今年の年明けは
元旦、2日と
連続して権現舞とのご縁。
元旦は、岩手山麓に本拠地を持つ
篠木神楽の権現舞
そして、2日は
ユネスコ無形文化遺産となっている
早池峰岳神楽である。
(動画は早池峰岳神楽)
岩手県中央部にある
2つの大きな山から
衆生に福徳を分け与える神の使いが
やってきたんである。

さて、早池峰。
様々なヒトによって
「瀬織津姫」説が唱えられているせいか
「早池峰山の神は瀬織津姫」
が一般化している。

が。
早池峰神社によると
「早池峰大神」と申し上げるのが
正式のようだ。

「既にある神名をつけるのではなく
その土地の特性、個性に合わせた名を
神名とする。」
という姿勢が見える。
これは
日本文化が持つ
「言霊思想」によるものだろう。
変幻自在のエネルギーも
名をつけると
その働きや特性が限定される。
これは、思考現実化のメカニズムである。

早池峰山を地質学から眺めると
約4億年の歴史を持つ。
それ故、
山頂付近には
高山植物が豊かにある。

土地の持つエネルギーは
4億年の地球の生命として
じっくり練り上げられているだろう。
繊細で柔らかく、
宇宙の秩序を反映しているであろう
凛とした空気を持っているようだ。
そして、「豊か」である。
物質を生み出す前にある
「生命が持つ本来の豊かさ」
エネルギーレベルのものだ。

これは、
この山のエネルギーフィールドに
長年住んでいるところから来る
体感である。

日本神話で語られる神名をつけるなら、
豊受大神、となるだろうけれど、
その土地の歴史を想うなら、
地球の神(ガイア)であり、
宇宙レベルの神である。

今回、ありがたいことに
神おろしの儀式直後、
頭を噛んで頂けた。

私が権現さまに頭を噛んで頂いたのは
2回目で、
1回目は
豊受大神を主祭神とする神社の
権現さまだった。

年末も、豊受大神を主祭神とする
別の神社の大祓式に出くわしている。
ここには、マリア観音
(よりによって、
蒲生氏郷の妹 持参のものだ)
が、
納められているお寺が脇にあり

なるほど。豊受大神が
キリスト教の世界に現れると
聖母マリアなんだな。
と、思ったばかりである。

日本には本地垂迹、
神仏習合の思想がある。
明治維新で廃れてしまったけれど、
「この神とあの仏は同じエネルギー」
という思想のエッセンスは
エネルギーという視点から見ると
とても納得のいく理論になっている。

一方で、
早池峰山のように
エネルギーフィールド自体の質が
練られている場合、
自分のエネルギーフィールドにあった質で
その神の表現は現れるだろう。

早池峰のエネルギーフィールドに
触れた時、
瀬織津姫、を感じる人もいれば、
別の神を感じる人もいるだろう。
もちろん、それが男神であっても
問題はない。

ただ、
誰かが言っていたから、という
「思い込み」を持ち込むのは
このフィールドにはふさわしくない。
というか、もったいない。と思うのだ。

この山のエネルギーフィールドは
4億年ずっと、宇宙と繋がって
地球の生命としての営みを行なっている。
自分の生命を
このフィールドに持ち込んで、
自分の生命で直に
そのフィールドに遍在する「神なる何か」を感じること。
その上で、「自分が一番納得できる
働きの神の姿に投影する」。
それでもきっと、
自分が生きる中で、
早池峰を意識する度に
その印象も
変わり続けるだろう。

「神名にこだわるなかれ」

やはり、この山の神をお呼びするには
ただ、「早池峰大神」
が一番ふさわしい。

<おまけ>
こちらは、元旦の
岩手山麓から来た権現さま。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。



*インスタの方では
他にも権現さまの舞の風景をアップ
しております。
(酔っ払ってたり、ブチ切れてたり)
ご興味のある方はこちらもぜひ。