こんにちは、ミーさんです。
随分暖かくなったというのに、どうも悪性の風邪にかかったみたいです。
咳が止まらなくて、肺がひどく痛くなって、ついに病院に行き、
抗生物質をもらってきました。
5日間だけ飲むというもので、前回もこれでピタッと治ったのです。
大腸炎になったこともあるほど強いのがアメリカの抗生物質ですが、
今回はその強烈さに感謝です。
先日、TED Talksを聞いていたら、2011年に亡くなったアップルの創設者、Steve Jobs がスタンフォード大学で講演したものがありました。
当時、彼の死をアメリカ中が悲しみ、アップルストア店頭やそれ以外でも彼を惜しむメッセージの数々や飾り付けがなされていたのを思い出します。
その彼のスピーチを改めて聞き、当時と異なる感慨にふけっています。
スティーブン・ジョブスの講演
http://www.ted.com/talks/steve_jobs_how_to_live_before_you_die?language=en
Yutubeに、日本語訳の同じ動画がありましたので、合わせてご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=XQB3H6I8t_4
なぜ今になって、彼の言葉が心に響くのか、きっと、最近色んな出来事が身近に起きたからだと思うのです。
主人がアメリカに来て立ち上げた子会社、これからという時に腹心の部下に裏切りに会い追い出されたこと、懲りずに大学で共同研究体制を作ったものの、成果を待たずに打ち切られたこと(またしても作った体制は乗っ取られた)、定年を迎えたにもかかわらず、それでも未だこのアメリカに残り先の可能性を探ってみようとしていること、こんな時だからこそ、ジョブスの言葉が心に響いたのでしょうね。
サクセス・ストーリーを夢見て世界中の人が集まるアメリカ、でもそこには義理・人情など通じない、過酷なチャンスの奪い合いがあるのみ、といえるような気がします。
アメリカ人はドライといいますが、自分にとって Useful か Useless かの判断を下したら、罪の意識もなく簡単に縁を切れる、そして切られた人間も決して折れることなく不屈の精神で立ち上がる、このことがないと厳しいアメリカ社会で生きていくことが出来ないような気がします。
まぁ、アメリカを支えるのは1%の富裕層と聞きますから、残り99%の人たちが全員がそういうゴタゴタに巻き込まれているとは思いませんが、少なくても、私のお友達どの人をとっても、彼らの生き抜く為のガッツは真似できるものではありません。それを乗り越えた人だからこそ、ここで暮らせているのだとは思いますが。
そんなわけで、私は挫折組。
色んな責務と下記の理由を言い訳に、主人を置いて、しばらく日本に戻ります。
1)裸一貫で再チャレンジするには若くない
2)アメリカ社会でアピールする専門的能力がない
3)アメリカで働けるほどの英語力がない
ただ、3)だけは諦めず、ネイティブアメリカンに近づくことを目標に、これからも努力していきます。
挫折したとはいえ、アメリカに暮らせたことには、感謝しています。
広く世界を見れるようになったこと、国を超えて人との関わりが持てたこと、偏見を捨てることができたこと、グローバルの本当の意味、もちろんアメリカの実態等、多くを学ぶことができました。
それもこれも、英語がなした縁だと、つくづく思います。