この陸中大橋付近は、釜石線の中でも屈指のビューポイントとして人気な場所である…


花巻へ向かう列車は、左手上方にこれから通る鬼ヶ沢橋梁を眺めながら、陸中大橋駅に到着する…

陸中大橋を出発すれば、程なく突入するトンネル内で半ループを描きながら、高度を稼ぐ……

そして、トンネル抜ければ眼下には、先程通って来たばかりの釜石線と陸中大橋駅………

左手にそんな景色を眺めながら鬼ヶ沢橋梁を渡り、遠野/花巻へと向かうのだ…………



時と場合によっては、先程陸中大橋ですれ違った対向列車が同じ方向に走っているシーンを、遥か眼下に眺める事も出来るのだ……(現時点では、はまゆり2号で確認出来た…)



そんな陸中大橋では、その筋の方々と一緒に、鬼ヶ沢橋梁を渡るSL銀河を狙う…

しかし、みんな立派なカメラをお持ちな様で………キョロキョロ



こっちはたかだか、CASIOのコンパクトデジカメである…

何だかちょっと、恥ずかしくなってきた………ショボーン



暇潰しに携帯いじっていると、釜石行きの普通列車が鬼ヶ沢橋梁を駆け抜け、数分後に陸中大橋駅へと到着した…

やがて、我々の背後を普通列車が通過した頃、いよいよSL銀河も出発だ!

長い汽笛が仙人峠に響き渡る……

あとは頭上の橋梁に彼が現れるのを待つばかり………




ここ仙人峠越えは、SL銀河の客車が“動力付きになった理由”を示す場所だ…

勾配がきつい為、SL一人では客車を引っ張り上げる事が出来ない……

そこで、北海道から譲り受けた動力付きの客車にする事で、この仙人峠を協調運転で乗り越えよう……と、いう狙いだ………

動力源を持った客車という事で、盛岡⇔花巻間は実際、客車がSLを引っ張って走行もしているのである…………




そんな“動力付き”客車とSLの鼓動が山合に轟け出せば、SL銀河はひゅっと森の影から現れる…

緑色の山合に、真っ赤に塗り替えられた橋梁、そして、SL銀河の青色のグラデーションがミスマッチで、なかなかお洒落である……





一瞬でSL銀河が駆け抜ければ、皆も一斉にその場を立ち去る…

本当に、閑静な山合の、日曜日の昼間の一瞬の賑わいである……



自分も次の撮影ポイントへ向かう…

かつての国道283号線の難所、仙人峠を車で越える……

新しいルートが出来てからは滅多に通らなくなった仙人峠だが、SL銀河の追っ掛け人は、この道を通って遠野へ向かう………



自分が次にやって来たのは、足ヶ瀬……

鉄絡みでは、初めて寄り道する場所だ………



足ヶ瀬駅のちょい東側に、いい感じの空き地が有ったので、車を止めて踏み切りからSL銀河を狙ってみる事にした…

列車待ちの間、太陽光の位置を考えて、左右のどちらから狙うか試行錯誤する……

結果、列車の左側から撮影してみる事にした………



およそ10分くらいで、SL銀河が現れる…

足ヶ瀬駅にて運転停車の為、その足を緩める……



自分の目の前を通過するSL銀河…

車体が重厚な為、ジョイント部を通過する際の地響きがドスン!ドスン!と、半端ない………







午前の部…最後に向かうのは、平倉⇔岩手上郷間の、平野原踏切である…

足ヶ瀬に列車が停車している間に、急いで先回りをする……

田んぼの中で線路が90゜の弧を描き、ここも車両全体を見渡せる絶好のビューポイントだ………



弧の内側から狙うのがベストだが、太陽光の関係で敢えて外側から狙ってみる…

遠くで踏切の音が聞こえ出せば、ターゲットのお出ましだ………