母の日の翌日、日本の母に感謝の気持ちをこめて手紙をしたためて 素敵なデザインカードと一緒に封筒で郵送することにした。母の日、ということで特別感を出したくて封筒の裏には花束のシールを貼った。
翌日、郵便局に寄る時間が無くて街角のキオスクに立ち寄った。
ここはたまたま仕事でよく訪れる 首都から40分かかる郊外の住宅街についたのでそこで発送することにした。いわゆるpostofficeではなくてその郵便局のしごとを請け負っている街角のKIOSKである。切手を販売したり、郵便物を受け付けている。郵便局だけではなく、DHLという民間の輸送業者の代行や、駄菓子や 小さな文房具などもいろいろ販売している。「Tante Ema Laden」というのだと、ドイツ人に聞いた。昔の日本の近所にもあった「よろず屋」である。ごたごたしている中にも不思議に秩序がちゃんと保たれているのはドイツ人経営だからか。
「この手紙を日本にエアメールでお願いします。」
「はい、喜んで」「花(のシール)が付いているね。」
「母の日のメッセージなんですよ!過ぎちゃったけど」
「ああ!そうなんだね。」とここで破顔一笑。「遅くても大丈夫。無事だと知らせようという子供の気持ちは親にとって、いつでも嬉しいものだと思うよ。
「ですよね! 少々遅れたってね!ありがとう。」
「どういたしまして!」
「ひきつづき(病気にならないよう)元気でいましょうね。」
という会話があってほのぼのとした気持ちになりながら、店を出た。
この国で久しぶりに心温まる場面だった。でもこの首都ではなくて、別の小さな町だというのがまた皮肉だ。
ついでいえば、このKIOSKの隣には 10人で満員になる机が4つの小さなカフェが併設された町の本屋さんがあり、パンデミックが起きる前はしょっちゅう通っていた。小さな本屋で、入って360見渡すだけでだいたいどんな本があるか見えてしまうくらいだ。本を注文するとたいてい1日か2日で届くからよくお願いしている。それにもともとこの店の本のセレクトが素敵なのだ。なんというか、初めて入ったときから感じたのだが、品揃えがしっくりくる表題の本が多くて、入るとホッとするのである。 ちいさいのに乱雑でなくて、中庭に面した店の奥には子どもコーナーがあって 動物形の大きなソファーに座って子どもたちがゆったりと本が読める様になっている。
こんな本屋が近所にあったら毎日どんなにいいだろう、毎日、散歩がてら通うのになあと思う。
また話がそれてしまった。
どっちにしても
ほのぼのする話だから、まあ良いかな。
