クエン酸に

疲労回復効果があるということは

すでに多くの方に知られていますが

なぜ疲労回復に

効果があるのでしょうか?

 

 

 

疲労は、

活性酸素による酸化ストレスで

細胞がダメージを受けることで起きるとされています。

 

肉体的な疲労なら筋肉細胞、

精神的な疲労なら神経細胞がダメージを受けています。

 

このダメージを修復するには、

アデノシン三リン酸というエネルギーが必要です。

 

またこのアデノシン三リン酸という

エネルギーを産生しているのがクエン酸回路という働きで、

このサイクルを活性化させるために

クエン酸が役立っているとされています。
このことから、

クエン酸は疲労回復に重要な成分であるといえます。

 

クエン酸は、

梅干しやレモン(柑橘類)に含まれる酸味成分のひとつです。

そのため、「疲労回復には酸っぱいものを食べるといい」といわれているのです。

また、クエン酸の酸っぱさには、

胃液の分泌・胃の活動促進作用があり、

それにより食欲を増進させます。

 

そのため、夏バテなどで食欲のないときにもクエン酸は効果的です。

 

 

*疲労回復に効果的な飲み方

疲労回復に効果のあるクエン酸は

どのようにして摂取すればよいのでしょうか。

 

簡単な摂取方法は

水にクエン酸を混ぜて飲むというものです。


作り方はとても簡単で

水(250ml)にクエン酸(2.5g)を混ぜるだけです。

 

ただし、クエン酸は酸味のある成分であるため

2.5g程度でもかなり酸っぱく感じます。

また、胃腸の弱い方が飲むと

胃に重さを感じたり

お腹が張ったようなに感じたりすることもあるため

最初のうちは飲める濃さで飲むという点が大切です。

 

 

クエン酸は、健康だけでなく美容にも効果的です。

これには、クエン酸の「キレート作用」という性質が関係しています。

 

キレート作用は、クエン酸が金属イオンと結合する性質のことを指します。

 

この性質によりカルシウムや鉄、亜鉛などといったミネラルは包み込まれ

酸化しにくくなります。さらに、栄養素の吸収率も高まります。

 

ミネラルは、5大栄養素のひとつで、

人が健康や美容を維持するために必要な成分とされています。

 

そのミネラルにはカルシウムや鉄、亜鉛などといった16種類の栄養素があり

それぞれが体内で異なった働きをします。

 

例えば、カルシウムは健康や骨の形成に欠かすことのできないミネラルで

鉄は酸素を運ぶ赤血球を運ぶヘモグロビンの原料になるミネラルです。

 

このようにミネラルは身体維持に必要な成分ですが

体内では合成されないため、毎日の食事から摂取しなければなりません。

 

また、野菜や果物、海藻などの食品に含まれていますが

現代人は栄養が偏りがちな傾向にあります。

 

さらに、吸収されにくかったり

他の成分によっては吸収を妨げられたりすることもあるため

不足しがちな方が多くいます。

 

ミネラルが不足すると

肌の衰えや病気の原因になる活性酸素が増加します。

 

本来、活性酸素は

体内に侵入したウイルスや細菌

カビなどから守る働きがあります。

 

しかし、増えすぎてしまうと健康な細胞まで攻撃し

酸化させてしまうのです。

 

酸化はサビのような存在であり

老化の原因のひとつでもあります。

 

そのため、クエン酸を摂取し

ミネラルの酸化を防ぐことは

いつまでも若々しい肌でいるためにも

大切なことであるといえます。

 

身体はもちろん

肌も若々しくいたいという方は

疲労回復時と同様に水でクエン酸を薄めて飲むことをおすすめします。

 

 

 

疲労回復には、

1日10~15gを摂取する必要があるとされているため、

水250mlに対し2.5gのクエン酸ドリンクを飲む場合は

2時間起きに計6回飲むのがベストです。