今日の記事はちょっと長くヘビーになりそうなので興味がある方だけどうぞ!と思っているヒカルです。
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前回は白豪主義について書きました
もし今AUSに住んでいたり、留学に来る予定があるならこの国の歴史を知っておいて損はないと思います。
白豪主義の主な目的はあくまで「移民規制」でした。
ナチのようなものではありません。
が、もう一つ別の目的でちょっとひどいことをしていたのです。
オーストラリア政府が行った最も人種差別的な政策は「アボリジニの子供の親元からの強制剥奪」です。
日本語で何というのか知りませんが英語では「The removal of Aboriginal and Torres Strait Islander children」とか
「Stolen Generation」と言います。
この政策が行われたのは1909~1969年なのでこれも白豪主義の一部です。
これは政策どんな政策かと言うと、
アボリジニの子供を親から強制的に奪い、白人の一家に入れ込み、そこで育てられるように仕向ける政策です。
つまりアボリジニの伝統的な風習を忘れさせ、白人支配下のオーストラリア文化を子供の頃から植え付け、
将来のオーストラリアに対応させるようにすることが目的でした。
この政策の対象になった子供の数は約10万人と言われています。
アボリジニ人口がそんなに多くないのでこれはほぼ全ての子供が対象というくらいの数字です。
この政策は実際に実行されました。
今オーストラリアにいる40代以下の原住民の方たちは自分の親を覚えていない方々が多いそうです。
ナチはユダヤ人を殺していきましたがオーストラリア政府は原住民の子供を悪く言えば全て拉致して、白人化させようとしたんですね。
あまりやってることは変わってない気がしますが。
当時のAUSの住民もこれは白人化が進むAUSにいるのだから、原住民の子供のためにもなると信じ、この政策に賛成していたそうです。
1997年に、当時の首相ジョン・ハワードはこの事実を認めますが、
「悪いのは昔の政府だ。今の政府には関係がない」
と言って原住民への謝罪を拒否しました。
これに原住民は怒り狂い、白人と原住民の間に亀裂が走りました。
ケビン・ラッドに首相が変わった1998年、ラッド首相が始めた行ったことは正式に原住民と親元から離された被害者達への国として正式な謝罪を放送したことでした。
これはAUSの歴史に残る大イベントです。
AUSに住んでいる白人とその他の人種は普段はとくに問題がないのですが、
「Silent volcano」と言われていて、ある何かがきっかけで突如不平不満が爆発し対立することが多々あるようです。
近年シドニーであった白人の若者による大暴動とか。
これはストールンジェネレーションとは関係ないですが。