鉢植えの月桂樹を買いました。近所のスーパーマーケットで30cmくらいの背丈で7€でした。
日本の実家の庭にも樹齢30歳ほどの月桂樹があるので、懐かしいからという理由の他にカレーライスなどの料理に使うために、というかそっちが主かもしれない。カレーなどのスープ類の仕上げに入れるとうっとりするくらい良い香りがする。(お腹が空いてきました。)
数週間後、ある人と雑談中に聞いたが、月桂樹はいくつか種類があって、Lorbeerkirsch(桜月桂樹?!)だと毒性があるらしい。
わたしは月桂樹は「食用ハーブ」の一種として上記のように料理の香り付けに使う種類しか知らなかったので非常に驚き、早速インターネットで調べた。
●Lorbeerkirsch: Prunus laurocerasus: セイヨウバクチノキ(!) Cherry-laurel (英語)。バラ・サクラ科。葉がおおきく(8-15cmくらい)が、厚みは薄くて、細長く、光沢がある。白い花が小さなぶどうの房状に連なって咲き、黒いさくらんぼに似た実がなる。しかし葉にも実にも毒性がある!ので、誤って食べてしまった場合はすぐ病院へ行くべし。 ヨーロッパでは生け垣によく使われている。葉が月桂樹にとてもよく似ているために、Lorbeerという名が名称の一部になっているが、月桂樹とは関係ないバラ・サクラ科の植物。下記の月桂樹よりも零下になる寒さや霜に強く、価格も安い。
●Echter Lorbeer :Edler Lorbeer ,
,Laurus nobilis : 常緑の灌木クスノキ科。ドイツ語は「本物の月桂樹」という名称。 Sweet Bay(英語)、 Laurier(仏語) こちらがハーブに使える月桂樹 でオリンピックの勝者が被るかんむりにも使われる。実は白い。 葉は厚めで光沢は少ない。Lorbeerkirschに比べるとずんぐりした幅広な葉。寒さに強くなく、-8度以下の零下が続くと枯れることもあるので、鉢植えは家の中に入れよう。白い花が咲くが、Lorbeerkirschと違って、葉の間に咲く。
出典:
これだけの情報ではまだ、家にある鉢植えの月桂樹が「本物の月桂樹」か、「毒性のある生け垣に使われるPrunus laurocerasus」なのかわからないと思った。葉や木の写真もいろんなサイトで見比べたがどちらも同じように見える。花がつくと見分けがつくらしいが、花がつくまで毒性のあるかどうかわからない植物をそばに置きたくはない。というかもう数回カレー作ったときに使ってしまった。(・・・とりあえずお腹は壊していませんが。)
不安になるといてもたってもいられなくなった。 今朝からの雨も上がったので一枝ほどはさみで切り取り、さっそく近くの園芸店へ出向いた。どっちみちバルコニーでミニ菜園を作る予定だったのでちょうどよい。ついでにいろいろな野菜の苗を買おう。
大きな園芸店で、苗から鉢植えから観葉植物までいろんな花がある。よくある花屋さんのような切り花だけはない。私が好きな店の一つである。入店してすぐ目についた店員さんに、家から持参した枝を見せて尋ねた。「この枝は料理に使えるほうの月桂樹、それともいわゆる毒性のあるほうの月桂樹ですかね?」店員さんは、枝についている数枚の葉を一瞥し、すぐに匂いを嗅いだ。そして「こんなふうに良い香りのする葉は、本物の月桂樹です。毒性のあるLorbeerkirschはこんな良い匂いはしないし、だいいち葉はもっと細長いですよ」
良かった!
つまり私の家の月桂樹は「Echter Lorbeer」で、食べても大丈夫な種類だった。
ほっとして、その分野菜の苗をいろいろ奮発して6種類 合計10€以上も買った。週末からやっとあたたかくなり、いよいよ本格的な初夏が始まるらしいからバルコニーで、おいしい有機野菜を育てよう。
農家の孫娘なのだが、農業について具体的に祖母からはほとんど教わっていない。彼女たちがわずかばかりの田畑で汗をかきながら毎日精魂込めて働く後ろ姿ばかりが記憶に残っている。そのおかげで、実家の田舎で美味しい野菜やお米を食べることができていたと、感謝の念にたえない。
ドイツの都市にやってきてそろそろ十年だが、実家で食べてきた野菜とスーパーマーケットで買う野菜の味の差にはあいかわらずうんざりするが、郷に入れば郷に従えで仕方がない。だから、せめてバルコニーで栽培できるかんたんな野菜だけでも自分で育ててみようと思う。
幸いにも、バルコニーの日当たりはかなり良好なので。
