2人の子供と手を繋いで私は真ん中で。
のび太は『0+0ってなんだと思う?』
私は『そんなの0に決まってるじゃん』
のび太『違うよ。無限大♾』
私『あなた、また0にこだわってるのね。』
のび太『0のこと考えると頭おかしくなるよね』
私『全然共感できないけど、小さい時に療育の先生がのび太みたいに0を考える人は算数の天才だって言ってたよ。』
のび太『僕、天才なの?』
私『天才かは知らないけど、算数得意でしょ。そーゆー脳みそってこと』
のび太『僕、算数と理科が好きだよ。特に理科』
私『へー理科好きなんだね』
のび太『でも、理科には犠牲が付き物だからね』
私『犠牲って動物実験のこと?』
のび太『そうだよ。命って大切だよね。』
私『確かに動物実験で科学も医療も進歩してるもんなぁ…。でもこれ言ったらキリないよね。そもそも動物食ってるし』
のび太『そこだよねー。ほんとそれ。』
のび太『命って大切なんだよ。髪の毛は無くなっても大丈夫かな?』
私『髪の毛と爪は大丈夫だね!あとはなくなったら終わり』
のび太『ゲームの命は残るね。』
私『はあ?
意味わかんない。そーゆーのは知的財産っていうの。自分が死んでも自分が作ったものはずっと残るから。
でもね。何も残らなくてもそばにいた人の心の中に残るから大丈夫よ。その人も死んだら本当に何もなくなっちゃうけど、それだけで生きてる価値としては充分なんじゃないかな。だって、のび太はママが死んでも忘れちゃうなんてことないでしょう。だから、それだけでいいの。』
のび太『そうだね。』そう言ってギュッと手を握りしめてきた。
君が怖い『死』が少しでも和らげばいい。
今日は『四月は君の嘘』っていう漫画を読んだからそんな言葉が出てきてしまった。
そう。君を育てるのはいつも大変だ。泣いたり怒ったり大騒ぎして。
でも、私は君と過ごしているこの9年で沢山の色を見た。書いてるあいだにもう今年になっちゃった。さようなら2020。2021はどんな色になるだろう。今から楽しみだ。
