英会話勉強法完全マニュアル(1)

ドクター独学の英語英会話マスター

 

2. 英会話の勉強法|ビジネスパーソン初心者の「単語」学習!

 

出典「【英会話勉強法完全マニュアル】初心者が独学でビジネスレベル」さま
https://english-club.jp/blog/english-conversation-study/



単語集

英会話に必要となる英単語の「数」と「質」について説明する。
英会話を効率的に習得したいのであれば、「どの単語をどれくらい」覚えるのかについて考えてから学習を始めよう。

そして、次に英会話に必要となる英単語の「覚え方」と「教材」をご紹介する。
「どの単語をどれくらい」覚えればよいのかを理解したら、次は「どのように」覚えればよいのかについて考えよう。

2.1. 英会話に必要な英単語の「数」と「質」

英会話に必要な英単語

英会話に必要となる英単語の数は「1,000語」だ。
本当に1,000語で大丈夫なの?と疑う方も多いだろう。
しかし、これは言語学者の研究結果をベースとした信頼できる数字である。

「1,000語」といっても、どの単語でもよいわけではない。英会話で最も頻繁に使用される「最重要語の1,000語」を覚えなければならない。
また、それらの単語は「深く」学ぶ必要がある。

そして、英会話の目的によって追加で覚えなければならない専門用語もあるだろう。

英単語の数:英語の話しことばは「1,000語」で85%をカバー!
神戸大学の石川慎一郎教授は、話しことばでは、最重要語1,000語で約85%を占めるという研究結果を発表している。
一方で、獨協大学の教育工学准教授の堀江氏は、英語を適切に理解するには最低でも80%以上の単語を知っている必要があると指摘している。

話し言葉と書き言葉の英単語数の違い
また一般的に、使える単語(スピーキングに必要となる単語)の数は、聞いて理解できる単語(リスニングに必要となる単語)の数よりも少なくてよい。つまり、英会話ではリスニングでもスピーキングでも1,000語で十分なのだ。

英単語の質:「最重要語1,000語」は深く学ぼう!
英会話に必要な最重要語1000語
「最重要語1,000語」とは、中学3年間で習った単語だと思っていい。
学習指導要領では中学3年間で1,100〜1,200語を学習することになっているので、それらを使えるようになるまで深く学習しよう。

単語を見て理解できる知識のレベルと、その単語を自分で使える知識のレベルとは格段の違いがある。単語を使えるようになるためには、その単語が他のどの単語をよく使用されるのかなど、使い方を熟知しなければならないのだ。

例えば、「suggest」(提案する)は、中学で習う最重要語の一つだが、英語を学習している方であれば意味を知らない方は少ないだろう。
しかし、正しい使い方を知っているだろうか?

私は彼にこの本を読むことを勧める
「suggest」は「to不定詞」をとらない。
「動名詞(ing形)」はとる。「節」もとるが、「節」の中では「should」が省略されることが普通なので、節内の主語が三人称単数であっても動詞は原形のままである。
「suggest」を正確に使いこなせるようになるためにはここまで深く理解しておく必要がある。

また、最重要語は色々な意味を持っており、色々な使われ方もする。
そして「句動詞」といって、前置詞や副詞とくっついて全く別に意味に派生することもあるので、それらもカバーする必要がある。

 

 

 

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英会話勉強法完全マニュアル(1)


英会話の勉強法で悩んでいる初心者の皆さまに伝えたいことがある。
特にビジネスパーソンの皆さまに。



英会話は「独学」が基本だ。

 

オンライン英会話や英会話スクールだけでは、いつまでたっても英語を流暢に話せるようにはならない。
断言する。
独学なしには絶対に英会話を習得することはできない。

英会話勉強法のまとめ
では「独学」で何をすれば良いのか?

このコラムは、特にビジネスパーソンの初心者の皆さま向けに、英会話を独学で効率的に習得するための勉強法(トレーニング法)を詳細にご説明する。



なお、このコラムで紹介する英会話の勉強法は、第二言語習得研究と脳科学研究の知見をベースとしている。


1. 英会話の勉強法|ビジネスパーソン初心者向け学習フロー!
空っぽの箱の中からは何も出せない。英語を「口から出す」には、まずは英語を「頭に入れる」必要がある。当たり前のことだ。

何を頭に入れるのか?それは、言語の3つの基本要素である「単語」「文法」「発音」の知識だ。
言語を習得するというのは、「単語」を覚えて、その並べ方(「文法」)と「発音」を覚えことから始まる。

言語の基本 3要素
しかし、言語の3つの基本要素を覚えるだけでは、英語を流暢に使えるようにはならない。
それらの知識を無意識的に「自動的」に使えるようにする必要がある。第二言語習得研究では、このことを「自動化」という。
ちなみに、脳(神経)科学研究では「自動化」のことを「手続き記憶化」という。

英会話は「リスニング」と「スピーキング」の2つに分けることができる。
それらの能力を向上するためには、「自動化」しなければならない脳内の処理が5つある。
これら5つのことを無意識的に「自動的」にスムースに行うことができれば英会話力が向上する。

自動化させる脳内の処理

聞く(リスニング)    
① 単語の発音を聞き取って、その意味を理解する
② 聞いた文の構文や文法構造を解析し理解する

話す(スピーキング)    
③ 適切な単語を選ぶ
④ 構文・文法に沿って組み立てる
⑤ 適切な発音・イントネーションを選び発話する

上記の5つの脳内処理の自動化を促進する代表的なトレーニング方法は以下の通りだ。こ
れらのトレーニングは、知識を「自動的」に使えるようにすることが目的のため、The English Clubでは「自動化トレーニング」と呼んでいる。

リスニングとスピーキング強化用の主な自動化トレーニング

ディクテーション
(①②を自動化)    英文の音声を、一文ごとに意味と文法構造を理解しながら聞いて記憶し、それを文字に起こすこと。
音読
(①②⑤を自動化)    書いてある英文を、意味と文法構造を理解しながら声を出して読むこと。
シャドーイング
(①②⑤を自動化)    英文の音声を、意味を文法構造を理解しながら聞き、1〜2語あとを影のように追いかけて声に出すこと。
ディクトグロス
(①②③④を自動化)    ディクテーションのあと、聞き取れなかったところを前後の関係や文法・意味から想像して文を完成させること。
リフレージング
(①②③④⑤を自動化)    聞いた英文、もしくは読んだ英文を、他の表現方法で言い換えること。
サマライジング
(③④⑤を自動化)    聞いた英文、もしくは読んだ英文を、長文を自分のことばで要約すること。
英会話を効率的に習得するには、上記の「自動化」の他に、よく使われるフレーズ(定型表現)や言い回しを覚えることも必要だ。しかし、これはあくまで流暢さを向上させるための補足的な学習と考えた方がよい。

それでは、まずは言語の基本要素の「単語」「文法」「発音」の学習方法を説明し、次に「スピーキング力」と「リスニング力」を向上させるためのコツとトレーニング方法を説明しよう。

 

 

via ドクター独学の英語英会話マスター