絆 2
前回からの続きです。
急いで病院に行く用意をした。
オカンは
とても行ける状態ではないので
えぃと姉の二人で
行く事になった。
えぃは不安のあまり
何か兄の物を身につけていたくて
事故の時に兄がつけていたというネックレスをつけた。
先ほど病院から
姉とオカンが兄の私物として持ち帰った物だ。
ローリングストーンズの
あの舌のモチーフの
シルバーのネックレスだった。
少し兄の血が着いていた。
兄は一度
事故現場から近くの病院に運ばれたが
重体のため
国立病院に搬送された。
タクシーを呼び
姉と二人で国立病院に向かった。
病院に着いても
兄とはもちろん面会できず
ICUの奥の部屋に連れられた。
先生から兄の状況を聞いた。
兄は頭を強く打ち
ひどく脳内出血をしており
このままでは命が危ないので
手術をしなければならなかった。
ただし手術が失敗して死に至る事もあります。
脳なので今後
手足が不自由になるかもしれないし
寝たきりの植物人間になるかもしれないし
後遺症が出るかもしれないが
私達にも今はどうなるかは
わかりません。
と先生に言われた。
それを承知の上、
手術の同意書に拇印して欲しいとの事だった。
頭が真っ白になった。
オカンも不在なのにそんな決断をしていいものか。
でも手術をしなければ
兄は確実に助からない。
迷う暇はなかった。
姉は拇印を押した。
姉の指は震えていた。
それから
手術の準備をする為
ICUの外で待った。
しばらくすると
手術室へ向かう為
兄がICUから運ばれて来た。
えぃはその時初めて
事故後の変わり果てた兄の姿を見た。
頭は包帯でぐるぐる巻きで
目元はひどい打撲で
真っ青になっていた。
もちろん意識はない。
「お兄ちゃん!
頑張って!!」
本当に一瞬だった。
兄は直ぐエレベーターに乗せられ行ってしまった。
いきなり突き付けられた現実。
兄がこんなにも大変な事になっているなんて…
えぃと姉は
そのまま床に泣き崩れた。
しばらくしてから
えぃと姉も手術室の前へ移動した。
手術室に移動して1時間くらいたった頃
中から先生が出てきた。
「準備が整ったので
今から手術を初めます。」
「先生よろしくお願いします!!」
兄が死んでしまうかもしれないだなんて
受け入れられなかった。
「お願いだから
絶対死なないで!!
後遺症で手足不自由になっても
一生看病するし
植物人間でも構わないから
死なないで!
生きて欲しい!!」
薄暗いロビーで
祈り続けた。
ただただ祈り続けた。
続く
急いで病院に行く用意をした。
オカンは
とても行ける状態ではないので
えぃと姉の二人で
行く事になった。
えぃは不安のあまり
何か兄の物を身につけていたくて
事故の時に兄がつけていたというネックレスをつけた。
先ほど病院から
姉とオカンが兄の私物として持ち帰った物だ。
ローリングストーンズの
あの舌のモチーフの
シルバーのネックレスだった。
少し兄の血が着いていた。
兄は一度
事故現場から近くの病院に運ばれたが
重体のため
国立病院に搬送された。
タクシーを呼び
姉と二人で国立病院に向かった。
病院に着いても
兄とはもちろん面会できず
ICUの奥の部屋に連れられた。
先生から兄の状況を聞いた。
兄は頭を強く打ち
ひどく脳内出血をしており
このままでは命が危ないので
手術をしなければならなかった。
ただし手術が失敗して死に至る事もあります。
脳なので今後
手足が不自由になるかもしれないし
寝たきりの植物人間になるかもしれないし
後遺症が出るかもしれないが
私達にも今はどうなるかは
わかりません。
と先生に言われた。
それを承知の上、
手術の同意書に拇印して欲しいとの事だった。
頭が真っ白になった。
オカンも不在なのにそんな決断をしていいものか。
でも手術をしなければ
兄は確実に助からない。
迷う暇はなかった。
姉は拇印を押した。
姉の指は震えていた。
それから
手術の準備をする為
ICUの外で待った。
しばらくすると
手術室へ向かう為
兄がICUから運ばれて来た。
えぃはその時初めて
事故後の変わり果てた兄の姿を見た。
頭は包帯でぐるぐる巻きで
目元はひどい打撲で
真っ青になっていた。
もちろん意識はない。
「お兄ちゃん!
頑張って!!」
本当に一瞬だった。
兄は直ぐエレベーターに乗せられ行ってしまった。
いきなり突き付けられた現実。
兄がこんなにも大変な事になっているなんて…
えぃと姉は
そのまま床に泣き崩れた。
しばらくしてから
えぃと姉も手術室の前へ移動した。
手術室に移動して1時間くらいたった頃
中から先生が出てきた。
「準備が整ったので
今から手術を初めます。」
「先生よろしくお願いします!!」
兄が死んでしまうかもしれないだなんて
受け入れられなかった。
「お願いだから
絶対死なないで!!
後遺症で手足不自由になっても
一生看病するし
植物人間でも構わないから
死なないで!
生きて欲しい!!」
薄暗いロビーで
祈り続けた。
ただただ祈り続けた。
続く
絆
いつも
アホな記事ばっかりですが
たまには真面目な事を
書こうと思います。
7年前に体験した
嘘偽りない実話です。
えぃの兄ちゃんは
バイク乗りです。
昔からしばしば事故を起こしてケガしては
家族皆を心配させたものです。
今から7年前の6月
当時勤めてた職場の会議があり
そのあとみんなで
飲みに行きました。
飲んでいると携帯に姉から着信が。
出ると
「今どこなん?
兄ちゃんが事故に遇って
今オカンと病院おるんやけど
家にのん(妹、当時中2)
が1人やから早く帰ってあげて。」
と…。
かなりショックを受けたが
また事故か…。
ホンマに兄ちゃんは世話が焼けるわ…。
といつも通り
大した事故ではないと思っていた。
家に帰ると
妹が1人でテレビを見ていた。
しばらくすると
オカンと姉ちゃんが
帰ってきた。
オカンはかなり
げっそりして
姉ちゃんが支えるように抱えている。
オカンはそのまま帰るなり
直ぐに寝込んでしまった。
それから
姉から初めて兄の状況を聞いた。
兄はかなり強く頭を打ち
ICU(集中治療室)で検査をしている最中で
もし万が一容態が急変したら
その時はすぐに連絡が入るとの事だった。
姉はえぃと妹が
不安になってはいけないと
その時まで詳しく話さず冷静を装っていたのだ。
その時になって
初めて事の重大さに気付いた。
えぃは
ショックで言葉を失うと
姉は
「まだどうなるかわからんし、
何事もなかったら明日また病院に行こう。」
と電話を鳴らない事を
祈りながら
寝る事にした。
すると
深夜に病院から電話がかかってきた。
兄の容態が悪くなり
緊急に手術をするので
すぐに病院に来てほしいとの事だった。
続く
アホな記事ばっかりですが
たまには真面目な事を
書こうと思います。
7年前に体験した
嘘偽りない実話です。
えぃの兄ちゃんは
バイク乗りです。
昔からしばしば事故を起こしてケガしては
家族皆を心配させたものです。
今から7年前の6月
当時勤めてた職場の会議があり
そのあとみんなで
飲みに行きました。
飲んでいると携帯に姉から着信が。
出ると
「今どこなん?
兄ちゃんが事故に遇って
今オカンと病院おるんやけど
家にのん(妹、当時中2)
が1人やから早く帰ってあげて。」
と…。
かなりショックを受けたが
また事故か…。
ホンマに兄ちゃんは世話が焼けるわ…。
といつも通り
大した事故ではないと思っていた。
家に帰ると
妹が1人でテレビを見ていた。
しばらくすると
オカンと姉ちゃんが
帰ってきた。
オカンはかなり
げっそりして
姉ちゃんが支えるように抱えている。
オカンはそのまま帰るなり
直ぐに寝込んでしまった。
それから
姉から初めて兄の状況を聞いた。
兄はかなり強く頭を打ち
ICU(集中治療室)で検査をしている最中で
もし万が一容態が急変したら
その時はすぐに連絡が入るとの事だった。
姉はえぃと妹が
不安になってはいけないと
その時まで詳しく話さず冷静を装っていたのだ。
その時になって
初めて事の重大さに気付いた。
えぃは
ショックで言葉を失うと
姉は
「まだどうなるかわからんし、
何事もなかったら明日また病院に行こう。」
と電話を鳴らない事を
祈りながら
寝る事にした。
すると
深夜に病院から電話がかかってきた。
兄の容態が悪くなり
緊急に手術をするので
すぐに病院に来てほしいとの事だった。
続く




