今日は、本当に久しぶりのオフ。
ずっと仕事ばかりで大好きな釣りにも行けてなかったから、
今日の俺はめずらしく超ハイテンション。
「ヤッター!釣れた―。」
そう言いながら笑顔で喜ぶ俺。
もう、30代だけど性格はまだまだ子供だな。
と実感する。
まだ帰りたくないけど、朝からずっと釣りっぱなしで
楽しんでいたら時間は、もう深夜二時。
明日も、また早朝から仕事だから帰らなくちゃいけない時間。
帰る支度をはじめながらふと、横を見ると釣竿を持ちながら
海をじっと見つめる女の子がいた。
浮きが沈むと今までとは全然違う表情で、魚と戦う女の子。
思っていたよりも竿がしなっていて重そうだ。
それでも、一生懸命に竿を引く女の子を見ていたら
体が勝手に動いてしまった。
「大丈夫ですか?すごく重そうですね。」
と言い女の子の後ろから竿を一緒に持つ俺。
二人で魚を釣るのに一生懸命になる。
ようやく見えてきた魚は、すごく大きかった。
二人で引き上げると女の子はとっびきりの笑顔で
「すっごく大きいですね。手伝ってくれて本当にありがとうございました。」
といって頭を下げた。
もう俺は、その途端一目惚れをしてしまったと
自覚した。
魚を釣るときはすごく真剣な顔なのに、
釣りあげると世界一といってもいいほどの笑顔に
変わる。
「いえ、全然大丈夫ですよ。」
もう俺は、この子とずっと一緒にいたい
そう思った。
