その子供は、赤ん坊を背負っていました。




見た瞬間 息を呑み、
見てはいけないと感じました。



2歳くらいのその子の後ろにいる赤ん坊は



その子が産んだのだ



と直感したのです。





少しずつ腹が膨らみ
そしてむき出しの"生"を産み落とす



モノクロの中で、
産み落とされたその赤ん坊だけが
色を持っている


泣いているようにも見えるけれど
声は聞こえない



いや。
その赤ん坊にとって
"生"を受けるのは
これが初めてではないのかもしれない



息をしているはずなのに
その胸は全く波打っておらず



その顔は何かを悟っている





そんな映像が
まるでフラッシュバックのように
私の中で
残酷なほど鮮やかに再生され



衝撃に足がすくんで
その場から一歩も動けず



私の目はふたりを捉えたまま



映像は再生を続け
昔のカセットテープのように
巻き戻ってはまた再生を始める。



どこかで警笛に似た鐘の音が鳴った気がしました。






その刹那





子供の目が
真っ直ぐにこちらを見据えていることに
気がつきました。




いつから?



目が合っていることに
何故気付かなかったのか。




存在を知られてしまった。



そう思いました。




お互い何も発することなく
しばらく見つめ合っていました。




ふと


その子の瞳に何かが映っていることに気付き
体は動かないのに


私の目はその子の顔の前まで
近寄りました。







見開かれたその瞳の中に



何の表情も浮かべていない



私自身がいました。





そして 悟りました。






この子も



赤ん坊も



私自身なのだ。



と。




あぁ・・・
こんなところに・・・



瞳の中の私が頬を緩めた瞬間




すっと風が通り抜け
2人の色が徐々に薄くなり




そして




消えました。














夢でした。



今朝 目が覚めた時
忘れてはいけない何かを
忘れてしまったような。


そんな感覚があって


思い出そうとしたのですが
なかなか思い出せず
もやもやしたまま



出かけるために家を出た瞬間



夢の中の出来事を
全て思い出したのです。




怖ろしさを感じていたはずなのに



思い出したそれは
とても温かいイメージを持っていました。




その意味とか
考えようと思ったけれど
やめました。



意味があるなら
いつか見つける時が来るような気がします。









水着・・・?


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