年の瀬も近づき、あっという間に10年代も終わりますね。
結局、ロックは音楽シーンの最前線に戻ってくることはありませんでした。
数々の話題で上がったロック・バンドは大半が再結成かツアー終了とかそんなのばっかで
それを評価してもいいんですが、ただの懐古厨に陥ってしまうので。
00年代にパンクロック・リバイバルが起き、そのままエモやハードコアが流行ったのもほんの一瞬。
スクリーモとかもっと流行るかなと思ったけど、結局中盤に始まったフレンチ・エレクトロ〜ダブステップが猛威を奮い、EDMが乱立。
やはりサンプラーかけてるわけでもない、リズムが単一でウワモノだけ変えましたみたいなものにしか聞こえなくて
当時(ていうか今も?)のクラバーなんてSNSに上げるためにクラブ行ってる感じしかしなくて、本当に音楽を求めてる感じがなくて、クラブ誘われる度に苛々してましたね。
しかし、そことは完全に決別できている刷新された音楽(というか才能)が次々と出てきたのも間違いなく
James Blake、Lorde、Lana Del Rey、FKA twigs…
音楽を各個性によって深く進化させた新人が次々と輩出。
それはほとんどがソロ・アーティストだったりするし
00年代からも勢いが止まらないのは、HIPHOP/R&B勢ですね。
しばらくはこの流れは変わらないんじゃないかなっていうのも個人的な見解です。
さて、10年代の総括はこの程度にしておいて、2019年の各ベストを発表していきます!
Disc of the year 2019
MAGDALENE/FKA twigs
今年は様々なアルバムがリリースされてきた中で、充実作が非常に多くて悩みどころが多かったです。
間違いなく1番聴いたのはThe Chemical Brothersですし、アメフトやヨークもよかった。
その中でもぶっちぎりでもよかったです。
1stを更に進化させて、より肌身に染みる、それでいて作品としての形としても流れを完全に作っている、まさに傑作と言っていいと思います!
詳細はblogにも上げてますのでこちらで↓↓
GIG of the year 2019
Janelle Monae@FUJI ROCK FESTIVAL
GREEN STAGE
(グラストの映像です)
これは最早説明不要。
このタイミングって非常に難しかったんですよ。
私自身も30分だけ観たら、REDでTro Y Moi観ようと思ってたくらいですし
寄りによって、この次のアクトがELLEGARDENで、エルレキッズとフジロッカーの混じり合いが半端ない感じになってて、不安に包まれてました。
ただ私はめちゃくちゃ泣きました。
なんだろう、あの抱擁力。
こんなに心に刺さるアクトなんてなかなかない。
18年のKendric Lamarと同様のものを感じましたね。
気がついたらフルタイムで観てて、Tro Y Moiもちょろっとしか観れなかったんですが最高でした。
終演後、振り返るともう泣きまくってる人ばっかでした。
アレは凄い…
Music Video of the year 2019
Silhouettes/American Football
この曲自体が持つ死生観がそもそもすごい好きなんですが、そこに内在している感情の壮絶な部分がうまく表現されてる映像だなぁと思います。
もともと自然とかを引き合いに出される映像がとても好きなのです。
他にもRideやCranberriesも候補でしたが、バチッときたのはこの曲ですね。
途中の彷徨ってるシーンだったり、ふと意識が移り変わる感じとか、この曲の特徴だったり雰囲気がしっかりと出てますよね。
Song of the year 2019
To Believe/The Cinematic Orchestra feat.Moses Sumney
アルバムサイズでも素晴らしかったのですが、単曲で何が聴きたいかというのを問われたら
今年ノータイムで出てきてた曲ですね。
とりあえず、イントロからヤバくないですか⁉︎
少ない音色で心の内部を少しずつ曝け出していき、シンプルなメロディーで入り込んでくる屈指の名曲だと思います。
そして、後半はコーラスとストリングスが重なり、これ以上ない至高の感情のハーモニーになってる涙腺決壊モノの結末に持ってかれます。
さて来年も続々と大物の来日が決まってます。
今回のダウンロードも例年以上に盛り上がってますし、私も前日のマイケミの大阪公演は行こうと思ってます💨
(幕張のダウンロードは日曜なので厳しいです💦)
そして、恒例の来年の苗場希望を挙げときたいと思います。
FKA twigs
Ride(毎年言ってるな)
The Cinematic Orchestra
Flying Lotus
Bon Iver
Foals
Massive Attack(ないって分かってる)
Bloc Party
それでは長くなりましたが、これにて今年の音楽シーンの振り返りを終えたいと思います。
アクセスありがとうございました。
グラシアス!
