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eitamama201211のブログ

2020年9月6日に猪苗代湖ボート事故で亡くなった豊田瑛大の母です。こちらでは瑛大や事故関連のブログとは別で私個人のものになります。事故により両足切断。義足と車椅子生活に至るまでと日常の記録になります。よろしくお願いします。

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は福島で3か月間どのように入院生活を送っていたかのお話をしたいと思います。


9月6日に入院して1ヶ月くらいは体も自由に動かすことができず、治療しながら回復を待つ状態でした。


9月だけで5回手術をしているので

「また手術か、、」という日々でした。


最初の数回、麻酔で眠る直前は

「ちゃんと目覚めるかな?」

と不安が大きかったです。


また目が覚めた時は気持ち悪く吐いてしまうこともありました。


それも3.4回くらいめから慣れてくるもので、麻酔から目を覚ましてすぐ体は元気でした。


すぐに家族には安心してもらいたかったので、

「手術おわったよ!」と自分の写真を送れるほどでした。


ICUで寝たきりの時は機材の音を聞きながら、忙しそうにしている看護師さんたちをひたすら見ている日々でした。


一般病棟に移ってからは個室だったので、1人で考えすぎないよう何かしなくちゃと考えました。


映画を見たり、日記を書いたり、ひまわりの折り紙もたくさん作っていました。



自力で車椅子移動できるようになってからはコンビニに行ったり、外が見えるところに行ったり、とにかくあまり部屋にこもらないようにしていました。


いつも見てた景色


初めて1人でエレベーターに乗った時、鏡で自分の姿をみて衝撃を受けました。

鏡に写った等身大の自分を見るのは初めてだったので、両脚がない姿がすごく違和感でなんとも言えない気持ちになり、コンビニに行くのをやめてしまいました。

人に会いたくない、見られたくないと思いました。

実際、その姿に慣れたのはまだ最近です。


たくさんついてた管が取れた日



その後、同じ階で入院している患者さんと仲良くなり、ほぼ毎日話すようになり、

コンビニにも連れて行ってくれました。

誰かが一緒にいてくれると周りの目も気になりませんでした。


手術の話し、病院食の話し、リハビリの話し、たわいもない会話が出来ていることが嬉しかったです。


食事をする、誰かと話す、笑う、生きているからこそ出来ることだなって。

いつも当たり前にしていたことが当たり前じゃないんだなと思いました。


瑛大の月命日のときには、鬼滅の刃の絵を書いて

プレゼントしてくれました。


何人かの方と仲良くなり、みんな私より先に退院してしまって寂しかったですが、外来受診の時会いに来てくれたり、ひまわりの写真を送ってくれたり、本当に優しくて、その方達がいてくれて良かったなと心から思います。


看護士さんのみなさんも忙しいなか笑顔を絶やさず接してくださいました。


たくさんの方とお話しもできて、楽しいと思える日が増えてきました。


楽しくて笑ったり、ご飯を食べて美味しいと思ったり、布団に入って気持ちいいと思ったり、


最初は全て罪悪感でいっぱいでした。


瑛大に申し訳なくごめんねって気持ちになりました。


ただ、私は生きると決めたからには

まず治療に向き合うこと=なるべく心を元気に!!


と意識していました。


「病は気から」と思っているので落ち込んでいたり、マイナスなことばかり考えていたら治るものも治らないと思いました。


悲しむ暇もなく治療とリハビリに専念した結果が今の自分だと思っています。


何よりもずっと支えてくれている家族や友人はもちろんですが、事故直後に私の救助に関わってくださった方、救急隊、病院関係の皆様、1人1人のお気持ちと行動が私の命を繋いでくれたと実感しています。


そこを無駄にせず、今後も感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいと強く思いました。


何をしたって瑛大は戻ってこないです。


どれだけ泣いても、誰かを憎んでも、何かを後悔しても、時間は戻りません。


「生きる」と決めたのであればその現実を受け止めてどう生きていくか。が大事なのかなと思っています。


生きるからには楽しく笑顔で過ごしたいです。


そして瑛大のことをもっともっとたくさんの方に知っていただけるよう頑張ります。

たくさんの方が瑛大の写真を見て「可愛い」と言ってくれるのが本当に嬉しくて、

また瑛大自身も「可愛い」

と言われるのが好きだったので、毎日毎日たくさんの「可愛い」が瑛大に届いてるといいなと思います。


くねくねしながら照れ笑いしてるのが想像できます。


これからもたくさんの可愛いをよろしくお願いします。


最後までお読みいただきありがとうございました。