　雪国生まれや育ちではない人にはなんのことかわからないだろうがわかりやすく言えば砂嵐の雪バージョンだ

　とある人のインスタだがこういう状態を指します

　まだ木か見えてるだけ地吹雪としてはまだ甘い

　写真は上富良野らしい

　北の国からの舞台は南富良野なのでそこから車で2〜30分　旭川に向かう途中、青い池で有名になった美瑛の手前だ

　この地吹雪はかなり辛い

　広い北海道、札幌や小樽などある程度の都市を車で小一時間もいくとのどかな田園風景が広がる

　しかしこののどかな風景が一転して白一色になるのが地吹雪だ

　両側田んぼのど真ん中の一本道

　田んぼに降り積もった軽いパウダー状態の雪が風や突風に舞い視界1メートルの世界に変わる

　下手すると視界ゼロだ

　前の車のテールランプが見える時はまだラッキーだ

　フォグライトも効かない

　ワイパーも駄目になり始める氷点下

　もちろん道幅もわからない

　ひたすら白い視野の中を感と対向車のライト

　歩道側にある『道はここまでですよ矢印』

　これを頼りにひたすら心細く進む

　いつか晴れるだろうという期待はしないで進んだ方がいい、いち早くこの状況を切り抜けるのだ

　軽自動車ならヒックリ返すくらいの力の突風も吹くし停車して気付けば四方雪に囲まれ身動き取れなくなり車内で亡くなる事件も起きるのだ

　地吹雪が厄介なのは降雪に関係ないところだ

　いわゆる風と風が吹き抜ける平地、そして軽い雪が原因だから天気予報で晴れてても出くわすことがある

　私の経験だとうっすら曇った日の15時から16時頃これに出くわすと相当厄介である

　冬なら17時には暗くなり始めるので視界が出来始める　その前のこの魔の１時間が相当怖い

　特に時間に追われてなければ廻り道でも住宅地や土地勘のある道を選ぶのがベストだろう

　普段は癒しの田畑が急に地獄に変わる

　猛暑日の東京から、ひんやりするお話しでした。

地吹雪という恐怖