本質。
これまでの生き方。
重ねてきた行い。
それらすべてを否定せず、ただ受け入れられた瞬間があった。
「自分を好きだ」と、条件なしに思えたとき。
「赦す」という言葉が、頭ではなく身体に落ちたとき。
そこから、静かな統合が始まった。
これから向かおうとしている未来の姿と、
これまで生きてきた私が、ゆっくりと溶け合い、混ざり合う。
その中で生まれたひとつの確信がある。
――スピリチュアルな能力を、もう全開で使って生きていい。
そう自覚した瞬間、
まるで一柱の光の路が、身体の中心をまっすぐ貫いたような、
圧倒的な一体感に包まれた。
統合後の姿
どうしても確認したくなった。
統合したあとの、自分の姿を。
そこで目にしたものに、衝撃が走る。
強いまなざし。
はっきりとした肌と髪の色。
直線的な眉。
すっと通った鼻筋。
きりりと結ばれた唇。
そこにあったのは、美しさというよりも――
畏怖。
その言葉が、あまりにもぴったりな肖像だった。
「この姿で、生きる」
心が震えながらも、
その想いを何度も、何度も、深く落とし込んだ。
変化は、静かに、しかし確かに
少し眠っては目が覚める。
そんな一夜を過ごした翌日から、身体に変化が現れ始めた。
まず、声。
低くなった。
腹の底から響くような、芯のある音色。
まっすぐで、濁りのないエネルギーを帯びた声。
そして、愛想笑いが消えた。
媚びるような曖昧な微笑は影を潜め、
代わりに、要求をはっきりと言える自分がそこにいた。
おどおどしない。
過剰に不安にならない。
気を遣いすぎない。
嫌なものは、嫌。
その意思を、疑いなく自覚できるようになっていた。
一言で言えば――
ためらいがない。
怖いものがなくなり、
言いたいことを、言いたい形で言える。
そんな感覚に、静かに包まれていた。
そこに在る、ということ
ずっと憧れていた在り方の私が、
確かに、そこにいた。
承認欲求はない。
焦りもない。
ただ、静かに佇んでいる。
やがてここへ辿り着く人たちの訪れを、
もう知っているかのように。
待つでもなく、急かすでもなく。
ただ、そこに在る。
それが、統合を経た私の姿だった。