そもそも日本という国はTVに洗脳されやすくいまだに日本は素晴らしい、いい国だ、住みやすい、街は綺麗なんて刷り込まれ産業における国際競争力を失ってきた。
飲食店はどこもサービスは良く価格は良心的、店内は清潔でよほどのことが無ければ長居しても追い出されない。
そうして生み出された副産物がカスハラやクレーマー。
お客様は神様だと本気で思っている経営者や運営会社に失望して飲食店を去っていったスタッフは何万人もいるだろう。
もちろん白人社会にもクレーマーはいるがこちらはなかなか対等な様子。
日本人が海外旅行に行って店員の愛想が悪かった、サービスがよくないなど、差別される人もいるだろう。
日本以外では客というのは購入する、利用する、なんなら沢山お金を使うことが確定してから初めて客として扱う。
日本人みたいに冷やかしの客にまで素敵な笑顔を向ける国の方が珍しい。
ラストオーダーはイコール閉店だし会計はだいたい先だし高級店以外は実にはっきりしている。
しかしよく考えれば当たり前の話し、それ以上売り上げが伸びないのにやる必要がないからだ、日本人みたいにラストオーダー後も酔っ払ってダラダラ帰らない客にも笑顔で対応してる国の方が少ない。
逆に高級店はラストオーダーという概念もない、富裕層が幾らでも大金を使えるシステムになっている、成金的な富裕層と本物の富裕層ははっきりわけられる。
本物の富裕層はマナーを守るのでそもそもラストオーダーなんて伺わなくても常識的な範囲で利用する。
ホテルやレストラン、または専門学校もそうだが大半は経営者になった事がない人が教育にあたるのでここらへんに日本式サービスの矛盾が生まれる。
良いサービスをしましょう、経費を節約しましょう、残業はさせないように、クレームは出さないように…などなど
クレームの大半はスタッフの対応というより会社が決めたシステムやマニュアルが元であるにも関わらずたまたま対応したスタッフに責任を押し付ける店も多い。
多いというかほとんどだと言って良いだろう。
ごくたまにほんとにやるべきことをわかってる社員がいる店はクレームを参考にスピード感を持って最大限の改善を行い現場スタッフを守る。
しかしほとんどの店は出来てない、なぜならお店に長く残るスタッフというのは大抵がトラブルから逃げて来た人達だからだ、波風起こさない面倒じゃない人しか残らないからだ。
そう、昔働いてたところで年配の女性スタッフが言ってたひとことが今も忘れられない。
『接客業で上に立つ人は鈍感な人、鈍感力大事よ。』
そうじゃない社会を作っていきたい。