青のオーケストラ SeasonⅡ 十六話
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今回からの登場人物の紹介。

金子さん
山茶花音大附属高校二年生。〈だと思う〉
トランペット奏者。
巌虎さんにどつかれ、泣かされる。
しかし、巌虎さんのサポートを受ける事となる。
彼女は演奏会までに大化けする。
前回の続きより。
須磨先生「聞いたよ。又コンクール制覇したんだって」
鮎川先生「ああ、そっちも頑張っているらしいな」
須磨先生「楽しくやってるよ。
何せこれが他の国を招いた初の開催だから、前例が無くて大変だよ」

須磨先生「鮎川の教え子に逢えるのが楽しみだよ」
鮎川先生「今回ウチからは弦と菅の七名の生徒が参加する。
宜しく頼むよ」
須磨先生「解ってると思うけど、ふるい落としがあるよ」

須磨先生「そう甘くない事は理解してるさ。
虎穴に入らずんば虎子を得ず・・・何てな」

須磨先生「巌虎さんの事か?」

巌虎さん「おせぇぞ、須磨」
須磨先生「申し訳ありません」
巌虎さん「俺は無駄な時間が嫌いなんだよ」

試験後・・・
ハルちゃん「受かった」

鮎川先生「おめでとう!ジュニアオケの練習は想像以上に厳しいと思う。
何か困った事があったら遠慮なく言いに来なさい」

ハルちゃん「全員受かって良かったね」
一「結局、連絡先交換したのかよ」
佐伯君「だってあの人しつこいから・・・」
一〈佐伯以外は眼中無しか・・・今に見てろよ〉

一〈昴雪人・・・〉


昴君「おはよう、二人共はやいねぇ・・・どうかした?」

龍二〈上には上が居る事を忘れるな〉

昴君「あぁ、座席表はそこに書いてあるから・・・青野君はあっち」



練習で、
巌虎さん「もう一度」

巌虎さん「もう一度、もう一度、もう一度」

巌虎さん「誰が只、繰り返せばいいって言ったよ。
何が駄目なのが頭で考えながら吹け馬鹿野郎!」
金子さん「済みません」

巌虎さん「俺が良いと言うまであそこで聴いていろ」


一〈巌虎玄六、難しい人だって噂には聞いていたけど・・・
一切の狂いを許さず、一人一人の音を聞き逃そうとしない〉

巌虎さん「もっと来い」

巌虎さん「良いじゃねーか、今のは要求以上の出来だった。
やれば出来るじゃねーか」

一〈基本厳しくて怖いけど・・・オケが良い波に乗った時は別人だな」


一〈これが・・・オーディションを合格した人達の実力〉

佐伯君「納得いかない。例え仮決めの席順たとしてもおかしいよ」

敦美君「良かったじゃないですか」
一「敦美先輩、敬語辞めて下さい。
逆によそよそしくて、何か悲しいです」

敦美君「じゃ、辞めるね」
一〈ちょっと苦手だなぁ・・・この人〉

一「それより一番後の席が期待されているってホントですか?」
敦美君「うん、オケに依っては一番後に次期コンマスが座る事があるからね」

一「指揮の巌虎さんてホント厳しくですね。
あんな言われ方したら心が折れてオケ辞めてもおかしくないんじゃ?」
敦美君「それは大丈夫、巌虎さんのサポートはピカイチだから」
佐伯君「俺は嫌いだけどね」
敦美君「巌虎さんに何て事を・・・」

佐伯君「俺たちもちょっと練習していかない?」
一「うん」

一〈多分、こいつも俺も同じ・・・楽しみたい〉

一〈巌虎さん〉
巌虎さん「止めるな」

一〈止めるなって言ったって・・・おいおい、飛ばし過ぎなんじゃねーの〉

巌虎さん「もういい、何か言いたい事がある様だな」
佐伯君「俺は貴方の指導のが嫌いです」

巌虎さん「似てるな・・・お前、オリビアの息子か?」
佐伯君「オリビアは俺の母です」


巌虎さん「やっぱりそうか。ドイツで一緒に仕事をした事がある。
幼い子が居るのは知っていたが・・・そうか、もうこんなデカいのか。
しかし、お前オリビアそっくりだな。見た目だけじゃねぇ・・・
俺に食って掛かってくる生意気な性格もな。オリビアは元気か?」

佐伯君「多分・・・余り連絡をとっていないので」
巌虎さん「そうか。まぁ家族の形は色々あるよなぁ。
すまなかった。無神経な事を聞いたな」

巌虎さん「お前、音楽は好きか?」
佐伯君「好きです。好きだからこそ、楽しくやりたい」

巌虎さん「楽しいって気持ちは当たり前だし・・・
音楽をかる上で大前提あるべきだと俺も思う。
だが、それだけじゃ上に行けねぇ・・・」

巌虎さん「佐伯、今回のオーディションに受かった奴等の共通点は解るか?」
佐伯君「一定水準を超えた技術力」
巌虎さん「違う・・・飢えだ」

巌虎さん「今回、音大付属の生徒が多いだろ?」
巌虎さん「俺はその飢えに応えてやりてぇ・・・俺は古い人間だからよ。
皆でワイワやるのは性に合わない」

巌虎さん「只、これだけは言っておく」

巌虎さん「俺はお前達に出来ない要求はしない。
練習中に無理難題を吹っかけている様に見えるかも知れないがな」

一「俺、巌虎さんのいう事も少し解るよ。
因みに親父の教え方もかなりキツい教え方だったぞ。
自分の為になると思うなら、巌虎さんを利用する位の気持ちでいいんじゃね?」
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