私は、おそらく親父のような思考をしています。

しかし、それは悪いとは思っていません。

むしろ、現代を客観的にみることができる強みであると思っています。

下記に綴っている内容があまりにも親父っぽいので、言い訳として記載しています。

決して上からものを言っているのではなく、あくまで私が感じていることです。

今回のお題は、現代人の思考についてです。

私は、若者の一人です。30歳です。

30歳ともなれば、お金を自分で稼ぎ、使いたいお金は自分の趣味へ大いに使える時期。

無事就職して、長く勤めていれば、収入が安定し始め、仕事にも慣れ、一番楽しい時期なのかもしれません。(私はそうではありませんが)

今回は、ある番組を例に挙げて、現代人の思考について綴りたいと思います。

 

私の周りでは、「●チェラー」という番組が流行っています。

昔、「あ●のり」という番組がありましたが、それを思わせる番組です。

私は、この類の番組が苦手です。

リアリティと宣伝しながら、やらせのような(本人たちは真面目なのかもしれませんが)恋愛。

見ていて恥ずかしくなります。

悪く言うと、出演者たちは、ちゃんとした役者ではない(そこがリアルというということなのでしょうが)のに、自分の恋愛ストーリーに酔いしれているように見えてしまいます。

 

なぜ、このような番組が流行るのかというと、

いわゆる快楽ということと密接に結びついていると思うのです。

現代社会は、資本主義、自由主義です。

わたしには、自由を叫びすぎて、人の快楽を追求しすぎるあまり、

本来、その自由を手に入れるために、政治を監視し、社会問題を注視するべき思考が失われていると思うのです。この番組が流行る傾向には、マスコミが煽らせた、恋愛至上主義が根底にあるものと思います。

 

恋愛という感情は、「恋は盲目」という言葉がある通り、

本来、人間が持っている生物的感情に近いです。つまり本能です。

本能は、思考よりも強く、そこに流れることは簡単です。

私は、恋愛を悪く言うつもりはありません。

むしろ、人間の心を豊かにするものと思います。

しかし、それは個人で得て、経験として自分の心を耕すものです。

 

現代の社会は、儲けが優先され、社会の役に立つ思考をさせる番組はほとんどありません。

人々が、とっつきやすく、流されやすく、沼にはまりやすい番組を作るのです。

恋愛番組というのは、これにばっちり当てはまっているわけです。

 

恋愛も大事かもしれない、しかし、もっと大事なことがあるでしょうと私は言いたいのです。

なぜ、私がこのようなことを言うのかというと、

私の親友の中には、上に書いた番組を見るのにもかかわらず、

全く政治に関心がない、社会問題に関心がない人が多いからです。

私も政治や社会問題に詳しいわけでも、興味があるわけでもありません。

しかし、最低限日本国民として行うこと、知っておくべきことはあるでしょう。

 

最近で言えば、選挙です。

私の友人には、忙しくて選挙に行けないと言った人がいました。

待って?あの番組見る時間はあるのに、選挙には行けないってどうゆうこと??

また、半導体の話をだしても、何のことやらで、「はんどうたい」って何?と言われました。

 

これからを担う私たち世代は、こんなんでいいのかと思うのです。

これでは、若者に選挙権をと訴えたところで、無駄なわけです。

本質を見抜く力がないのです。マスコミやSNSの投稿に煽られれば、それに流されるのです。

 

マスコミの本来のあり方は、情報を私たちに正しく素早く届けること。

”本来であれば”政治を注視しする役目。

しかしながら、私が見る限りでは、どうでもよいことを面白おかしく騒ぎ立てているように見えます。面白おかしく騒ぎ立てれば、それだけそれに引き寄せられる視聴者がいるわけです。

現代人は、日本という社会をよりよくするには、自分たちが教養を持ち、しっかりそれについて向き合わなければならないことを、忘れているように思います。

上記に書いた、マスコミが煽りたてた、恋愛至上主義の妄想にふけり、現実から逃避しているようにしか思えないのです。そのほうが生活するうえでは楽なのです。

 

このままでは、自由主義、資本主義の中に現代人の思考は埋もれ、

利益優先、快楽優先になり、日本の社会を壊していくのではないでしょうか。