じで、食べることの話で盛り上がっています。
が・・・・
今日は2名様とも、「食べ物の味がわかりません」「ご飯が美味しくありません」「食べる気持ちになれません」など・・・
私は美味しもの食べて浮かれている場合じゃない、真面目な相談だったので、急いでスイッチを切り変えましたよ(;'∀')
~長くなってしまうので、今日は1名様のお話~
事例 Aさん 80代 奥歯が義歯
週2~3回筋トレに通う
数か所の医師より5kg痩せるように
言われている
今回の主治医から依頼:カロリー制限をして、5kg痩せさせてください(理由は内臓脂肪が多いから)
この依頼を受けた時、正直えーーーーーーーーーーーーって思っちゃいました
(いろいろな考え方があると思うので、まずは私の感想ということで)
私の高齢者の方への思いはですね
カロリー制限での体重減はどうしても避けたいんです。
なぜかというと低栄養状態になって、寝たきりになる可能性が大だから
よ~くよくお話をお聞きしたら、あちこちで「痩せろ」「痩せろ」と言われ、それがストレスになってしまい、食べることが嫌になってしまったとのこと。
さらに、奥歯が義歯で、食べ物を噛んでも美味しくないそうです。
とくにご飯(米)が美味しくないと・・・
太ったらいけない、食べ物がおいしくないから楽しめないという理由で、お友達との楽しい外食も辞めちゃったんですって
(この話聞いたら、どうにかしなくちゃって思っちゃいましたよ!)
ご飯って、よく噛んで食べると唾液と混じりあって、徐々に甘さを感じるんですよね
これがご飯の美味しさだと思います。
Aさんは、ご飯(米)が美味しく感じないから高いお米を購入されたそうです。
それでも美味しくないって。
ご本人も、なぜ美味しくないのかわからなかったみたい。
実は、唾液の分泌量が減っていたんですよ
例えばブロッコリーやご飯を食べても、前はとろっとしていたはずなのに、今はずっと口の中でパサパサ(ぽろぽろ)してるそうです。
時間をかけてお食事のご様子を伺うと、その方の体の状態がわかり、さらになぜ、食べたものがうまく活用されないかまで見つけてあげられます。
ちなみにAさんは3食食事をしていますが、空腹感を感じなかったそうです。
結局、義歯の為しっかり噛めていない胃腸に負担
胃腸も動かない
空腹感が得られない
食べても、熱をつくり出せていなかったんですよ
食事をした後、体がポカポカしませんか?って聞いたら、「しません」って・・・
私からAさんへのご提案
・食事をする前にパタカラ体操や唾液の分泌を促すマッサージをする
・食事を見たら、「美味しそう」って感じてもらう
・よく噛んで、食べ物の味を感じてもら
・食べた後、体がポカポカしてきているか感じてもらう
・食事前に空腹感を感じてもらう
そして、「痩せなくちゃ」というストレスから解放すること。
我慢、制限、禁止は本当にストレスです。
美味しいという気持ちまで奪います。
結局、痩せられない・・・(意味ないじゃ~ん)
Aさん、また来月来てね~~
(また「痩せろ」「〇〇は食べちゃダメ」と言われると思って、栄養指導が不安だったそうです)
ちょっと本日のブログは暴走してしまったかもしれませんが
私は、何歳になっても「美味しい」「楽しい」という気持ちで、食事をして欲しいんですよね
食欲って長生きの秘訣だと思うから・・・
そしてゴールデンコンビの「ご飯🍚とみそ汁」がおすすめよ
私がクリニックで仕事をし続けたいと思うのは、カロリー制限で数値を改善するという方法をとりたくないんです。
おひとり、おひとりの生活環境や体の状態などに合わせて、お食事のアドバイスをしたいという思いでお伝えしています
ではまた明日